●横手敏夫社長:
「今日は1月11日。1が3つ並ぶ非常に縁起のいい日。とくに11のイレブンはサッカーに関係がある数字。そういう日を選んで会見をセットした次第です。昨年は28名のうち21名が入れ替わりその結果、開始から苦戦しました。今年は入れ替えが8人です。従って今日は8人の選手を紹介します。
今年のクラブのスローガンは一進であります。発音すれば同じですが、2011、12年の2年間は『一心』に、昨年2013年は『一新』にしました。我々は中期計画としまして2017年までにぜひともJ1昇格したいという目標を立てました。新スタジアムが完成する年に昇格。今年2014年から2016年までしっかりとトップチームもそうですが、育成も普及も集客力も財務力も練習環境もいろんな意味で経営基盤を強化していきたいという次第です。
そして観客者数。昨年は3,175名でJリーグ最下位の惨憺たる成績。百万都市北九州市の市民クラブとして恥ずかしい成績でした。今年はクラブ総動員して、綿密なアクションプランを立てて、集客が命だとして取り組んで参ります。今年は目標が4,000人であります。2016年度には5,000人。新スタジアムができたら増えるとか脳天気なことではなくて、しっかりと集客できるチームの魅力なり、クラブの魅力なりを作っていきたいと思っております。今年はギラヴァンツにとって明るい年になりそうな予感があります。
今回の8名の補強、限られた予算の中でしっかりとした補強ができました。前途有望な選手が8名入ってくれました。今年は大成功だと思って、監督や原GMに感謝したいと思っています。2014年もよろしくお願い申し上げます」
●柱谷幸一監督:
「社長のほうから話がありましたとおり、与えられたチームの編成予算の中でやれるだけのことはやったつもりです。今年は昨年戦ったベースがありますので、その中で足りないポイントをしっかり補強できたと思っています。
ただこの補強が良かったと思われるにはシーズンが終わった後にしっかりとした結果と内容が伴ってこそ、補強が成功したとみなさんに言ってもらえると思いますので、3月の開幕と同時にチームを100パーセントに持って行ってスタートダッシュが切れるようにしっかりした良い準備をしていきたいと思います」
Q:選手のコメントを聞いたり、顔ぶれを見た率直な感想は?
「ちょっと緊張しているのかなというのはありますが、昨年もそうですが、うちのチームにくる選手たちはもとのチームでそれほど機会に恵まれていない選手が多かったので、新しいチームでもう一度プレーして飛躍したいという強い思いを感じることができ、頼もしく思います。それぞれの選手をしっかり見て、本人と直接話した選手もいますし、自分が考えているギラヴァンツ北九州に合う、それぞれの選手が自分の特徴を最大限に発揮してくれれば個人としてもチームとしても非常にいい状態に持って行けると思いますので、思い切って特徴を発揮してほしいと思います」
Q:補強についてどういった基準があったのか?
「昨年のこの時期に(北九州に)初めて来て、新しい選手を20人入れなくちゃいけませんでしたが、1年戦ってきた中で足りない部分を補強できる。
GKの部分は今年はまったくゼロからの競争でのスタートになる。鈴木(彩貴)に関してはカテゴリーは下だったが、秋田で1年間プレーしていた。一番年齢が高く力もある。大谷(幸輝)はレッズでも見ていたが、熊本のファン・デル・サールと昔呼ばれていたそうですが、足下の技術もある。攻撃の起点にもなってくれるんじゃないかなと思います。いい競争をしてもらってギラヴァンツのゴールを守ってほしいと思います。
DFラインについては右サイドで星原(健太)を獲得しました。FWで水戸に半年間行っていました。弟(水戸・柱谷哲二監督)のところでFWだったが、弟に聞くとこっちの動きが読まれそうなので、スタッフが関西に行って、ステップアップリーグでレベルの高いチーム同士の試合を見て、そこでのサイドバックでのプレーを見て、これは行けると思いました。基本的には右サイドバックでプレーしてほしいし、彼もしたいということでしたので、動きのあるプレーをしてほしいなと思います。
ボランチでは下村(東美)と風間(宏希)。下村は経験があり全体をコントロールできチームの中心としてプレーして欲しい。風間は攻撃的なので点を取るとかアシストとか。各年代での代表歴もありますし、基本的な技術もしっかりしているので、そういうところでアクセントを加えて欲しい。
川島(大地)はトライアウトで入ってもらうことになりました。森村(昂太)が福岡に行くことになってしまいましたので、左利きのアタッカーをぜひ取りたいなと。川島は3年前、山形でプレーしているところを見ていたので、豊富なキックを持っていていい選手だった。トライアウトでも注目して見ていたが、そのときと変わらないプレーをしていた。数少ない左利きなのでFKとかそういう部分でも期待したいと思います。
原一樹はレッズのときに、エスパルスから僕が捕ったんですが、こういうふうに使ってほしいという思いがあったのですが、なかなか力を発揮できなかった。2トップで生きる選手だと思っています。浦和も京都もワントップ気味だったので、彼本来の力が発揮できていないなと思っていました。池元(友樹)や渡(大生)や大島(秀夫)や柿本(健太)といった特徴のあり、スピードのある選手がいるので、彼が誰かと組んで、つぶれ役もできる、ゴールもできる。チェイシングも守備もできるので、2トップのコンビネーションの中でしっかり点の取れるプレーを量産して欲しいなと思います。
他のチームの動きを見ているとまだ決まっていないところがある中で、年末にフィックスできたので、早い時期からスタートできるのでしっかり準備してこのメンバーで戦っていきたいなと思います」
Q:今シーズンの目標はあるか?
「昨年は大きくメンバーが変わったので、数字の目標を立てず、毎試合毎試合いい準備をして100%で戦う、1年戦ってみた結果が力だとしてスタートしましたが、今年は20人の選手が残り、新たに力のある8人が取れた。今年は昨年の数字が残っているので、昨年の数字を上回ることを目標としていきたいなと思います。それと2017年に向けてチームがビルドアップしていかないといけないという中期的な目標がある。今から大きな目標を掲げるのではなく、昨年以上に勝利数を伸ばす。負けを減らし、それを引き分けに持って行く。引き分けを減らし勝ちに持って行く。そうしていけば必然的に勝点は伸びていきますし、昨年以上に得点を取り、失点を減らすことで、引き分けや勝点を伸ばす。具体的な数字は、昨年以上に全ての部分で伸ばしていく。プラス、フェアプレー賞を取りたい。結果と内容のフェアプレーの3つを同時に求めていきたいと思います」
Q:外国籍選手がいない点について、意図はあったのか?
「予算の関係もあって外国籍選手を取るには予算がかかる。人件費や渡航費も、通訳も付けなくてはいけない。我々が持っている予算の中では身の丈に合っていないと思っています。コミュニケーションも取りやすいですし、今回は日本人選手だけでスタートすることになりました」
Q:J1ライセンスがない中でモチベーションについては?
「それも昨シーズン、みなさん心配されましたが、それは僕は心配していませんでした。彼らは試合に出たい、自分が上手くなりたい、相手に勝ちたいという思いはライセンスの有無に関係なく強い気持ちでやってくれるだろうと思っていました。その通りに後半戦は勝ちたい気持ちで下回った試合は一つもありませんでした。それを証明したのが最終戦。札幌はプレーオフが懸っていて、我々は順位的なモチベーションはありませんが、非常に高いモチベーションでやれたのはそれを証明している。今年もライセンスはないが強い気持ちでプレーしてくれると思います。今年のチームの目標はチャレンジ。選手が一つ一つの目標に挑戦し上手くなっていくという意味。1年間を通して毎日のトレーニング、そして一試合一試合、そういう気持ちでやっていければ、モチベーション高くやっていけると思います」
Q:どういうところをベースアップしたいか?
「前半戦はメンバーも固まらず選手の特徴も掴めていなかったが、後半戦からある程度、固定できましたた。今年はそれをベースにしてスタートする中で、今年はもう少し、状況にもよってですが、ラインを少し上げて、もう少し高い位置でボールを奪えるようにしていきたい。その中ではDFラインのコントロールや前でのチェイシング、背後のケア。そういうところもやらないといけない。相手があることなので、相手の力が上回っているとラインを下げることも戦略的にはやらなければいけないが、もう少しラインを上げていきたい。あとゴールが少ない。攻撃的に点が取れるスタイルを目指していきたい。今回の補強はどちらかというと攻撃的な選手が多くなったのはそういうところにも現れているのではないかなと思います」
Q:観客動員数の増加に向けてどういうプレーが必要か?
「ゴールを目指すというところを内容の一番に挙げたのは、ゴール前でのスリリングなシーンが増えていけば見ている人も増えると思う。常にゴールを意識し、シュートもたくさん打ちたい。シュートをたくさん打って勝てば見ている人も増えると思う。ホームで勝って、いいゲームをして、フェアに戦うことで増やしていきたいと思います。ただ勝てば上がるかというと過去3年、そういう数字にもなっていない。それ以外の取り組みが大事だと思います。昨年からスクールギラヴァンツがスタートしている。いろいろな場所に出ていき、自分たちが街に出て行ったり、マスコミに取り上げられるなどして、街の話題になることが一番の大事なことではないかなと思います」
●川島大地選手(北九州):
「このたびギラヴァンツ北九州でプレーさせてもらうことになりました川島です。ポジションはMFです。チームの関係者に感謝して応えられるように全力でプレーしていきます。トライアウトを受ける形で声を掛けてもらいましたが、そこでの自分のプレーをチームの戦力で見てもらえたことを素直に嬉しく思っています。昨シーズンは何試合か拝見しましたが、選手全員が守備から攻撃まで全力でプレーしている。そこに自分がどう浸透するかを想像しながらイメージを湧かせていましたが、得点とかの結果として上積みできるようにしていきたい。北九州という地域は有名な選手を輩出しているので、そこでプレーできるのは誇りに思いますし、より貢献していきたいです」
Q:具体的にどういったプレーを見てほしいか?
「攻撃の選手なので、観客が得点で沸くようなプレーというところ。得点は観客を引き寄せる一つの部分だと思うので、そういったプレーを絡めながらチームに貢献するプレーを見てほしいです」
●下村東美選手(北九州):
「湘南ベルマーレより加入しましたMF下村東美です。トライアウトに参加して加入することになり、クラブのみなさんにお礼を言いたいと思います。自分の長所は守備であったり、サイドチェンジであったり、コーチングで動かしたりするところ。年齢が上なので引っ張っていきたいですが、若い選手と同じ目線で普段からオフザピッチでもコミュニケーションを取っていいチームにしていきたいと思います」
Q:チームではベテラン。どういう心境か?
「前所属のベルマーレも若い選手が多かったので、自分の中では違和感はないです。自分が経験したことを、オンザピッチでもオフザピッチでも話の中でいろいろとその選手のためになるようなことを伝えられればいいなと思います。自分のストロングポイントは守備の面だったり、両足からのサイドチェンジ、コーチングで動かすところ。全員攻撃、全員守備のチームだと思うので、その中で貢献したり、それをベースにチームに力をもたらせられればと思います」
●原一樹選手(北九州):
「こんにちは。原一樹です。京都サンガからこの北九州でプレーすることになり、このチームで勝利のために1点でも多く泥臭く取っていきたいと思います。そういうところを評価してもらえればと思います。自分が京都を契約満了になったあとに一番最初に声を掛けてくれらのが柱さんだったし、チームに必要だと言ってくれたのが響きました」
Q:どういうサッカーのイメージがあるか?
「いま僕に足りないものがこのチームにたくさんあるので、それを得て僕もまだまだ成長したいですし、チームもまだまだ成長すると思うので、ここで得点を重ねたいと思います。大きいことを言うかもしれませんが20点は取ろうと思います。それがチームと僕の成長にもなると思います。去年、京都サンガでプレーして、この北九州には一度も勝てていない。1分1敗。そのゲームを見ると何が足りないか、本当にサッカーをしている身としては京都サンガF.C.は確かに上手いですが、どちらが強いかというと北九州のほうが強かった。勝負強さ、ゴールへの必死さが自分には足りなかった。何が何でも点を取る。常にゲームの中で点を取ろうと思っていますが、湧き出るように、それを見ている人も感じるのが北九州。結果として点を取って勝ったのが北九州。僕もその一輪になってチームに貢献していきたいと思っています」
Q:北九州にはエースとして池元がいる。コンビを期待するサポーターも多いと思うが、どう捉えているか?
「他の選手を含めてFW以外もライバルだと思いますので、開幕に向けて明日から戦いです。僕自身も出られるかは分かりませんし、池元も分からないと思います。開幕までの3ヶ月間、切磋琢磨しないといけない。そういった機会があれば一緒にやりたいですし、まずはポジションを取るために必死に頑張りたいと思います」
●鈴木彩貴選手(北九州):
「初めましてGKの鈴木彩貴です。自分らしさを出すことでチームにいい影響をもたらせると思いますので、まずは自分らしさを出したいと思います。僕は下のカテゴリーから今年初めてJリーガーとしてやらせてもらいますが、気負うことなく常にイメージはしていたので、しっかり自分らしさを出していければいろいろみなさんに分かってもらえるのかなと思います」
Q:ポジション争いもある。不安はあったか?
「不安というよりも楽しみ、ワクワクする気持ちのほうが勝っています。シュートストップはもちろん見せていきたいが、雰囲気というかGKとして僕がいるなら安心できるというような姿を見せていきたいなと思います」
●星原健太選手(北九州):
「初めまして、星原健太です。ポジションはサイドバックです。ストロングはスピードです。アシストという分かりやすいところで結果を出したいと思いますので、これからよろしくお願いします。昨日こっちに来ましたが、親と3人で来て、やっと親離れできて、超さみしいですが、泣きそうでした、昨日は(笑い)。僕は足が速いプレーヤーなのでできるだけ生かして、もともとFWもやっていましたので、攻撃に絡めたらいいかなと思います」
Q:北九州のイメージは?
「北九州はちょっと荒っぽいと聞いていたので怖いかなと思いましたが、みんな元気があっていい感じって感じです」
Q:ファン、サポーターへのメッセージは?
「やさしくしてください。頑張ります」
●大谷幸輝選手(北九州):
「今シーズン、浦和から加入しました大谷幸輝です。初めての移籍ですが、まずはチームに溶け込んでチームに何ができるかをしっかり探して頑張りたいと思います。(移籍の)実感はそんなにないですが、始まってみて実感してくるのかなと思います」
Q:持ち味の部分は?
「シュートを止める部分かなと思います。あまり打たれないほうがいいですが、もし打たれても大丈夫と思われるようになりたいと思います」
●風間宏希選手(北九州):
「川崎フロンターレから加入しました風間宏希です。ポジションはMFです。ギラヴァンツ北九州でプレーできることをうれしく思っています。得点やアシストといった結果を求めてやっていきたいと思います。まずここが正式なオファーを出してくれたと聞いたときはすごく嬉しかったです。J2は戦うということが求められてくると思いますし、上手い選手が輝けるところがあると思うので、まずは戦うところで違いを出せればと思います」
Q:将来的な目標は?
「僕もまだまだ上手くなりたいし、成長したいと思っていますので、このチームでいろいろ学び吸収し、次のステップへ成長した姿をみなさんに見せられればと思います」
●寺岡真弘選手(北九州):
「関西大学から入りますDFの寺岡です。プロの舞台に立てることを嬉しく思います。新卒は一人ですが、フレッシュにどんな状況でも全力で取り組みますので、応援よろしくお願いします」
Q:唯一の新卒。プロになった今の心境は?
「ずっと夢であったJリーグでプレーするということで、叶ったときは嬉しかったです。厳しい世界で結果も求められるので、年数は少ないですが結果を求めて1年目からどんどん試合に絡みたいなと思っています。自分の武器はビルドアップだったり、戦う球際の強さ。そういうところが北九州のスタイルとマッチして、しっかりボールを失わないように後ろから繋いで攻撃の起点になりたいという思いがあります。目標はやはり目の前のことを精一杯やって試合にでること。J2のリーグは長いですし1試合でも多く関われるように精一杯やりたいと思います」
以上
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