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【J1:第3節 広島 vs 浦和】ペトロヴィッチ監督(浦和)記者会見コメント(14.03.15)

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●ペトロヴィッチ監督(浦和):

「まず、この試合とは直接関係のないことを、話したい。
私にとって広島という場所は、生まれ育ったふるさとと同じ意味を持つ、いわば第2の故郷だ。約6年もの時間を、私はここで過ごした。その間、たくさんの方々にお世話になったし、そういう方にお会いするのも、楽しみの一つである。
だが、今年は一つだけ、残念なことがあった。私だけでなく、私の家族にとっても。
それは、私が来日してからずっと家族共々、非常にお世話になった女性が、今はもう、いないということだ。その方は、私が浦和に移籍した後も日々連絡をよこしてくれて、私と家族を心配してくれた。
私は、彼女=澤山文枝さんのご冥福をお祈りするほかはない。サンフレッチェ広島で長きにわたって貢献されてきた彼女と、彼女の家族に……(通訳の杉浦大輔氏が絶句してしまう)……心からの…………、お悔やみを申し上げたい。
毎回、広島とは厳しく、ハードな戦いになる。そして今日は、両チームにとっていいゲームになったし、見ている方も楽しめたのではないか。我々が勝利した試合ではあったが、両チームにとって(内容が)よかった」

Q:試合前は、監督の方から選手に対して特別なことをお話しされましたか?
「前節の鳥栖戦、素晴らしいゲームを見せたということを、選手には話した。今日の試合よりも、鳥栖戦の方がいい戦いができた。
鳥栖は1本の枠に飛んだシュートが入り、我々はたくさんのチャンスを創造した。ところが、次の日のメディアには『鳥栖が素晴らしい守備を見せた』『浦和は、鳥栖の策にはめられた』という記事が並んでいた。しかし、私はそうは思っていない。
結果だけを見てそこから逆算したようなメディアの伝え方は、私はどうかと思っている。それでいいのなら、家でテレビを見て結果を見て、記事を書けばいい。これから日本のサッカーがもっともっと良くなっていくためには、そういう部分を変えていくべきで、記者の皆さんの存在は非常に大きい。皆さんが書く記事を読んで、見ている人たちのサッカー観は培われる。
私は今、浦和の監督を努めている。あと何年、ここで仕事できるか、わからない。もしかしたら、近い将来に契約を打ち切られるかもしれない。ただ、私が浦和の監督である限り、そこの部分に働きかけたい。
サッカーとは、見る人あってのものだ。見に来た人たちがおもしろいものを見たと思ってくれる。その瞬間を楽しんでくれる。日常生活でのつらい思いも、サッカーを見た時だけは、その辛さを忘れられる。そういう瞬間を、サッカーで味わってほしい。繰り返すが、私は見る人あってのサッカーだと思っている。
そういう部分を含め、我々は自分たちのサッカーをやっていきたい。鳥栖戦のサッカーは素晴らしかったし、同じようなプレーをやっていくこと。そう、選手には話しかけた。

今週、いろいろな出来事があった。でも、そういうものも踏まえて、自分たちのサッカーを貫くしかない。様々な、ざわついていることもあるけれど、そこに示す答えはピッチにある。自分たちのサッカーをやりぬく。それが、やるべきことだ。

我々のサッカーは、よく見ないと理解しづらい。鳥栖戦のサッカーは、とてもよかった。確かに負けたけれど、続ければ必ず勝てると思っている。もし今日、負けたとしても、自分たちのサッカーを貫くことが、結果につながっていく。新しい部分もあるし、そういうものをよく見て、評価してほしい。負けることはある。だけど、負けたからといって、自分たちのやっていることをすべて悲観することはない。

私も、メディアの皆さんと共に、日本のサッカーをより向上させていきたい。皆さんの存在は、非常に重要だ。そういう意味でも、結果だけを見た評価は、非常に短絡的だと思う。
私は指導者として個人的に思うことは、自分の指導した選手が成長してくれることが本当に嬉しい。たとえば昨年のJリーグアウォーズで、広島の青山選手が私に『ありがとう』とコメントしてくれた。ああいう言葉は、監督冥利に尽きる」

以上
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