春の温かな日差しが降り注ぐ日も増えてきた4月中旬の札幌市内。そうして迎えるこの第8節では現在勝点11で7位につける札幌が、同9で17位の群馬とホームで対戦する。昨シーズンの対戦成績は群馬の2勝というカードだ。
札幌は前節、敵地で大分と対戦し0−1のスコアで敗戦。今シーズン初の連勝を果たせなかっただけでなく、勝点を積むこともできなかった。「最低でも勝点1を取りたかったのですが、こんな結果になって悔しい」と財前恵一監督は素直に悔しがった。
内容的にも物足りない試合だった。立ち上がりからホームチームのアグレッシブさに押されてしまい、守勢に回る場面が目立つ。守備的MFが最終ラインのフォローに回る局面も増えてしまい、その隙から相手にミドルシュートを刺されてしまった。
1点を追った後半は積極的に攻撃を仕掛け、終盤には長身の韓国人FW丁成勳を最前線に置くパワープレーを敢行するも実らず。そのままタイムアップの笛を聞くこととなってしまった。
札幌の持ち味と言えば何と言ってもアグレッシブな攻撃である。にも関わらず、この試合では強引にでも得点を狙いながらのスコアレス。特徴を出せずに終わったという意味でも非常に悔しい試合だったと言えるだろう。「最後の崩しの精度が足りなかった」と指揮官が分析するように、またあらためて攻撃を建て直し、ここから上位浮上への流れを生み出していきたいところだ。
一方、北海道に乗り込む群馬の前節はホームで水戸との通称「北関東ダービー」を0−1で落としてしまった。0−2で落とした磐田戦に続き2連敗である。
「ふわっとゲームに入ってしまい」と秋葉忠宏監督が反省したように、ホームゲームながらいい形で試合に入ることができず、立ち上がりから水戸に主導権を握られる。そして前半中頃に先制点を奪われると、その後は守りを固める相手をなかなか崩せない。
特に後半はボール保持の時間が長くなったものの、「あれだけ固められたら、難しくなる」と秋葉監督が振り返った通り、パスをつなぎながらも相手守備網を突破できずに終わってしまった。この札幌戦はどういう展開になるかわからないが、2試合連続無得点である状況を考えると、攻撃面の向上が急務であることは間違いないだろう。
そうしたチーム同士が対戦するこの試合だが、焦点はやはり得点力の部分だろう。どちらも前述したように、どちらも前節はノーゴールで敗れている。
そして、要因のひとつは明確に見えている。前節は札幌が内村圭宏、群馬が平繁龍一という、ともに絶対的エースを欠いての試合だった。右腿裏肉離れで全治3〜4週の発表がなされている内村はこの試合も欠場が確実で、2戦連続欠場中である平繁のほうも出場可否は流動的。ともに得点源を欠いて挑む可能性があるなかで、チームとしてどのように攻撃を確立し、得点へと結びつけるのか。この部分は明暗を分ける重要なポイントとなるだろう。
双方の、チーム全体としての攻撃力があらためて問われる試合となるはずだ。
以上
2014.04.19 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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