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【J2:第7節 群馬 vs 水戸】プレビュー:群馬が北関東ダービー水戸戦の黒歴史にピリオドを打つ! 群馬秋葉監督と水戸柱谷監督の師弟対決はメンタル勝負!(14.04.13)

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苦手意識は毛頭ないが、ここまで勝てないと、憎たらしさを通り越して敬意すら覚えてくる。不愉快な記憶を辿りながら近年のデータをチェックしたら、うかつにも軽快なリズムを打つ水戸のクラブチャントが頭に流れてきた。これはまずい。群馬にとって今ゲームは、ホーリーホック症候群という悪夢を払拭するためのゲームだ。

群馬にとって水戸はもはや天敵だ。水戸からの勝利は2009年42節。小林竜樹の2ゴールで水戸を木っ端微塵に粉砕して以来4年間、勝点3を奪うことができていないのだ。翌2010年から昨季までの対戦成績は5分3敗で8戦勝ちなし。北関東ダービーでの、これ以上の屈辱はクラブの沽券にかかわる。現在3勝3敗の10位群馬と2勝1分3敗の15位水戸の勝点差は2で、負けは許されない状況。群馬は地域の誇りをかけて水戸を返り討ちにする。

今週の群馬のトレーニングは、異例中の異例だった。要因は前節にあった。秋葉忠宏監督は0−2で敗れた磐田戦での消極的な戦いぶりに激高。8日の練習では、オフ明けの選手に対して「今日はスパイクはいらない」と言い放ち、1時間半に渡る鬼のインターバル走を課した。300メートル、200メートル10本ずつで一旦は終了と思わせておいて、最後に100メートルダッシュ10本を追加。9日は、ミスしたら罰走のエンドレスゲームを決行した。部活なみのシゴキに、選手たちは悲鳴を上げつつも食らいついた。

両日のトレーニングで気力体力の限界まで走り抜いた選手たちには、翌10日、リフレッシュ休暇が与えられた。突然のオフに戸惑う選手たちもいたが、各自がそれぞれの方法で疲労回復に務めた。ロビーニョは「シーズン中にこんなに走ったのはプロ生活で初めて。10日は家のベッドから出られなかった」と休日を振り返った。オフ明け11日に通常練習を再開したチームは、水戸戦に備えて紅白戦を実行。「今週は限界の中でどれだけ闘えるかを試した。メンタル強化が目的だったが選手は歯を食いしばって厳しい練習についてきてくれた。この努力が水戸戦に活きてくるはずだ」(秋葉監督)。熱血指揮官率いるザスパクサツ群馬サッカー部は、こうしてダービーを迎える。

前節消極的な戦いをしたという意味では、水戸も同じだ。千葉と対戦した水戸は1−2とスコアこそ拮抗したが、水戸らしさに欠けた。開幕連勝以降4試合連続勝ちなしとなった柱谷哲二監督は「集中力がなかった。メンタルのところをもう一度整えていかなければいけない」とコメントしたが、今週の練習では、群馬同様に選手に集中力と精神力を求めたことが推測される。今節は水戸と群馬のメンタル勝負の様相をみせている。

水戸で2年間コーチを務めた秋葉監督と柱谷監督の師弟対決をはじめ多くの因縁が渦巻く北関東ダービー群馬対水戸。ダービー制覇を公約とする秋葉監督は「4節で栃木に負けているのでタイトルを穫るためにはもう負けられない。ダービーは順位やチーム状態は関係なく、やるかやられるかの世界。今週のトレーニングをピッチで表現して、サポーターに勝利を届けたい」と気迫をみなぎらせる。かっこ悪い戦いでもいい。群馬は同カード8試合連続未勝利の黒歴史にピリオドを打つ。

以上

2014.04.12 Reported by 伊藤寿学
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