●森保一監督（広島）：
「試合は立ち上がりに失点して、厳しい状況、追いかける状況での展開になりましたけど、選手が気持ちを切らさず我々がやろうとしていることを試合開始から試合終了まで全うしてくれた結果、逆転勝利に繋げられたと思います。選手が冷静にやってくれたことは良かったかなと思います。失点のシーンはGKがボールをロストしてでしたが、まずはその後も（林）卓人が下を向かずに我々のやろうとしていることにトライしてくれたことが非常に良かったと思いますし、他の選手もチームとして取り返そうとしてくれたこと、１人のために全員が取り返してやろうとしてくれたことが良かったと思います。最後はちょっとバタバタしてしまいましたが、我々がもっとクオリティーを上げなければいけない、成長しなければいけない部分、課題としてとらえてやっていきたいと思います。今日も非常に厳しい戦いになりましたけど、サポーターの皆さんが最初から最後まで我々をサポートしてくれたこと、一緒に戦ってくれたことが勝利に繋がったと思います。感謝します」

Q：他チームの結果次第では首位に立つ可能性がありますが、この時点での首位ということについてはどのようにお考えですか？
「まったく考えていないです。とにかく勝点、勝利を積み上げることを一戦一戦やっていこうとしているだけです。今日の戦いでは、試合前は我々の勝点が10、名古屋が9でした。我々が上位争いを続けていくために、今日の試合は絶対勝って、上位に居続ける状況を作ろうということで試合に臨みました」

Q：昨年の広島での戦いは非常に静かな試合でした。今日は非常に動きがありました。それは広島のやり方が変わったのか、名古屋のやり方が変わったのか。どのようにお考えでしょうか。
「そうですね…両方とも変わったのだと思います。我々が大きく変わったわけではないのですが。やろうとしているコンセプトは大きく変わってはいません。去年のEスタで名古屋と戦った時には、ボールを保持したら我々のブロックの網にかからないように前にボールをつけてきませんでした。ボールを名古屋が握っている時にはサイドからしか攻撃をしてきませんでした。そのあたりは去年の監督さんと西野さんとのコンセプトの違いなのかなと思います」

Q：塩谷選手はもともとポテンシャルの高い選手ですが、この成長ぶりというのは監督の目から見ていかがでしょうか。
「いや、あの…最初、彼が我々のチームに移籍してきてくれて、動きを見た時に、その時点で思ったことは代表に入れるだけの素材の選手だということです。ただし、今のこの成長は、僕が、そしてたぶん他のスタッフの想像以上に伸びていると思います。前にも言いましたけど、彼は去年の序盤はおそらく苦しみながらプレーしていたと思います。しかし毎試合毎試合、日々進化しながら成長しているなと感じています。彼はうまくいっても必ず我々の話に耳を傾けますし、常に自分でも上を目指して謙虚にやっていることが成長につながっていると思います」

以上