第8節福岡戦、第9節千葉戦と2試合続けて前半に先取点を奪われながら、後半に追いつき勝点2を手にしたカマタマーレ讃岐。得失点差で最下位を脱出して上昇気運だ。
J2ワースト記録に並んだ開幕7連敗の後、北野誠監督は「縦の推進力や裏を取る動きと追い越しをもう一度思い出させるために3−3−3−1のシステムでメンバーを代えながら紅白戦を行い、4列の中でどんどん追い越すトレーニングを繰り返し、問題点を選手間でミーティングさせた」と語った。試合はチームで戦う、誰がゲームに出て誰が決めようと問題ではない。目的はチームが勝つことなのだ。その期待に選手たちが応え、劣勢から追いつき2試合続けての勝点獲得につながった。
ゴールデンウィーク中の過密日程も新しいメンバーを試す絶好の機会だ。前節千葉戦の同点ゴールは、途中出場となった高橋泰のファーストタッチがFWアンドレアの同点ゴールにつながった。メンバーを入れ替えることで、化学反応を起こすように新しい連携が生まれ、ゴールへの推進力になることを期待したい。前節終了後、北野監督は「攻めている時、ゴールチャンスを確実に決めないと、なかなか勝点3を取るのは難しい。次の試合は中2日なので、技術的には修正できないが、気持ち的にもっとゴールに向かわせたい」と語った。第10節ホームゲーム5試合目、J2初勝利を掴むのに早過ぎるということは無いだろう。
一方、山口素弘監督率いる横浜FCは開幕から2試合を引き分け、その後2連勝したあと無得点で3連敗。第8節、磐田との対戦は1−2の劣勢から後半35分にPKで追いつき引き分け。勢いに乗るかと思われた前節、試合前の練習を3日間非公開にして挑んだ神奈川ダービーの相手は開幕8連勝の首位湘南。この試合は先取点を奪うものの1−3の逆転負けを喫し、横浜FCは5試合勝利から遠ざかっている。クラブ創設15周年、チームスローガンは「蹴心(KESSHIN) J1へ。」再びJ1のステージを目指す横浜FCにとって上位進出へ絶対に負けられない試合だ。果たして、勝利の輝きを身に纏うのは讃岐か横浜FCか。
第8節福岡戦の後半、勝点を目指し1点を追う讃岐のプレーとスタンドの声援が同調して湧いたスタジアムの雰囲気が忘れられない。ルーキー福家選手のゴールシーンに記者席も沸いた。思わず立ち上がってガッツポーズをしたのは筆者だけでは無かったはずだ。サッカー選手の競技人生は短い。気力、体力、スピードとイマジネーション、ベストコンディションを保つ難しさの中、ドーハの悲劇を経験し日本サッカー界の星としてJリーグ20年を駆け抜けたレジェンド三浦知良選手が見られないのは残念だが、両チームが積極的に攻め、スタジアムが歓喜に包まれるのを期待したい。そしてゴールネットを揺らすのは、持留新作のバースデーゴールか藤井航大のヘッドか、関原凌河の右足か、それとも・・・・。キックオフは午後1時、サッカーの素晴らしさを丸亀競技場で体感してほしい。
以上
2014.04.28 Reported by 大森一(オフィスひやあつ)
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