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【ヤマザキナビスコカップ 徳島 vs 新潟】プレビュー:初参戦するヤマザキナビスコカップ。徳島にとっては2つの大きな意味を持つ一戦(14.03.19)

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リーグ開幕から3連敗。しかも未だノーゴールで、逆に総失点はすでに2桁の10と、徳島のJ1初挑戦は非常に厳しい船出となってしまっている。簡単に勝点や勝利を得られるはずはないとわかってはいたものの、それでもこれほどまでの苦しみを味わうことになろうとは…。斉藤大介も「やっぱり先に失点してしまうと、どうしてもゲーム自体を難しくしてしまう」と第3節の横浜FM戦終了後に語っていたが、3戦とも先手を取られたチームはその失点によって、粘り強く守ったところから勝機を見い出すという自分たちのリズムを作れず、結果食い下がる反撃もほとんど見せられないまま終わってしまったと言わざるを得ないだろう。

しかし、それらはもう過ぎたこと。露呈した課題への反省と改善への取り組みはもちろん必要だが、シーズンが待ったなしで進んでいることを考えれば、選手たちは気持ちと頭の中をしっかり切り替えて次へのファイティングポーズを取らなくては。
そしてそうした観点から、ここでスタートするヤマザキナビスコカップは今の徳島にとって大いにありがたい。リーグと異なるコンペティションのため選手たちは新しいメンタルをもって戦えるはずで、それをもってゲーム内容に変化を起こせたならチームは立て直しに不可欠な自信や落ち着きをきっと取り戻せるであろう。

そこでこのカップ戦初戦をどう戦うかだが、顔を合わせる新潟のストロングポイントが組織的ハードワークであることを考えると、やはり徳島においては全体の運動量アップが何より重要と思われる。特に攻撃、中でも中盤エリアでの組み立て段階においてはそれが絶対に欠かせないところ。ピッチ上の全員が運動量を上げてボールの出先へ常に2つ、3つのパスコースを作り出し、球離れをいっそう早くしたボール回しで新潟の強烈なプレスをかいくぐらなければならない。それに繰り返し成功したなら高い位置へ押し上げてきている彼らの背後のスペースを突ける可能性が広がり、間違いなく渇望する今季初の歓喜へ近付けるのだから。
中盤の左サイドを任されている衛藤裕は先週土曜のゲームを振り返り、「横浜FMはボールホルダーの周りに常に複数のサポートがいたので、守備にハメることができなかった」と語っていたが、いずれにしてもこのゲームでは自分たちがその複数サポートの実践を求められるということだ。

対し新潟としては、当然自慢のプレスで徳島を押し潰してしまいたいだろう。そうしてボールを奪った後は岡本英也、田中亜土夢らを中心にチャンスメイクし、最後はエース・川又堅碁へという勝利の方程式を狙っているに違いない。ただ、攻撃をスピードダウンさせられた時には苦労するのではないだろうか。実際リーグ3戦目の甲府戦では大井健太郎も「あれだけ引かれると崩せない」と言葉を残していたが、引いて組織を固めた相手の守りにはまだ手こずるところがあるため、この一戦では如何に早く攻め切れるかが新潟のカギとなりそうだ。

最後に話を徳島に戻すと、冒頭から書いたようにこのゲームは立て直しへのチャンスを持った大事なものである。だが同時に、迎える一戦がJ1へ昇格したからこそ刻むことの許されたもう1つの新しい一歩であることも忘れてはならない。これまで一度も上がれなかった舞台へ、クラブはここでも踏み出すのだ。
そのように2つの大きな意味を持つ特別なゲームとあって、チームには必ず勝利をもぎ取ってほしいし、ファン・サポーターには平日開催ではあってもぜひスタジアムへ足を運んでもらいたい。

以上

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◆当日のイベント情報◆
「J2白書販売&ヴォルタくん・ティスちゃんサイン会」
当日、会場で「J2白書2013」をお買い上げくださった方、会場にご持参くださった方に、ヴォルタくんとティスちゃんが生サインと記念撮影をしてくれます。Jマスコット初の「J2白書サイン会」、ぜひお立ち寄りください!
・時間 1回目 16:35〜17:05、2回目 17:35〜18:05
・場所 ティスちゃんステージ

2014.03.18 Reported by 松下英樹
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