●倉田秋選手（Ｇ大阪）
「まあ、こんな勝ち方が無かったから、とりあえず良かったです。『前で間で受けて起点を作ってくれ』と監督にも言われていたので…まあまあです。自分でゴールを決めたかったです。相手も疲れていてスペースがあったので。
（チームとしてはどういう狙いをもった試合？）相手どうこうというよりは自分たちの良さを出そうという話をしたし、鳥栖戦で気持ちの入った試合をしたので…。今日入っていないメンバーもいましたけど、それを今日出していこうと言っていた。まだできている部分とできていない部分があるので、次１週間あるのでまたしっかり準備したい。
（良い形を多く作れた。１−１にされても落ち込まずにやれていたのでは？）いや、だいぶ焦りましたね（笑）。またかと思って。追いつかれるまで早かったし。でも落ち着いてやれていたので、ああいう結果に繋がったと思う。これからもぶれずにやっていきたい。（後半主導権を握ってやれたことも動揺せずに繋がった？）そうですね、落ち着いてやれていましたし、でもチャンスもたくさんあったし、ゴールを取ったのは、今日はボランチとDFなのでそこをもう少し前の選手は意識してやっていかないと。
（リズムは出て来たという手応えは？）何人か…二人の関係じゃなくて、３人目、４人目が絡みだしたのでそれは良かった。個人的にも身体がキレてきたので…相手をかわせるようになってきたし。あとはスタメンで出れるように。
（何か変化が？）気持ちですね。何かが吹っ切れました。去年のケガの影響も多少はあるかもしれないけど、誰も万全の選手はいないはずだし言い訳はできないので」

●今野泰幸選手（Ｇ大阪）
「とにかくガンバは今、勝点３を欲しているし、ここで引き分けていたら勝点２を失ったという気持ちになると思うから、とにかく勝点３が欲しかったのでその点は良かったです。
（素直にヒーローになった気持ちは？）ヒーローになったというような感じはないですね。僕が入って失点しているし…本当に瀬戸際でしたからね。１失点してもし１−１で終わっていたら…多分僕は死んでいたかもしれないです（笑）。死にたいと思いましたから、グラウンドで。
（失点した危機感が得点に繋がったという見方は？）いや、危機感というより、絶望です。もしテレビに映っていたら俺の顔は蒼白だったと思う。頭も真っ白になっていたので。１−０で投入されたということはもちろん、守備固めだと思うし、ロングボールをどんどん入れてきてくるから、そのセカンドボールだったり、ロングボールに対応するようにと言われました。
（ベンチスタートと言われた時の気持ちは？）いや、でも納得しましたね。自分の開幕してからのパフォーマンス、メンタル、モチベーション、他にもいろいろありますが、自分の中で良い状態にあると思っていないし、全てにおいてまだというか…。スタメンでいない方がガンバにとって良いのかなって思うくらい、自分が良くなかったので。言われた時は素直に受け入れたし、でも諦めないで努力して何かしらガンバに貢献していきたいと思っていました。このゴールがきっかけになればいいけど、自分のコンディションが上がったり、サッカーを楽しめるようになればいいけど…どうかな。自分では分からないですね。純粋にここ最近サッカーを楽しめていなくて。結果が出ないから自分のせいにして落ち込むというのもあったんですが、そうなるとどんどん悪い方向にいってしまったのかもしれないけど、サッカーを楽しめないと消極的になるし、ミスを恐れると悪い方向にいってしまうので。そういう状況に自分があったので。だからケガをしたのも必然だと思うんですよね。気持ちが乗っていなかったというか…全てにおいて試合に出れる状況じゃなかったから、そういう状況だからケガをしてしまったんだと思う。
（それでも今日結果を出せたことは転機にしたい？）もちろんそうですね。サッカー楽しみたいですし。じゃないと俺の人生に何も残らないですから。
（落ち込んでいる時はどうしていたのですか？）なんとかしようと思うけどもがくほど、うまくいかないし、自分のせいにしてしまうし。苦しかったですね。でも今日のゴールは救いです。神様が少し気分を晴らしてくれた。奇跡です。本当に。
（振り抜くしかないという感じだったのですか？）そうですね。フリーだったし、パスも何も見えてなかったから。いい状態の時はシュートもあるし、パスも見えているはずなんですよ。周りのフリーの選手へのね。でもあの時はシュートしか見えていないっていう…とにかく選択肢が少なんですよ。良くない時は。だから奇跡が起きたなと思いました。あんなシュート持っていないので」

●大森晃太郎選手（Ｇ大阪）
「前半はボールを収められなくてバタバタもしていたし…でも続けていたら自分たちのペースになるんじゃないかなと話をしていたし、それが実際に後半に繋がった。自分が出ている時に結果を残せなかったのは残念です。
（相手に迫る動きはできていたのでは？）でも、最低限のことしかできていないので。またスタメンから出れるようにやっていく。そのためにゴールが要りますね。
（マッチアップの家長選手はどうでした？）家長君には負けたくないなって思ってやっていて…ずっと憧れていた人だったので。
（試合前に話した？）『どうせ潰しにくるんやろ？』って言われましたけど（笑）、それくらいで…でも僕がいくのは分かっていたと思います。
（今季ホーム初白星。）気持ちいいですね、勝ったら。ヤマザキナビスコカップと合わせたら２連勝なので少し乗っていけるんじゃないかと。点も入っているので継続してやっていきたい」

●丹羽大輝選手（Ｇ大阪）
「リーグ戦初？　遅いですね（笑）。
（勝っていればヒーローでしたが？）いや、勝てたことが全てなんで、勝ててよかった。ホームでＪリーグは勝てていなかったので良かったです。
（顔面ブロックは大丈夫でしたか？）はい、この通り…。
（腫れていますよ？）やっぱり（笑）。広島戦もなって…意識は飛んでいましたね。そしたらヤットさん（遠藤）が優しく…囁きかけてくれて気づきました（笑）。『大輝、大丈夫だからな〜。ゆっくりしてろ〜。寝てていいからな〜』って優しく…マジで（笑）。そしたらドクターが来てくれて…マジヤットさんの声に救われました。目が開かなかったので。なんかよく自分では覚えていなかったので。
（攻撃にも守備にも気持ちの入った試合でしたね）僕は前半戦の分岐点になる試合だと思っていたので、これに勝つのと負けるのとでは全然違う今後になると思っていたので、何がなんでも勝ちたかった。そういう意味ではみんな身体を張っていたし攻撃でも奪った後の切り替えはやかったし、ダービーで燃え尽きず、ダービーの良いところは継続してやるということで、健太サンにも言われていて、僕らもダービーで手応えを持てていたので、あとは勝点３を取るだけだったので。すごい嬉しいし、また川崎から５連戦に弾みになった分岐点の試合だと思う。ここからまた強いガンバをみせたいです。
（追いつかれた後のピッチの状態は？）逆に大宮がどうする？って感じになっていて…菊地選手を上げてきてパワープレーになり、追いつかれたんですけど、向こうは１点を取りにくるのか、引き分けで終わるかはっきりしていないように個人的には思えたので、攻めていけば勝てると思っていた。引き分けは絶対に意味がないと思っていたので、勝つことが今のチームには本当のカンフル剤になると思っていたので、今日は内容も良かったし、これくらいの内容と気持ちの入った試合をベースにしていけば自ずと勝点３は積み上がってくるはず。これを続けていきたい。見ている人に気持ちの伝わる、感動を与える試合をするのがプロだし、今日はみんなでそれを出せた。
（得点のシーンは、二川選手から来ると思っていた？）いや…記憶がないんですよ。後からみんなに聞いて右のアウトで決めたって…でも全然覚えてないんですよ。顔を打って、気がついたらヤットさんが囁いていたっていうことしか覚えてないです、他のプレーもなんとなくしか覚えてなくて…。ゴールシーンもどっちで決めたか自分では覚えてないくらいでしたから。健太さんにもその話をしていたら『頭打った方がいいんちゃうか』って言われました（笑）」

●渡邉大剛選手（大宮）
「試合に入る前はもう少しボールにたくさん絡んでやれればいいなと思っていたんですが、ゴールキックとかロングボールのセカンドボールはだいたい相手に拾われて、拾った後、広い方に展開した後も相手が結構前から来て、なかなかボールが落ち着かなかった。ボールが足元に入った時は良かったんですけど、できればもう少しボールを持ちたかったという印象です。後半は相手のセンターバックが持った時に、なるべく早くボランチに付いて出させないようにしてと、意識していたんですが。ロングボールを蹴られてそれをまた拾われてとか、自分たちがボールを持った時にサイドチェンジをした方がいいのか、サイドで崩した方がいいのかっていう、チームとしての判断もあまり良くなかったし、クロスも結構アバウトだったりしたので。やっていてめちゃくちゃ嫌だなっていう感じはなかったんですけど、自分たちがそれほど良いなって言う感触もないっていうのが僕が出ていた中での印象です。
（前半は割と間を大宮がうまく使えて決定的な形も含めて惜しいところまでいけていたと思うのですが、そのへん新しい布陣でやった感触は？）そうですね。ボランチに入って、例えばリスクマネージメントをしている時に思ったのは、サイドまで運んだ時にもう少しやりきるとか、クロスをもう少しシンプルにあげてもいいなとか。そこで失い方が悪いと長い距離を走って戻らないといけないので、そうなるときついなとやっていて思いました。確かに前半からいつもよりシュートは打てていたし、決定的なチャンスになるかなっていうシーンもあったので、今までの前半よりは形は作れていたのかなと思います。頑張ってみんな守備をしている分、出て行く距離も少し長かったのかもしれない」

以上