新潟はここまでリーグ戦1勝1引き分け1敗、ヤマザキナビスコカップ予選の徳島戦は3-1と、開幕からまずまずの出足を見せている。今節はホーム初勝利が掛かる一戦だ。カギを握るのは、FW田中達也だ。第3節甲府戦前の練習中に腰を痛めて離脱。18日に練習に復帰した。スタメンかサブかは微妙だが、個で突破できる田中の力が、新潟の前線を活性化させる。
鳥栖は昨季、対新潟戦2連敗。シーズンが変わったところで一新したい。FW豊田陽平を起点に豊富な運動量で仕掛ける攻撃と、新潟から今季完全移籍した菊地直哉を中心にした守備がかみ合えば、アウェイでの勝点3獲得も難しくはない。
慎重な言い回しの中にも闘志がのぞく。「鳥栖戦に向けてやってきましたから。直前までコンディションをしっかり整えたい」。チームが連戦に突入する中、田中はホーム初勝利に照準を合わせてきた。15日の第3節甲府戦、19日のナビスコカップ・徳島戦は欠場。ピッチに立てば鳥栖戦がリーグ戦は2試合ぶり、公式戦全体では3試合ぶりの出場になる。
甲府戦に向けた練習中、腰を痛めて離脱した。一時は歩けないほどの痛みだった。そこからしっかりとリハビリ、トレーニングを重ねた。「今までも腰を痛めたことはあります。もう痛みはないですよ」。不安はない。自分の体のことは自分が熟知している。
鳥栖戦、スタメンは微妙だ。ただ、コンディションアップと同時に、持ち味にも磨きをかけてきた。21日、ハーフコートで行われた実戦形式の練習では、ボールを持つとドリブルを仕掛け、シュートで終わるプレーを心がけた。
リーグ戦開幕から2試合、その動きでチャンスメークしてきた。ゴール付近で一気に仕掛け、相手守備をかき乱す。そして決定的な場面を作り出してきた。田中を欠いた甲府戦は、守備を固めた相手を崩すことに苦闘した。チームにとって不可欠な存在だ。
故障明けとはいえ、動きのキレはいい。「とにかく勝ちたいです。そのためにプレーをするだけです」。シンプルな言葉に力を込めた。
新潟は、鳥栖が豊田をターゲットに長いボールを入れてきたところで、セカンドボールを確実に拾うことがテーマ。そこから速く分厚い攻撃を仕掛ける。高い位置でキープできれば、川又堅碁、田中亜土夢、岡本英也ら前線、中盤の流動性からチャンスを生み出す場面は増える。「セカンドボールを拾って、渡さないことが大切」と柳下正明監督は言う。
対する鳥栖は前節鹿島に0-3で敗退。鹿島のしたたかさに失点を重ねはしたが、しっかりと跳ね返す守備の意思統一はされている。機動力を駆使した攻撃も貫いてきた。守備では昨季途中に新潟から期限付き移籍し、今季完全移籍したセンターバック菊地の存在が大きい。抜群の危機察知能力で、新潟の攻撃陣がボールを動かすリズムを途絶えさせる狙いだ。攻撃はゴール前に空いたスペースを、豊田を起点に人数をかける形で攻略にかかる。
昨季は新潟に2連敗。スコアは2戦とも1-3と守備を攻略された。今季の初対戦、堅守で相手の出足を止め、ワンチャンスで先制。そして借りを返す。
どちらも運動量には自信がある。奪ってからの攻撃の精度、相手のミスを突く集中力が流れを左右する。
以上
2014.03.22 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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