●反町康治監督(松本):
「非常に良いゲームをしたと思います。首位攻防戦ですからね(笑)。3点目と4点目は選手ではなく、私のミスです。別に下を向くような内容ではない。結果は下を向かざるを得ないですけどね。要するにオープンな展開になると我々は勝てないということですね。まだ、そこまでの力はないということですね。良い言葉は見つかりませんが、決して悲観する内容でもないです。ただ、ここぞという時に力を発揮できるチームと溜息で終わるチームの差は少しあるかなと思います。ミーティングの最後に『歴史あるチームとJリーグで長い年月ないチーム。我々は失うものは何もない。ただチャレンジするのみ』と。その意味で最後は後ろを4枚にしてチャレンジしましたけどその気持ちは出ていて、負けてよかったとはあまり言ったことはないんですけど、次に繋がると思いますし、下を向く必要はない。点差はつきましたが、やれた感はあったと思います。大事なのは次のゲーム(4/5<土>vs札幌@ 札幌ド)。開幕10試合でどこにいるかを検証していきたいと思います。頭を垂れずに準備をして、勝点3を取って帰ってこれるように頑張りたいと思います」
Q:クロスからの2失点について。
「昨季も失点の60何%が横からのボールであって、それはいつも練習しているんですが、スピードやフィジカルコンタクトは少しちょっと向こうが上でしたね。個の部分では向こうが1枚か1.5枚くらいは上だったと思いますね。次は同じような形でやられないようにするのが指揮官の仕事なのでよく反省して修正したいと思います」
Q:良い時間帯が続く中で得点を取れなかったことは大きかった?
「そうでしょうね。それで取れるのが本当に強いチームですから。逆に言うと湘南は我々が前に圧力をかけた時にいきなり3点目を取れるわけですから、そこの力はまだまだだなと思います。改善の余地があるんじゃないかなと思います。攻めている時にカウンターみたいにスペースに入れられてクロスを上げられたわけですから、犬飼も色々勉強した方がいいですね。彼だけではないですけど、やはりJ1にいたチームとやると少し注意力散漫なところが出てしまうのが、我々の現在地ですから。もっともっと勉強して、個人が強くならないといけないと思います」
Q:今季初の敗戦となりましたが、そのなかで収穫があれば?
「反省することは反省しますけど、大事なのはどうやって負けるかであって、今日の負けはある意味、正々堂々と帰路についていいと思います。こういう戦い方が1試合でも多く続けることが出来るようなチームになれば、上位争いに入ることが出来ると自信を持って言えます。負けて自信持ってるとは馬鹿な監督だと思いますけど、本当にそう思っています。もちろん反省はしますが、良かった点もたくさんあったと思います」
Q:5−0で勝った前節と今節とで違いは?
「フットボールはそういうものであって、勝っても向こうのミスに救われたとか緩いのに勝ってしまったとかいう試合も少なからずあります。平均値を上げることが大事なんですよね。前節と今節では平均値は今日の方が高いと思います。ただ当たり前だけど数字上は全く違うことになりましたけどね。平均値を上げるために、途中から入った選手も含めてこれから選手層を上げていきたいと思います」
Q:この試合は引き締めになった?
「例えば皆さんが村山に『3試合無失点ですが』と話を聞くから、こういうことになるわけですよ。そういうインタビューをしなければ気を引き締めてやっているかも知れない(笑)。常々勝ったから全部良かったということはないわけであって、足りないものはひとつひとつ検証しないといけない。今日はセットプレーでやられましたが、一度に2枚替えるとディフェンスが結構混乱するんですよね。誰がどう守るかなど、やることはたくさんあります。そういうところまで行き届いて、初めて平均値が上がるということですね。ということで、村山には今度はもうちょっと良いインタビューをしてください(笑)」
Q:チームが成長した部分を挙げるならば?
「個がまだ強いとは言い難いですが、我々のような年月が浅く、JFLからやってきている選手の集合体は、色々な意味で勉強しながら成長、進化している途中だなと思います。そういうチームを率いていると、どうしても今日の前半のようなクローズなゲームをしていかないといけない。3失点目、4失点目が私のミスと言ったのはオープンにしたからです。オープンにするとこうなるということですね。その意味で2失点目は勿体なかったですね。そういうチームつくりをしないと、湘南に比べてなかなか日の丸をつけている選手も来ないですし、そう中でもがき苦しみながら徐々にやらないといけない。少しずつ力は上がってきているとは思いますよ。その傾斜をなるべく急にするのが僕の仕事でもあるので。前半は悪くなかったですよ。どっちが湘南か分からなかった、ちょっとだけね(苦笑)。全く何も出来なかった試合ではないし、それは次に繋がると思います」
Q:かつて率いていた湘南の選手たちを見て?
「菊池大介はご両親が長野にいることですし、あと2、3年したら、塩沢の後釜としてうちに引っ張ろうと思っています(笑)。彼はサッカーに対して甘いところはあったが、厳しさが少し出てきたなと思います。曹監督が今季はこれまでと違うポジションでやらせていることも良い刺激になっているのではないでしょうか。永木は点も取りました。天然なところはありますがボックストゥボックスで走る力はあります。カウンターであれだけ走って、あの時間帯からあの低いシュートを打てる選手はうちにはいないですね。J1クラブからも誘いがあったようですが、僕が大学時代に強化指定をしたのでクラブに対する思い入れもあるんじゃないでしょうか。ずっと相手の分析をする中で永木は行くタイミング、動かすタイミング、出て行くタイミングが経験からしてついてきた。あいつは後で挨拶に来ないと思いますが、監督が誉めていたと良いように書いておいてください(笑)。
航もユースの高校生の頃からJ1で使ってきて、最後は新潟戦でも点を取るようになりましたが、堂々としていますね。性格的にもディフェンダー向きの選手だと思います。彼はアンダーのカテゴリーでこれからもチームを引っ張っていく存在にならなければいけないと思いますし、もっともっと欲を出してやってもらいたいですね。
今言ったように、菊池も航もユースから来た選手。そういう選手を育てていく力はうちには残念ながらまだない。それが1枚、1.5枚上というところに少しかかってくる。我々も少しずつアカデミーの整備をしていますが、そうなって初めてJリーグのチームだと思います。地方クラブはやはり自給自足です」
Q:今日の良いところ、足りないところを具体的に。
「やろうとしていることがしっかり出来て、個人のタスクもしっかり理解してチーム戦術に乗っ取ってこなせたというのは全体的な良い部分です。足りない点はやはりアタッキングサードの最後の部分ですよね。アイディアとか向こうの方が余裕があるじゃないですか。うちはあっぷあっぷですよ。きっと彼らはJ1にいた事で、少しは学んだんだと思います」
以上
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