●ランコポポヴィッチ監督(C大阪):
「こんにちは。皆さんにも今日は楽しんでもらえたのではないでしょうか。私たちにとっては非常に重要な試合でしたし、メディアの方々が、開幕してからホームで(公式戦)2連敗ということで、そういう雰囲気を作られていたこともあり、選手たちもプレッシャーを感じていたとは思いますが、こういう結果が出て、非常に満足しています。その(プレッシャーによる)固さというのは、前半の選手のプレーに少し表れていたように思いますが。ただ、そういったなかで選手たちは自分たちの力を出してくれたこと、私たちが積み上げてきたものをピッチで見せることができたということ、それは非常に良かったと思います。
もう1つ、今は2014年で、2010年ではありませんから、南アフリカW杯は終わっていて、次のW杯はブラジル大会。その事を皆さんには理解していただきたい。どんな選手でも、生身の人間なので、自分の力を出すには時間がかかる。連係を深めるには、時間がかかるというのは、当たり前のこと。ディエゴ(フォルラン)に対しての期待も大きいですし、(柿谷)曜一朗に関しても昨シーズンの素晴らしいパフォーマンスよりも、もっと素晴らしいものを期待している人たちも多いと思いますが、今日の試合を見ていただいても分かるとおり、日に日に連係は深まっていますし、可能性を感じさせるプレーというのは非常に多くなっていると思います。この先、確実に彼ら2人が、チームの力になってくれると信じています。私が常々言っていることですが、個がチームを引っ張るのではなく、チームが個を活かすというところ、その姿を今日は見せることができたと思います。ディエゴにしても、曜一朗にしても、スーパーなプレーをして得点につなげる、結果につなげるということはできなかったですが、彼らもチームのためにプレーをして、そして、チームも素晴らしいプレーをした。そのなかで個が活きたという試合ができたと思います。それは大きなことですし、必ず彼ら2人が結果を出す日というのも、すぐ近くにやってくると感じています。
あとは、積み上げてきたものを見せられたというのも、大きな進歩。前回の試合、ACL山東戦では姿勢の部分、メンタルの部分というところで、課題は残っていたのですが、その部分もしっかりとクリアをして、勝ちに対する執念、ハングリーさ、どん欲さをしっかり見せることができていたと思います。試合を振り返ってみれば、私たちも決定機、ゴール以外にも数多くありましたし、そこを外したところに関して言えば、次の試合への修正点と言えると思います。ただ、相手も同じように何回かチャンスがありましたから、そこをしっかり我慢強く、粘り強く、追加点を与えなかったことは、非常に評価できます。しっかり勝ち切ったこと、そこが非常に大きいと思います」
Q:2つ伺います。ハーフタイムを挟んで、チームが非常に前へ進んでいく推進力が生まれたように思います。それはロッカールームで何か指示をされたのか、それとも、彼らの中から自発的に生まれたものですか?また、今日は南野選手のパフォーマンスが良かったように思いますが、彼については?
「まず、ハーフタイムのところについては、その時に私が言ったことは、前半を見た中での修正点で、それも難しくない部分、選手の意識1つで変わるところ、チームが変わるところ、そこを話しました。非常に選手間の距離が遠くて間延びしていた時間帯がありましたので、ボールを奪ってからゴールにまでが遠かったですし、時間がかかっていました。ただ、私がどういう指示を出しても、それを選手がピッチで表現できなければ、何の意味もないこと。本当に、非常にいいプレーをしてくれたのは選手たちですし、選手たちを褒めたい。
(南野)拓実については、期待通りのプレーをしてくれたように思いますし、彼も本来の力をしっかり見せてくれたと思います。継続して彼の力を証明し続けることが、彼にとっては必要ですし、彼がいいプレーをしたのも、もちろん、チームメイトがいいプレーをしたからです。私たちの力で、最大のストロングポイントはチーム力だということを、またここで改めて言いたい」
Q:今日の長谷川選手のボランチ起用について。
「タカ(扇原)はここまでの2、3試合、非常にいいプレーをしてくれていましたが、この試合に関して言えは、より前に、スピーディーにボールを運ぶことがポイントだろうと思っていました。アーリアをあの位置に入れることで、攻撃に関して言えば、より相手にとって危険なプレーができる。この試合はその通りになったと思いますし、前日練習後にいただいた質問の中で、『アーリアを後ろ(ボランチ)に入れるなど、まだ監督に迷いがあるのでは?』という話しもありましたが、その質問に対しても、しっかりと答えを出すことができたと思います。私が望んでいるのは、ウチのチームでプレーしている3人のボランチが、3人とも、ブラジルW杯に行くことです」
Q:後半、非常に選手間の距離がコンパクトになり、いいサッカーになっていたように思いますが、前半からこのサッカーをやるために必要なことは?
「距離感を、しっかりと把握すること。後半45分間コンパクトに戦い続けられたわけですから、前半の45分も戦えないわけはないと思います。そこの意識の部分が非常に大切になります。あとはサッカーはロボットがやるのではなく、人間がやるスポーツです。山東戦の負けが精神的に影響がなかったわけではありませんし、期待が大きい中で、ホームで勝てず、固くなっていたところも、もちろん影響していると思います。ただ、そういった中でも、自分たちの真価が問われる試合で、自分たちのあるべき姿を見せて、結果につなげたというところ。ピンチもありましたが、それをしっかり粘り強く、我慢強く、泥臭く身体を張って守れたというところ。そして結果につなげたというところ。それは十分に評価できるところだと思います。あとは、チームが始動して1カ月半というところも、皆さんには頭に入れていただきたいところ。1カ月でチームが作れるところというのはないので。サッカーというのは、一夜にして全てがうまくいくというものではありません。日々の積み重ねがパフォーマンスにつながっていくものだと思っています。その成功を得るためには、通るべきプロセスというのは、必ず通っていかなければいかない。そういった意味でも、一歩一歩、着実に、地に足を付けてやっていきたいと思っています。ただ、結果がついてくれば、その成長スピードというのは早くなるのは間違いないと思っています」
以上
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