●ランコポポヴィッチ監督(C大阪):
「60分までは、非常にクオリティーの高い試合をお互いがしていたと思います。試合を振り返ってみると、勝負どころではお互いがミスを待つ展開だったと思います。相手の犯したミスを生かし切れず、自分たちが崩してつくったチャンスも生かし切れなかった。逆に、相手には私たちが犯したミスを、しっかりと生かされて失点してしまった。この試合で、それが私たちに足りなかったことだったと思います。決定機を生かすところ、相手のミスを生かす部分。そういった勝負強さが足りなかったのではないかと思います。最後のフィニッシュのところで相手のミスから私たちがチャンスを作った時、または私たちが崩して作ったチャンス時に体のキレがないように感じた 。このタイトな日程の中で戦ってきた疲労が蓄積しているのかもしれない。それとも違ったところに問題があるかどうかはこの後分析しなければいけない。私たちにはそれが足りなかった。ただ、前半の入りから非常に良いプレー、私たちが求めていることがしっかりと見せることができた。
この試合に懸ける強い思いが選手たちにもあった。後半に入ってミスを生かされてしまった。奪われてはいけない状況の中、簡単にボールを失い、そこから失点した試合だったと思います。もちろん疲労という言い訳は通用しないことは分かっている。ただ、この日程の中、疲労が蓄積しているのは間違いない事実だと思います。体のキレがないことによってフィニッシュの精度が低下するということが起こる。ただ、そ ういう中でも前半にチャンスをいくつか作れた。そのチャンスをゴールに、結果につなげるために、より効果的なプレーをしなければいけない。もっと良い選択すべき場面もあった。後半頭にもそういった場面があった。そういう勝負どころで決めるべき決定力と、判断力を今まで以上に意識して質を上げていきたいと思います。スタジアムの雰囲気は、両チームのサポーターが足を運んでいただいたおかげで最高の雰囲気の中で戦うことができました。最後までお互いが力を出し切れた試合だったと思います。C大阪の話ですが、社長が今日誕生日だったので、ぜひ勝ってそのお祝いをしたかったのですが、また次の機会に勝利を届けたいと思います」
Q:前半相手は、中盤がダイヤモンド型だったので、C大 阪は左サイドをもっと効果的に使えると思ったのですが、相手に対応されてしまった印象がありました。ご意見を聞かせてください。
「試合前の狙いとしてはサイドを起点にして攻めていく狙いはあった。それが毎回うまくいくとは限らない。相手の状態がどうなのか、逆にうちの選手がどうなのか。そういったファクターにもよる。プランとしてはあそこのスペースを狙っていく共通理解を持っていた。前半もいくつかサイド攻撃からチャンスをつくって、最後にボールに触れていればというチャンスがいくつかあった。東京の戦い方は、うちのパスを引っかけてカウンターを狙っていた。私たちもミスをしないように、まずしっかりとボールを動かすことが大切になる。ボールを動かしながら背後を突く動き 。相手の最終ラインの裏をとる動きをもっと増やしていかなければいけない。試合を観てもらえれば、分かると思いますが、ゴール前で相手を崩してシュートを打つ場面で体のキレがなければ相手のブロックに引っ掛かってしまう。紙一重のところではありますが、シュートを打ち切れるのか、それとも相手DFに捕まってブロックされてしまうのか。今日は普段よりもキレが足りなかったと思います。相手のゴール前でより良い判断をしなければいけないし、数的優位の局面をつくりながらもヒールキックや軽いプレーで相手にボールを奪われた場面もあった。それが次への課題であり、我々がやらなければいけないことだと思っています」
以上
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