●佐藤寿人選手(広島):
「悔しいですね。自分たちの勝ちパターンに持って行けなかった。入りはアグレッシブに、お互いにいい入りができたと思うんだけど、うちの左サイドから仕掛けられる回数が増えて、中への突破を許してしまった。もっと防ぎようがあったとは思うんですけど、そういうところでは悔いが残る。
でも横浜FMが強かったことは確か。そこはしっかりと受け入れたい。でも2月に、国立でリベンジする機会(FUJI XEROX SUPER CUP 2014)はあるので。今日の試合で味わった悔しさは、ゼロックススーパーカップに勝ってもゼロにはならないけれど、2013年のシーズンは3回、横浜FMに負けたわけだし、2014年は一発目からしっかりと勝てるようにしたい。でも、来季のことを考えるよりも、とにかく休みたいなというのはありますけどね(苦笑)。
120分を2試合続けて戦って、ずっと試合に出続けている選手は疲労もあるかもしれない。でも横浜FMは平均年齢が高いチームだし、そこはそんなに差は出ないかなと思うけど、先制点を獲られたところでゲームの主導権を向こうに握られた感じだった。そこも含めて横浜FMの強さを感じました。(中村)俊さんも切れ切れでしたし。
先に点を獲られちゃうと、相手はそこまでリスクを負わなくていいので、守備に比重を掛ける割合も多くなる。でも、前半に少し縦パスが入るようになってからはテンポアップして、ペナルティエリアの中に入る機会も増えてきた。そういうところで、相手が守っている中でも何とかこじ開けなければいけなかったのに、こじ開けられなかった。そこはまだまだだと思う。もちろん先制された中でゲームをひっくり返すのは簡単じゃないけど、そういう中でチームとして盛り返せるような強さがないと。先制すれば強いというデータはありますけど、先制されたら勝てないようでは難しい」
Q:試合後、野津田選手と話していましたが?
「ガクだけじゃなくて浅野とも。ルーキーの二人がすごく悔しそうな顔をしていたのでね。もちろん、悔しい思いを持つことは素晴らしいことですけど、やはり胸を張ってほしい部分もある。リーグのタイトルを獲って、天皇杯準優勝という結果は、恥ずかしいことじゃない。しっかりと胸を張って、最後は顔を上げて表彰式に臨むこと。サポーターに顔を上げた状態であいさつをしなくてはいけない」
●高萩洋次郎選手(広島):
「結果を見ての通り、0-2でゴールも奪えなかったので攻撃はうまくいなかったと思う。相手がいいディフェンスをしていたとは思うが、それを崩すことができなかった。リーグ戦の借り(2013シーズンはホーム・アウェイともに負け)を返したかったが、それができなかった。すぐにゼロックスで戦うチャンスがあるので、そこで勝ちたい。(表彰式では)相手の喜ぶ姿を見るのが、すごく悔しかったので、次は自分たちが喜べるようにしたい」
●森崎和幸選手(広島):
Q:悔しい結果になってしまいましたね。
「そうですね。これでカップ戦のファイナルは、ナビスコカップを含めて(自分自身は)4回負けたことになります。リーグ戦とは違った難しさを再確認させられました。しかもリーグ戦とは違って一発勝負なので、この結果を取り返せることもない。昨日も言いましたが、やはり先取点が鍵でした」
Q:立ち上がりから横浜FMの圧力をまともに受けていた。全体的に疲れは否めなかったのか?
「うーん、それを言い訳にしたくはないですが、ウチの選手の方が多少、身体は切れていなかったと思います。でも、敗戦した時にそういうことをいろいろと言っても、全てが言い訳。言いたいことはありますが、負けた時にそれを言ってしまうと、負けた言い訳になってしまう。素直に敗戦を受け入れ、自分たちがまだまだ力をつけないといけないと認識して、この悔しさを来季にぶつけたいです」
Q:来シーズンへの課題も見えた?
「確かにいろいろ見えて来た部分はありますね。過去3回、カップ戦の決勝で敗戦して、そこから学んで来たつもりでしたが、4回目も負けたということは、まだまだ様々な面で未熟さがあったということ。今日の試合でチームを勝たせられなかった責任は感じています。ただ若い選手が二人、決勝のピッチに立ったことが、広島の未来につながればいいかなと思います。まずは、敗戦を素直に受け入れる。来シーズンも忙しくなると思うので、しっかりと休む。体調を整えて、またチーム一丸となって、今年1年間を乗り切っていきたいです」
Q:ただ、今日は負けたけれど、(リーグ戦の)連覇は成し遂げた。2013年はいい年だったのでは?
「今日、天皇杯のタイトルをとれていれば、言うことはなかった。でも、そんなにうまくいかないのが人生だし、サッカーだと思う。しっかりと切り替えて、また来シーズンに臨みたい。ただ、ずっと広島を応援してくれているサポーターに対しては、5度目の天皇杯の決勝も負けてしまったという事実が残った。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。僕ら選手以上にサポーターは悔しい思いをしていると思う。またサポーターに喜んでもらえるような結果を、来シーズンは出していきたいです」
●石原直樹選手(広島):
Q:一発目のアクロバティックなシュートと、後半の決定機、どっちが悔しい?
「後半の方ですかね。ちょっと慎重に行き過ぎました。左足だったので、もう少しワンタッチでゴールに流し込むような感じでできればよかったなと後悔しています。あのシーンは、(高萩)洋次郎、(佐藤)寿人さん、そして僕も絡んで、うまくシュートまでもっていけた。あそこで1点でも入っていれば、ゲーム展開も変わった気がします。でも、しっかりと結果を受けとめて、また来シーズンかんばりたいです」
Q:身体が重く、切れがなかった気がするのですが。
「それは、ピッチに立ちながら感じていましたが、でもお互い様ですしね。言っても仕方ない。そういう中でも、高いレベルでやらなければいけないのがプロ。結果は出ませんでしたが、みんなが戦っていました」
Q:人生で初めての「国立決勝」について。
「この舞台に出ることを目指してやってきた部分もあります。雰囲気をアタマの中に入れて、またこの舞台に帰ってこようと自分に言い含めました」
Q:ほぼ休みなく、ここまで試合に出続けてきましたし、充実したシーズンだったのでは?
「コンスタントに試合に出られましたし、結果も目標としていた点数(二桁)がとれました。けど、今日の試合でとっていれば、もっと気持ちも高ぶっていたと思う。ここで満足せずに、また新しいシーズンに向けて準備します」
Q:身体のメンテナンスが重要になりますね。
「はい、まずはしっかりオフを有意義に使って、リフレッシュしたい。その上で、来シーズンに向けてモチベーションを高めていきたいです」
Q:それにしても、下から優勝チームを見上げるのは嫌なものなのでは?
「そうですね。けど、力は出し切りました。悔いのないようにプレーしましたし、今日は優勝した横浜FMに拍手を送りたい。悔しさだけ忘れずに、また戦う機会が来た時に、違う形になるようにやっていきたいです」
●塩谷司選手(広島):
Q:悔しい負けになってしまいましたね。
「はい。2失点とも自分のところからの失点。1失点目のところは、齋藤選手のシュートコースを切れずに、やられてしまった。2失点目、中澤さんのマークは自分だった。ブロックはされていたけど、そこは言い訳できません。完全に自分の責任です」
Q::1点目は悔いが残る?
「そうですね。もう少し身体を寄せて、コースをしっかり切れていれば、(西川)シュウくんなら絶対に止めてくれた。あっちに打たせられなかった、自分の責任ですね」
Q:前半はチーム全体が重くて、ボールもつなげられなかったように思えたのですが。
「僕自身は疲労は感じていませんでしたが、独特な雰囲気はありました。前半、失点しないで終えることが一番重要なポイント。なのに2失点してしまって、すごく難しい展開にしてしまいました。そこが一番悔やまれます」
Q:なんとか縦パスを入れようとしていたんだけど、難しい状況だった?
「逆サイドの兵藤さんは下がり目で守っていたんですが、自分のサイドは齋藤選手が高い位置からプレッシャーをかけてきたと感じていました。あそこを打開する力は、今の自分にはまだない。相手がどう対応しようと、サイドを制圧できるようなプレーができるようにならないといけない。そう深く思いました」
Q:涙の訳は?
「いろんな思いがありました。このメンバーでやれるのは最後だったし、失点に絡んだ悔しさもありました。いろんな思いがこみ上げて来て……(この悔しさは来年につながると思うのですが)人生、いいことばかりではないですよね。そんなに甘くはない。もっと自分に厳しくやらなければいけないと改めて思いました」
Q:来季に向け、自分に課している課題はある?
「攻撃は自信がついてきましたが、まだまだです。もっと守備も攻撃も質を高めて、相手のいやがるプレーをしたいです」
Q:FUJI XEROX SUPER CUP 2014で横浜FMを倒したいですね。
「様々な厳しい戦いが待っていると思いますが、今年以上の自分を見せられるよう、キャンプからしっかりやっていきたいです」
●浅野拓磨選手(広島):
「元日からサッカーができて幸せでした。だけど、今日の悔しさをバネにして、2014年はもっともっと試合に出られるように、もっと自分のプレーをできるように、がんばりたいです。(最後のバックヘッドは、入ったと思った?)正直入ったと思いました。でもGKの反応がすごかった。少しコースが甘かったんだけど、やはりプロの世界では、入ると思ったところでも入らなかったりする。厳しいなと感じました」
Q:自分の中でやれた感はない?
「全然ないです。Jリーグで川崎F戦に出た時は手応えを感じましたが、それ以降で出場機会・チャンスもらった全ての試合で、自分の力の半分も出せていない。出せないことが今の自分の実力。それが悔しかったし、今日も負けたことはもちろん、自分のプレーができなかった悔しさが大きいですね。涙も自然に出てきました。だから今年はまず自分のプレーができるようになりたいです。それができなければ来年はつぶれると、すごく危機感も感じています。
今年は経験値の低い中でも、チャンスを与えてもらいました。結果は出ていませんが、それを土台にして、自分のプレーをどんな形でも出すこと。そこを強い気持ちでやりたいと思います。そうしないとレギュラーはどんどん遠くなるし、チャンスも与えられなくなると思うので」
Q:それができれば、初ゴールも出るのでは?
「試合の中で余裕も出てくると思います。緊張感のある中で試合に出させてもらった中で、今は少し走っただけでしんどくなる。でも、経験を積むことで走れるようになるし、自分のプレーも出せるようになる。そうなれば、自分の持ち味であるスピードを生かして攻撃できるようになる。とにかく、1日でも早く得点できるようになりたいです」
Q:オフの予定は?
「オフは年代別代表があるので、3日くらいしかありません。家でしっかりと休んで、代表に臨みたいです。世代的には五輪もあるので、そこに絡んでいけるようにしたいです」
以上
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