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【J2:第8節 松本 vs 京都】レポート:上位対決は熱い一戦! 京都は自慢のアタッカーが火を噴き、松本は得意のセットプレーで勝点1を分け合う。(14.04.21)

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4位と5位の上位対決は、バドゥ監督の5年ぶりのアルウィンでの試合ということもあり、試合前には松本サポーターからも拍手が贈られた。

前節から先発メンバーに変更のないホームの松本に対し、負傷のアレッサンドロに替え有田光希が初先発となったアウェイの京都。その京都は戦前の予想通り、ディフェンスラインがかなり高い位置を取った。松本は1トップの塩沢勝吾がくさび役を担いつつ、船山貴之と岩上祐三のシャドー2枚がその裏を突いた。9分には塩沢のフリックオンから船山が抜け出し、オスンフンと1対1の場面を作る。一歩早くオフサイドの判定となったが、スタンドを沸かせる。12分にもセットプレーの流れから、飯田真輝がシュートを放つもこれはバーの上。
対する京都がらしさを見せたのは19分。コーナーキックの好機で、ペナルティエリア内に選手が入らず外で一列に並び、キックの瞬間に蜘蛛の子を散らしたように四方八方に飛び出す。ディフェンス陣にマークを絞らせない、選手にサプライズを求めるバドゥ監督率いるチームらしいトリックプレーか。ゴールにこそ結びつかなかったものの、これで流れは京都に傾いたか、しばらく個人能力に勝る京都の時間が続く。しかし松本守備陣が最後まで集中を切らさず守りきる。

0−0のまま迎えた後半。互いに先制点を得るべく動くが、京都守備陣の裏を突いた松本の攻撃もオフサイドの笛が鳴り続けフィニッシュまで持ち込めない。一方の京都も運動量で勝る松本の激しい守備とゴール前に仁王立ちの村山智彦の好セーブの前にゴールが遠い。完全な膠着状態に陥ったかに思えた。
しかし、74分から試合は想定外の展開を見せる。ペナルティエリア内で船山が酒井隆介に倒され、主審はPKスポットを指差した。際どい判定で場内が騒然とする中、船山が臆することなくきっちりと決めて、松本が先制に成功する。しかし京都もこれで終わらない。失点直後の77分に投入された三平和司がその1分後、ダイアゴナルの動きからこぼれ球を拾うと、角度のない位置から躊躇無く左足を振り抜く。これがゴール右隅に吸い込まれる。その8分後には犬飼智也の足元から離れたボールを石櫃洋祐が奪うと、パスを受けた大黒が今季7得点目となる逆転弾を叩き込む。それぞれ決して簡単なシュートではなく、京都アタッカーが質の高さを見せた逆転劇と言える。
ただ、松本は諦めない。反町康治監督は残り時間僅かとなった88分に一挙の3枚替え。攻撃モードへのシフトと共に、ピッチ上の選手たちに「勝点3を取るんだ」という強烈なメッセージを送る。すると90分。時間的にも絶対に決めなければいけない場面でコーナーキックを得た松本は、岩上祐三からのボールを犬飼が頭で押し込んだ。

その後も試合終了の笛が鳴るまで、お互いにあくまでも勝点3を狙う姿勢を見せ続けた。試合後の両監督の言葉からも分かるように2−2のドローという結果には満足していないだろう。しかし、終了間際の攻防は間違いなく心震わせた。熱い一戦であった。

以上

2014.04.21 Reported by 多岐太宿
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