今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【第93回天皇杯 準決勝 F東京 vs 広島】プレビュー:ダブルを目指すJ王者広島と負けられない理由があるF東京(13.12.28)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
12月29日(日)第93回天皇杯 準決勝 F東京 vs 広島(15:00KICK OFF/国立)
-試合速報はこちら-
----------

F東京は、国立競技場で今季のJ1王者広島と天皇杯決勝進出を懸けて戦う。今季リーグ戦は1勝1敗と五分。広島は、逆転優勝を飾ったJ1リーグの勢いを持続。準々決勝甲府戦はPK戦までもつれたが、エースのFW佐藤寿人がゴールを挙げていることは好材料だろう。対するF東京は、準々決勝仙台戦で劇的な勝利を収めた。1点ビハインドで迎えた試合終了間際に、DF太田宏介が直接FKを決めて試合を振り出しに戻すと、延長戦のアディショナルタイムに途中出場のFW林容平が決勝点を挙げてセミファイナルに進出した。一方は国内タイトル2冠が、もう一方は来季のアジアチャンピオンズリーグ出場が懸かっている。

広島はリーグ連覇を成し遂げたゲームマネジメント力で決勝進出を目指す。彼らの理想的な展開は、先行逃げ切りだろう。先制点を奪い、ウイングバックを下げて5バック気味に構えてカウンターから追加点を狙う必勝パターンに持ち込みたいはずだ。依然として佐藤の調子は落ちておらず。隙を与えれば、見逃すことはないだろう。準々決勝で奪ったゴールは、語り草になるような美しさだった。確実に決定機を得点へと変換する万能のストライカーに、長い年月を掛けて培った高度な連係で「ダブル」を目指す。準々決勝甲府戦の戦いぶりからも分かるように、王者に死角はほとんど見当たらない。

対するF東京は、先発出場が濃厚なMF石川直宏はこう語った。

「疲労はある。でも、この時期になるとパワーが出てくる。まだ終わりたくないという気持ち。それは毎年感じていること。シーズン最後の方に調子が上がってくる」

F東京は試合前日、今季限りでの引退を発表したルーカス本人の希望でF東京サポーターに挨拶を行った。ルーカスは右脛骨骨幹部骨折で全治6ヶ月を負い、出場は不可能だが、チームとともに決勝を目指す。チームメートの中には49と、同じく負傷した平松大志の15が入ったアンダーシャツを着る選手もいる。そして、ルーカスも毎回決勝前の儀式である断髪を考えていると言う。

ランコ ポポヴィッチ監督は「優勝する力を持っているチームが出そろった。それぞれ懸ける思いはある。私もまだ休みのことは頭にいれていないよ」と語った。2013年、最後までピッチでボールを蹴る4つのチームのうちの2つ。そして、2014年、最初にボールを蹴るJクラブを目指す。

国立競技場は特別な場所だ。F東京のゴールを守る塩田仁史は言う。

「高校サッカーでプレーした、自分にとってあこがれの場所。あのピッチで初めてプレーしたのが10年前。そんなピッチを第二のホームとして使用してきた。それは歴史を考えれば、本当にすごいこと。決勝はその素晴らしいスタジアムのフィナーレにふさわしいゲームになってほしいし、みんなが感動する試合であってほしい。それを演じる当事者がオレたち東京でありたいと強く思っている。まずは準決勝で広島にしっかりと勝ちたい」

12月29日。天皇杯準々決勝は、その舞台に相応しい好試合を期待していいだろう。

以上

2013.12.28 Reported by 馬場康平
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/29(金) 13:00 【最後の一枠を勝ち取るクラブは?】2024J1昇格プレーオフ 出場クラブ紹介