讃岐は前節の北九州戦、沼田圭悟が自身Jリーグ初ゴールを決め先制するも、相手への甘いマークや、ゴール前での守りのミスにより1−2と逆転負けを喫した。これでチームは開幕5連敗となったが、北野誠監督はこれまでの試合を振り返り「良かった部分と悪かった部分の両方が分かった」と語り、特に良かった点については「選手同士のコンビネーションが取れてきたのは収穫」と一定の手ごたえを感じている。
そしてチームとしても徐々にベストメンバーが揃いつつあり、北九州戦に出場できなかった山本翔平、さらには大卒ルーキーの武田有祐が怪我から復帰。特に武田に関しては「やっと帰ってきた。うちの右サイドバックの守りではチームで一番だからね」と北野監督も復帰を心待ちにしていた様子。ただ、5試合で15失点とディフェンス面では厳しい結果が続いており、キャプテンの野口遼太は「Jのレベルは感じているが、ここまで自分たちのミスから失点しているので、しっかり全員で守っていきたい」と話し、勝つためには90分間、守備の連係がどれだけ取れるかがポイントとなる。
そして、昨シーズンまで栃木に所属していた高木和正は「相手が栃木だからと意識はせず、カマタマーレとして勝つことを目指す」と、古巣との対戦に静かに闘志を燃やしている。
対する栃木は前節、磐田に対し0−2で今季初黒星。阪倉裕二監督は「今日の試合(磐田戦)に関しては完敗なのかなと思う」と話したが、ここまでの成績は2勝2分1敗、順位も6位と好調な滑り出しとなっている。しかしプレーオフ進出、さらにはJ1昇格を目指すチームにとって序盤といえども連敗は避けなければならない。今節もFWではここまでリーグ2位の4得点を上げている瀬沼優司、そしてDFではチャ ヨンファン、イ ミンス、さらにドゥドゥなど、20代前となる若手の活躍が必要不可欠だ。
また両チームのサッカースタイルも、相手によってフォーメーションが変わることもあるが基本となる形はほぼ同じ。高い位置からプレスをかけてボールを奪い、そこから一気にカウンターに移るのがお互いのスタイルとなっている。ピンチの場面で守りきり、前線にどれだけスピーディーにボールを運べるかも勝敗のカギになるだろう。
暖かい日が多くなり、サッカー観戦には最高のこの季節。見事勝利を掴み、4月最初のゲームを制するのは果たしてどちらのチームか。
以上
2014.04.04 Reported by 小谷秀斗(オフィスひやあつ)
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