直近のJ1リーグ戦からともに大きくメンバーを入れ替えたヤマザキナビスコカップ・予選リーグ第1節『G阪vs神戸』。G大阪はDF西野貴治、DFオ・ジェソク、MF明神智和、MF阿部浩之、FWリンスが今季初先発。神戸もDF相馬崇人、DF北本久仁衛、DF奥井諒、FW田代有三が初先発を飾る。ともに試合に飢えていた、フレッシュな顔ぶれを揃えた中で、J1リーグ戦にも繋がる新しい力の台頭に注目が集まる一戦となる。
前半は、新しい顔ぶれが数多くピッチに立ったこともあってか、ともに相手の出方をうかがいながらの慎重な立ち上がり。まずは相手の攻撃に落ち着いて対応することを意識した上で攻撃を、という姿勢が感じられる。
ただし、その中でも随所に攻撃は躍動。G大阪が二川や阿部がキレのある動きで存在感を示しながら攻撃を組み立て、リンスが果敢にゴールに向かう姿勢を示すと、神戸もまたリーグ戦3試合と同様、森岡が攻撃の軸としてゲームをコントロールしながら、決定的なチャンスを何度か作り出す。ただ、25分を過ぎたあたりからはG大阪のペースに。直近のJ1第3節・仙台戦でシュート数が1に終わった反省からか、積極的にゴールを目指す中で再三にわたってCKのチャンスを奪い、先制点への意欲を示す。だが、神戸もGK山本海人を中心に集中力の感じられる守備で対応し、ゴールを割らせない。それもあって前半はともにゴールが生まれないままスコアレスで折り返す。
一気に試合が動いたのは後半の立ち上がり。G大阪の左スローインからの展開から今野泰幸が相手DFをブロックしながらヘディングで後方にそらし、それを拾ったリンスがドリブルで前線へ。前半から躍動感のある動きを見せていたリンスがそのまま右足を振り抜き、豪快にゴール右隅に先制点を叩き込む。「リンスあたりが点を獲ってくれれば攻撃も勢いづく」と話していたのは試合2日前の長谷川健太監督だが、実際、この先制点で流れを掴んだG大阪は、その後も攻撃が躍動。先制点から6分後の53分には、今野のスルーパスに反応したリンスが仕掛け、その対応に慌てた相手DFのクリアボールを佐藤晃大が拾って右足で豪快な一打を決める。ここ3試合、攻撃にリズムを見出せないことに責任を感じ、2日前の練習では「そろそろ僕が点を獲って流れを変えます」と決意を示していた佐藤が、その言葉通りの今季初ゴールを決めて神戸を突き放す。
対する神戸は、2点ビハインドの展開になった中で、高柳一誠と橋本英郎をピッチへ。橋本をボランチに据えたことで、シンプリシオをトップ下に据えて攻撃に変化をもたせようとするが、G大阪の安定した守備を切り崩すには至らない。ボールを保持することを意識し過ぎたのか、ここ3試合のようなくさびのパスも少なく、またリスクを負った仕掛けも見られないことで攻めあぐねる時間が続く。それはシンプリシオに代えてMF杉浦恭平を送り込んでからも変わらず。結果、神戸は最後までゴールをこじ開けることができなないまま、試合終了。G大阪がホームでの公式戦で今季初白星を挙げた。
以上
2014.03.20 Reported by 高村美砂
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