前節の横浜FC戦、ナザリトのPKを守り抜く形で勝利を収め、成績を3勝3敗1分けのタイに戻し、ホームに返って来ることが出来た。この試合、62分に阿部正紀が2枚目のイエローカードで退場し、28分間を10人で戦わなければならなかったが、身体を張った守備で何とかしのぎ切ることが出来た。だが、開幕からルーキーながら安定したプレーを披露し続けてくれていた阿部の離脱は痛く、この穴を誰が埋めるのかが大きなポイントになる。
横浜FC戦ではボランチの宮沢正史に代えてヘニキを投入。ヘニキは今季加入し、初出場となったが、CBのポジションを無難にこなした。彼はボランチとして加入したが、もともとは守備力の高いCBで、阿部の退場という不測の事態を受けて、本来のポジションでの起用となった。栃木戦では彼がCBとして今季初先発となりそうだ。
対する栃木は前節の松本戦に敗れたが、3勝2敗2分けと岐阜より上の順位にいる。今年のチームをけん引するのが、1トップに君臨するFW瀬沼優司と、右サイドの切り込み隊長・湯澤洋介だ。瀬沼は今季、清水からやってきたが、彼の能力がついに開花した印象だ。桐光学園高校時代から彼を取材しているが、非常に賢く、ポストプレーとシュートセンスのあるFWだった。だが、その分、起用法によっては能力を生かし切れない面があった。今季、栃木では【4-1-4-1】を採用し、しっかりと守備ブロックを作りながら、サイドを切り崩していくサッカーを展開することで、彼の役割がより明確になった。それにより彼は持っている能力を発揮できるようになった。現に7試合で5得点と、得点ランキング2位タイにつけており、岐阜も彼のマークに細心の注意を払わないといけない。
そしてサイド突破のアクセントを加えているのが湯澤だ。湯澤も矢板中央高校時代から取材をしているが、彼の突破力は当時から凄まじかった。ボールを持つ前から駆け引きを始め、ボールを受けたら迷いなく相手の懐に飛び込んでいくドリブルは圧巻だった。当時は体力が無く、『スーパーサブ』的存在だったが、駒澤大学を経由してプロになり、体力もついて、スターターとして活躍できるようになった。この2人のホットラインをどう分断するか。逆にこの2人に気を取られ過ぎても危険なだけに、巧くバランスを取って対応しないといけない。
岐阜にとって阿部の不在は痛いが、ヘニキがスタートから見られるのも楽しみだ。ラモス瑠偉監督が、「夏が来たら総力戦になる。その前にいろんな戦力を試したい」と常に言っているように、今後の選手層強化に向けて、ヘニキの起用は大きな意味を持つ。それ故にこの試合はしっかりと勝利を収め、ヘニキ起用の目途と、ホーム2連勝&通算成績の勝ち越しを手にしたい。注目ポイントの多い栃木戦、多くの観客が集まることを期待したい。
以上
2014.04.19 Reported by 安藤隆人
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