●マリヤンプシュニク監督(福岡):
「みなさん、こんにちは。このような試合の後で賢いことを言うのは難しいです。この試合の責任は私が取ります。前半に関して言うと、選手が我々がどういうサッカーをしなければいけないのかを分かっていなかった部分もありました。前半の試合は、私の今までのキャリアの中で最もひどい試合でした。サッカーですから、失点をすること自体は大きな問題ではありませんが、3分間で3失点もしてしまうというのは、あまりにも子供じみていると言えるかも知れません。後半に入って、選手たちは個性を発揮してくれたと思います。戦おうという振る舞いもありましたし、サッカーをしようとしていました。でも、この試合で受けた恥はしっかりと受け止めなければなりません。そして、今日の試合の責任が誰にあるのかと探しているのであれば、私に声をかけてください」
Q:前半は選手たちがどうしていいのか分からなかったとおっしゃいましたが、長崎に対して、どのような戦い方をしようとして、どういうところに問題があって上手くいかなかったと監督は捉えていらっしゃるのですか?
「1対1のところで勝ちきることが今日の試合の重要な要素であると考えていました。けれども、前半は、1対1のところ、球際のところでの戦いに勝つことができませんでした。他に大きな理由などはありません。守備に関して言うと、球際のところで負け、中盤の構成はまとまっておらず、前線の選手はボールをキープすることができなかった。そういうことです」
Q:かつてブラジル代表にはドゥンガのようなチームを立て直せる選手がいたと思うのですが、アビスパの場合、失点が続く中で、チームを立て直せることができる選手がいなかったように思います。その役割を誰に託したいと考えていらっしゃいますか?
「これからお話しすることは、誰かを個人攻撃していると取らないでください。今の質問について、我々と記者の方たちとの間に状況を把握すると言う点についてギャップがあるのではないかと思います。アビスパ福岡は、チームを編成する際に、望む選手を獲得してくる予算がありません。経営面でクラブは、ここ2年間苦しんでいます。選手強化費はJ2の中でも低い方です。私が獲得したい選手はJ2の中にもいます。けれども、そのための予算がなく獲得することができません。いい選手であって、リーダーシップを持っている選手を獲得するためには資金が必要で、しかし、その予算が我々にはありません。その点について、何かいい提案があるのであれば、いま私に教えてください。私からクラブに提案し、それが上手くいくかどうか試してみたいと思います」
Q:多くのサポーターが感じたと思うんですが、失点がどんどん続くなかで、どのようにしたら、ああいう失点が防げるのか。今後、どのような対策をすれば防ぐことができるのか。その点についてはいかがですか?
「3分間で3失点したのは、私のキャリアの中では初めてのことでしたので、試合を修正するということに関しては時間が必要でした。この3試合、我々は非常にいい試合をしてきました。守備もよかったと思います。今日のような試合になるというのは、我々のプランでもありませんでした。過去、いい試合をしてきた選手であっても、悪い日は必ずあります。その悪い日が今日に当たってしまったということだと思います。いま、我々にはチーム編成を変えるような予算はありません。ですから、新しい予算を使ってチームを変えることはできないので、いまいる選手たちでハードワークして変えていくしかないと思っています。堤も、グァンソンも、阿部も前の試合まではしっかり戦ってくれました。ただ、今日に関してはブラックアウトになってしまったところがありましたし、オ チャンヒョンに関しても、我々が期待していた通りのパフォーマンスには、今日はなりませんでした。神山も前節は非常にいいプレーをしてくれましたが、今日は不思議な失点をふたつしてしまいました。そういうことだったと思います」
(質問がないことを確認して)
「よろしければ、最後に私から話をさせてください。今日のような試合をしてしまったことに関して、選手、チームを代表して私が謝罪したいと思います。この1週間の練習を見ていてくださった方たちは、我々がいい雰囲気の中でトレーニングをしてきたことは理解していただけると思います。このような混乱した3分間の事は誰も予想すらしていませんでした。こうした結果を招いたことに関する責任について、連帯責任という言葉はふさわしくありません。我々は小さなクラブです。1人、1人がしっかりと自分自身のミス、あるいは誰が何をミスをしたのかということを把握して行動しなけれはばいけません。そして、今のクラブには予算がなく、チームを変える為の選択肢を多く持っているわけではないのが事実です。けれども、今日の敗戦について私は責任逃れをするようなことはしません。もし、誰かが私に対する批判があるのであれば、私はそこから逃げるようなことはしません。なぜなら、まず最初に責任をとらなければいけない立場にあるからです。それが私の仕事です。チームが負けた時は私の責任。チームが勝った時は選手の頑張りの結果です。その点について、私はしっかりと理解しているつもりです。それを前提にしたうえで、我々のチームが、どのような理由で今のような編成になっているのかも併せて理解してほしいと思います。予算がどういうような流れで今のような強化費になっているのかを理解していただければ、その点について、私は関わっていないということを分かってくれると思います。私は、この5年間、クラブの運営が上手くいってなかったのではないかと感じています。なぜなら、クラブの予算が急降下をたどっているからです。いまそのしわ寄せで我々は苦しんでいます。けれども、私はあくまでもポジティブに物事を捉えています。新たに役員として就任してくださった方々や、クラブ関係者がいい仕事をしてくれて、クラブの予算規模を増やしてくれると信じているからです。来年になれば、しっかりとした予算を確保して、私が獲得したい選手を獲得できるような状況になればと思っています」
以上
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