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【J2:第1節 岡山 vs 富山】プレビュー:堅い守備をベースに「より攻撃的に」得点を狙う岡山と富山。開幕の緊張感の中で繰り広げられるゲームに、岡山が求めるものは「結果」だ。(14.03.02)

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09年のJリーグ加入から6年目となる昇格同期の岡山と富山。監督の在任期間も長く、岡山の影山雅永監督が5年目、10年10月に就任した富山の安間貴義監督も5年目のシーズンを迎えている。Jリーグでも世界のリーグにおいても5年という長きにわたって、ひとりの監督に委ねられているチームは珍しく、個性あるスタイルが育っている。

両チームともに昨季までの主力選手がチームの中心にいる。今季の岡山の狙いは、守備をこれまで以上に手堅く安定させ、得点力を上げること。個人でも得点を積み重ねられる選手を中心に補強し、J2で昨年10得点の染矢一樹、8得点の久保裕一、F東京から期限付き移籍で加入した林容平、早大卒ルーキーの片山瑛一と、トップチームに加入した選手5名のうち4名が前線のプレーヤーである。染矢は怪我のためリハビリ中だが、昨年岡山で9得点の荒田智之、押谷祐樹もゴールへの意識をさらに上げて新シーズンに臨んでおり、前線のタレントは豊富だ。

富山は昨季、岡山のホーム最終戦でゴールを決めた苔口卓也、白崎凌兵、ソ ヨンドクをはじめ、キム ヨングンという強烈な前線のタレントに加えて、清水から内田健太、札幌から三上陽輔、そして最年少ハットトリックの記録を持つ中島翔哉が加わった。また中盤のカギを握る秋本倫孝、GK水谷雄一が加入し、19歳の中島、20歳の白崎という若さと勢いにベテランの経験と知恵が融合。1月末にはU―18中国代表のディフェンダーで、上海幸運星足球倶楽部の高准翼が加わったことで、安間監督もひと通り以上の満足のいく補強となったに違いない。

どちらのチームも、積極的にボールを奪いに行き、その後のボールの動かし方、運び方を重点課題としている。岡山のボランチ・仙石廉は、「チームのやり方を踏まえながら各選手の特徴を見きわめて、有効な攻撃にしたい。得点力は上がると思います」と話す。また今年は最終ラインからの組み立ての意識がとくに高く、「ディフェンダーからボールを動かすことが必要」と近藤徹志。湘南から期限付き移籍で加入した鎌田翔雅は、1対1の強さとスピードがあり、カバーリングと守備範囲の広さで頼れるプレーヤーだが、「ビルドアップには自信を持っているので臆することなくやっていきたい」と話す。

2月23日に行われた岡山vs愛媛の練習試合は、富山の安間監督も見学した。このゲームで初めてJ2のハイプレッシャーに身をさらした林容平は、「90分ボールが落ち着かない感じを一試合経験できただけでも大きかった。開幕戦は余計にそうなる可能性がある。うまくいかなくても崩れないように、気にしすぎないようにプレーを続けたい」と話す。J1から来た林にとっては、宮崎でシュートを打たせてもらえなかったC大阪との練習試合よりも、その後奮起して逆転の決勝点をアシストした、籍を置くF東京との練習試合よりも印象に残ったかもしれない。

「開幕戦は独特だ」と、そこでプレーしたことのあるほとんどの人が言う。開幕戦での過去5年間の成績は、岡山が1勝3分1敗。雪等の影響のある富山は毎年アウェイで開幕戦を迎えるが、2勝2分1敗。このうちの一戦が12年3月4日、kankoスタジアムで行われた同カードで、1−1で引き分けている。「開幕戦は、実際に始まってみないとわからない。その場のスピード感や力の強さ、その場の判断の速さとか、始まってみないとわからない」と千明聖典は言う。開幕戦特有の緊張感やストレスの中で始まるこのカードは、ワイドのポジションに取り組む石原崇兆と富山の内田健太とのマッチアップや、同じ岡山市出身の同世代で、ともに気配りのある前線のキープレーヤーである岡山の妹尾隆佑と富山の苔口卓也の活躍など、見どころの多い試合となる。いよいよ両チーム6年目の新たな冒険の始まりだ。

以上

2014.03.01 Reported by 尾原千明
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