3月22日に行われた第4節・大分戦、スタジアムには懐かしい人の姿があった。昨年の夏に練習参加していた際にもこのJ2日記で紹介した、韓国人の車智鎬(チャ ジホ)さん。熊本のクラブ史上初めての外国籍選手(2008〜2009年シーズン途中まで在籍)で、試合前にゴール裏スタンドの前を走ってサポーターを鼓舞する姿、そして熱いプレースタイルで人気を集めた。
選手、あるいはクラブスタッフといった形ではなく、今年からスタジアムグルメに出店しているお店の関係者という、珍しい形で“復帰”したわけだが、それでも「ジホ、いましたよ!」というサポーターのうれしそうな反応を目の当たりにして、それだけ愛された存在だったことが改めて感じられた。
「今シーズンのスタグルに出店するらしい」という話を聞いたのは、年明けに行われた新体制発表会の前後。ただ、開幕戦の際にも姿を探したが見当たらなかったため、毎年行われているスタグルの審査会で落選したのかな?と思っていた。だが実際はそうではなく、日本と韓国を往復する忙しい日々を送っている、というのが理由のよう。
「今は韓国でKリーグやACLのテレビ解説の仕事をしていて、開幕戦と次の試合は来られなかったんです。あとは、僕のお兄さんがエージェントの会社をやっているので、代理人の仕事もしてます。去年ロアッソにいたノ・ヒョングも僕が紹介して、今季入ったジョン・ミンヒョクも僕の紹介。それから、熊本や札幌にいてKリーグの水原三星に移籍したチョ・ソンジン(熊本には2009〜2011年に在籍)も、僕が間に入りました。ミンヒョクは僕と同じ背番号24だからね、どうぞヨロシク(笑)」
初めて来日した時から日本語を早いうちに習得したインテリジェンスと、選手としてもプレーして日本の環境をよく知っている彼だからこそできる仕事と言える。今回のスタジアムグルメへの出店も、周囲との関係を大事にする彼の提案があって実現した、ということらしい。手伝うのは、韓国の巻寿司「キンパプ」やチヂミを扱う「よんよん家族」という店だ。
「選手時代にお世話になった韓国料理の店のママに、『スタジアムに出店したら?』と紹介したんです。僕が苦しかった時に助けてくれたお店だから、僕も時間がある時は手伝いたいし、選手やサポーターの皆とも会いたいから」
ということで、早速彼の元を訪れるサポーターがあとを絶たなかった。ちょっとふっくらしたけど、笑顔はそのまま。なかには「また、グランドに出て胸トントン(エンブレムを叩く仕草)やってよ」というリクエストもあって、ジホ本人も「それはそのうち、池谷さん(アスリートクラブ熊本代表取締役、彼が選手として在籍した時の監督)が1回チャンスをくれると思います」と笑っていた。
熊本に在籍した選手は、移籍したあとでも時々遊びに来たりすることが多いが、これも選手やチームとサポーター・地域との絆の深さの表れだと思う。
以上
2014.03.25 Reported by 井芹貴志
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