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【J2:第1節 千葉 vs 栃木】プレビュー:今季は開幕戦勝利で波に乗りたい両チーム。確実にフィニッシュまで持ちこむプレーと攻守の切り替えの速さが勝利のカギ。(14.03.02)

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どのチームもリーグ戦の開幕戦はやはり勝って波に乗りたいものだ。ましてや、ホームで迎えた昨季の開幕戦でいずれも0−1で敗れた千葉と栃木は、特にその思いが強いだろう。今季もホームで開幕戦を迎える千葉にとって栃木はなかなか勝てない難敵。千葉はJ2リーグでの対栃木戦のホームゲームは1勝3分と負けなしだが、その1勝は千葉のJ2リーグ初年度である2010年シーズンの第28節。通算対戦成績は1勝6分1敗で、千葉から見てだけでなく栃木から見てもなかなか勝ちきれない対戦相手だ。

千葉が勝ちきれない要因の一つは栃木の堅守を崩しきれないこと。栃木の守備網を破るフィニッシュのプレーのバリエーションの増加や精度の向上が必要不可欠だ。サイド攻撃が得意でクロスからの得点が多い千葉だが、昨季の両サイドバックのレギュラーの米倉恒貴と高橋峻希が移籍し、今季は左に中村太亮、右に天野貴史と新戦力のスタメンが濃厚。2月16日に柏と対戦したちばぎんカップでは、前述の2人に加えて左サイドハーフに山中亮輔、GKに高木駿と4人の新戦力がスタメンに名を連ねた。その試合は1−1、PK戦4−5で千葉が敗れ、千葉の得点はケンペスのPKだった。

流れの中から得点するためのポイントとして、千葉の鈴木淳監督や兵働昭弘があげたのが効果的なサイドチェンジと中央をうまく使うプレーだ。鈴木監督は「局面で攻めきれなかったらサイドを変えるということだが、そのまま行けるか、行けないかの判断も含めて精査が必要。一方で、ちばぎんカップではサイドの背後を突かれていたので、そこの守備も修正を図った」と話した。また、ちばぎんカップは右サイドハーフでスタメン出場した兵働は「ウチは個で崩すよりもグループで崩すのが得意な選手が多いし、真ん中の崩しは昨季からの課題。FWにクサビが入ったあとのサポートの仕方、FWとトップ下の距離感、サイドハーフが中に入っていく動きが重要だと思う。中での崩しができれば外(サイド)の攻撃も生きてくるので、個人的にももっと中を突いて崩したい。それから、サイド攻撃で詰まった時には逆に抜くという意識を全員がもう少し持つと、もっとスムーズにサイドチェンジができると思う。苦しくなるから変えるのではなく、常に逆サイドへの意識を持ってプレーできれば、サイドチェンジのあとにスピードアップして突破もできる」と話す。

今季、阪倉裕二新監督が率いる栃木は、昨季の中心選手であるボランチのパウリーニョ、2トップのサビアとクリスティアーノが移籍。代わりに前線は大久保哲哉、瀬沼優司といった長身選手が攻撃の起点となりそうだ。栃木といえば前線からの激しいプレスでボールを奪い、スピーディーなカウンター攻撃でゴールを狙うイメージが強いが、阪倉監督は「カウンター攻撃だけでなく、後ろからしっかりとボールをつないで行く攻撃も重視して取り組んでいる」と話す。2月23日の柏とのプレシーズンマッチは攻撃が得点に結びつかずに0−2で敗れたが、攻撃パターンがどんな形になろうとも「ボールを取ったあとはもちろん、課題であるボールを取られたあとの攻撃の切り替えが今季はポイント。ボールを取られたらすぐに取り返したい」と2月21日に廣瀬浩二は話した。さらに廣瀬は「現時点での開幕に向けてのチーム状況は僕自身の手応えでは80パーセント。攻撃ではボールをせっかく奪ったのに攻め急ぎで失うシーンが練習でも多かったので、そういう時は一回ペースダウンしてボールを保持する時間を増やさないといけない」と話した。

千葉は不用意にボールを取られてカウンター攻撃を受けることは避けたいが、「だからといって怖がって中を突かないのはダメだと思う」(兵働)。千葉も栃木もフィニッシュまで確実に持ちこむプレーと攻守の切り替えの速さが開幕戦勝利のカギとなりそうだ。

以上

2014.03.01 Reported by 赤沼圭子
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