●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れ様でした。アウェイの地で、僕も監督になってここで勝ったことがないんですが、今日は千葉戦同様、沢山サポーターがスタジアムに来てくれて、我々の選手を後押ししてくれて、そのことが本当に選手の力になったでしょうし、ウォーミングアップの時から本当にホームのような雰囲気を作ってくれて、交通費はこの前の千葉よりは安かったかもしれませんが、本当にお金を掛けて見に来てくれて本当に感謝していますし、今日の勝利は選手と彼らの応援のおかげだと思いますので、そのことには素直に感謝したいと思います。
横浜FCさんが非公開の練習を続けていて、我々のチームにどう仕掛けてくるかと思っていたんですが、システムを変えられて我々への対策をする中で、しっかり準備をしているなという印象で前半を見ていました。失点はしましたが、入りは前節よりは悪くはなくて、そこで90分とアディショナルタイムの3分まで、我々が守るべきところは守る、行くべきところは行くという空気が、この前よりも統一されていたことが逆転に繋がったのかなと感じがします。少し後半雑な場面もありましたが、ああいうところが課題と言えば課題ですが、今日はアウェイの難しい地で、暑さもあり、いろいろな悪条件がある中、出た選手とベンチにいる選手、今日はバックアップの選手が全員見に来てくれたんですが、彼らのそういうサッカーに対する真摯な姿勢、去年負けたんだという悔しさを晴らす気持ちがグラウンドのあったことが勝点3をもたらしてきたと素直に感じます。
3日後には京都さんとナイトゲームがあるので、それに向けて今からすぐリカバーして、精神的にも体的にもできるだけフレッシュな状態で臨ませなければいけないと思っていますので、喜んでばかりは居られないし、次の試合に向けて準備をしなければいけない。ただ、本当に今日はそういう意味では、リオ(五輪)の候補である亀川を前半で代えたんですが、ちょっとしたアクシデントで彼に慣れないポジションをやらせたことは全面的に僕の責任だと思ってるし、今日の雰囲気に飲まれてしまって、本来のあいつのプレーが出せなかった感じがありますが、それを藤田征也がよくリカバーしてくれた。彼を責める気は無いし、100%僕の責任なので、だからと言ってもう駄目という話ではなくて、この経験を僕も含めてあいつも生かして欲しいし、オリンピックに行った時には、もし選ばれたさらに苛酷な環境で試合をするのは間違いないので、遠藤と亀川という候補選手がいる中で、今日の経験を自分自身で言えば前向きに捉えて欲しいし、チームとしても全体で協力して良く戦ってもらったと思います」
Q:先制されたのは今季初めてですが、動揺はありませんでしたか?
「本当に早い時間だったこともありますが、逆転勝ちできるチームにならなければいけないというのはずっとシーズン前から言っていたので、ああいうは2年前だと慌てて雑な感じが続くですが、まだ時間があるという中で選手たちも我々のスタイルを崩してしまうと、我々が横浜FCの術中にはまるので、そこは落ち着いてできたと思います」
Q:気温が高かったと思いますが、影響はありましたか?
「ハーフタイムに冷たい風呂に入るとか、すぐに冷やすとか、終わった後もそうですが、そういうのはスタッフでミーティングをして、できるだけ良い状態でできるように。バスも、乗ればわかりますがちょっとだけ快適なバスを用意してくれたので、クラブの協力も含めて今日の勝点3だと思います」
Q:相手が何度もシステムを変えてきましたが、その対応はいかがだったでしょうか?
「相手がこうだから合わせるという言い方もできますが、逆に我々の良さを出せばミスマッチは崩せるかなと思っていましたので、欲を言えば後半もう1点欲しかったですが、ホナウドだったり、黒津だったり前のこりの選手がいたので、出方も難しかったかなと。そういう意味では、今日は少し後ろを整理しながら、数的優位を作るというのもそうですが、前の3人とかアウトサイドがからむところでもう1点取れるかなと思っていました。相手がシステムを変えた事による混乱は、特にはピッチの中ではなかったと思います」
Q:前半相手のミスもあって3点とりましたが、リズムを掴みきれない印象もあったのではないでしょうか?
「そういう言い方もできますね。我々の良い時は、AからBのパスがCにつながって、D、Eという風にパスにメッセージがあるんですが、そういう意味では相手のシステムとのかみ合わせで、ダブルボランチと前とアウトサイドの距離感はそんなに良くはなかったですね。ただ、前半相手のシステムがわからない中で選手もやっているので、そこを全部流動的に、済むー無に流していくのは時間がたたないと難しくて。ただ、点を取った形は、システムが何であろうと狙いとしている形なので、一番嫌なところに(岡田)翔平が走っていって。2点目のPKの時もそうで、あのPKは勝手にあいつが蹴って入れたんですが(笑)、それはどうかというのは別にして、そういうプレーが随所に出たのが得点に繋がったと思います。逆にそれに繋がらないのであればハーフタイムにそういうことを言おうと思ったんですが、選手の空気を見たときに自分たちにそれやろうという感じは見えたので、ハーフタイムには特に何も言わなかったです。ただ、おっしゃるとおり、前半のスムーズ感は横浜FCさんにうまく消されていたし、彼らが全員でディフェンスしてカウンターを狙っていくという形になったので、ちょっとちぐはぐなところはありました。ただ、それは相手があることなんで、ちぐはぐだから90分だめだったということではないので、そこは選手がよく我慢して対応したと思います」
Q:9連勝ということで、コメントをいただけますでしょうか。
「J2が9試合で終わってくれたらコメントできますが、まだあと33試合。この3倍以上ゲームがあるので、勝ったうちの1試合としか捉えていないです。ただ、結果としてみたら、浦和さんが8連勝と聞いていて、湘南ベルマーレというクラブが一時期存続の危機にあって、僕も10年お世話になっていますが、Jリーグの中で記録を更新できたのは、これは僕だけでなくて、その間クラブに携わった人が思いを持ってこのクラブを支えたことが、たまたま今年結果に出ただけで、もしかしたら去年かもしれないし、もしかしたら5年後かもしれない。思いを持ち続けると言うことが大事と言うことが、見ている皆さんとか我々のクラブで働く人に伝わるのであれば、9連勝は価値があることだと思います。ただ、これに慢心して、俺たち強いとか俺たち出来るんだと言うことになると、その積み上げ自体が無意味なものになるので、それは我々だけではなくて、サポーターも含めて全員でやった、その歴史があるから今があるということは、監督の僕が強く感じて選手に話さないといけないと思います」
Q:横浜FCが大きな外国人選手を2人出してきましたが、対策はどうでしたでしょうか。
「練習試合も横浜FCさんと(練習場の)馬入でやっていたので、だいたいプレーの特徴はわかっていましたし、選手もわかっていたと思います。3バックの左でフェリペ選手が入って、ホナウドが前に行くのはわかっていたので、どのくらい持ち出せるのはわからなかったですが。うまく対応してくれたと思います」
以上
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