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【J1:第34節 甲府 vs 鳥栖】城福浩監督(甲府)記者会見コメント(13.12.07)

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●城福浩監督(甲府):

「支えてくれたサポーターの前で歓喜という形の終わり方でJリーグを終えたかったが、我々の得点力不足を露呈してしまいました。勝点3をしっかり取ったという意味でも選手はしっかりやってくれましたが、サポーターのことを考えるともっと喜びあえる瞬間を我々が作れなかったことは残念。やはり鳥栖は好調だけに前への圧力、ゴール前の迫力が厳しかったですし、そこに対してしっかりと対応ができていた。ということは今年我々がやってきたこと、どんな相手のバリエーションでもやってきたことに自信をもっていい。我々の課題は明確。今年の成果は持ち越して課題に取り組んでいくことを今からやって天皇杯では少しでもその成果を出したい」

Q:(前日練習で山本英臣がケガをしたために)CBに土屋選手を直前に起用しましたが、真ん中に置いた意図は?
「基本的に選手の評価はしないと言いながらも今日がJリーグ戦最後なので…。彼については、8連敗を止めたC大阪戦(第19節)は3バックの真ん中でした(※注:言い間違いで、正しくは3バックの左)。今年の序盤は大分戦など苦しい試合で彼によって勝点を取れてきた。彼がケガをしてそこから復帰してきたが今の3バック(佐々木、山本、青山)が機能していたこともあり、彼には苦しい終盤だったと思います。心中察して余りあるような。出続けていた選手が出られない、序盤で貢献してきたにもかかわらず。彼の葛藤は強く感じていました。だからこそ今日はやってくれると思っていましたし、葛藤と経験がエネルギーになると思っていたし、山本に代えて彼を使ったことには何も不安はなかった」

Q:鳥栖はディフェンスラインがスライドしていくので(素早く展開できれば)逆サイドのスペースが空くという狙いについては?
「最初の30分と後半最後の15分くらいですかねぇ。その45分間は鳥栖のプレッシャーに押されていたと思います。真ん中の45分間はボールが落ち着いていましたし、我々が相手を揺さぶるシーンは見せられましたし、最後のペナルティエリアの中に入ってクロスのところくらいまでは行けました。ただ、そこから先が”あとボール一つで入った”というシーンがおそらく2〜3つしかなかった。決定力があればそれでも決められたと思うが、そこまでボールを運んでおきながら決定的チャンスが2〜3回というのは我々の精度の課題。得点力が向上するミラクルレシピはないので地道にやっていくしかないし、我々の課題は露呈したと思います。最後、ホームなので我々が圧力をかけて攻めに行かないといけないところを逆にパワープレー気味に押されたのは鳥栖の強さを感じたし、我々はああいう状況で怒涛の攻めができるチームにならないといけないと思いました。”オマエがあの時にシュート打っていれば”、”あのクロスが相手に当てなければ”、”あのヘディングが正面じゃなければ”などというのは僕らがやることじゃない。それは本人が反省することであり、そこまでの形をどう作っていくかを自分達のスキルでやれることを我々は与えられたタームでやるということで、我々は今の選手をどう活かしていくかであって、”こういう選手がいれば”ということは僕の立場でいうことではない」

Q:今年残留したが、それ以外の部分でチームが得たものは?
「(8位まで順位を上げた)前半戦は出来過ぎかどうかわかりませんが、我々は常々全力を出して準備をして選手も全力を出してピッチで戦ってくれていますが、我々市民クラブが夏は8連敗した。ジャッジを含めて負のサイクルを見て誰もが甲府はJ2に落ちると思ったでしょう。ただ、そこからクラブそのものが大きくないがゆえにというか、フロントはフレキシブルに動いてくれたし我々とのミーティングは密に行いました。開幕時にいた3人の外国人が途中で全員入れ替わるのは世間の風当たりを考えてもなかなかフロントが決断できることではない。フロントが限られた資金の中で非常に敏捷に動いてもらえたし、僕らは与えられた中で最大値を出すためにシステムを変えたりした。フレキシブルということでは甲府のストロングポイントだということを見せられたシーズンだと思います。そんなフレキシビリティがいらないように最初からの選手で1年間を戦えるチーム作りをすることができればもっと良かったということになりますし、後半戦の我々の安定感を見れば最初からそのメンバーで行ければという思いもあるが、揃えられないのがプロビンチアチームのリスク。リスクの少ない補強ができるのならプロビンチアではない。ハイリスクだからこそ、そういうような資金を投入できないからこそ我々はプロビンチア。補強がよかった・悪かった、というつもりはない。このクラブでやる限りそういうリスクを背負うのは当然」

Q:来年はどういうところを目指していくのか?
「まずは今年後半の戦ったチームが最大の補強。でもそれが出来ないことも知っています。それは我々が市民クラブだからです。2倍、3倍というオファーがあれば出ていくのが選手。当たり前です。それがチーム愛とか愛着とかとは全く別次元。プロというのはこのサッカー界で生きる日本人も外国人も自分のパフォーマンスを示せる時にチャレンジしたいと誰もが思うもの。それを評価するのは(契約)条件になるのがプロの世界。甲府が(移籍を)止められないというのは当たらない批判だと思います。最終的にはどうなるかわかりませんが、我々は今のメンバーに是非残ってほしい。もし、残らなかったとしてもそれがこのチームの使命。そこから作っていく。我々の3倍の資金力を持つチームが2つ昇格してくることが確定していますが、そこに伍していくためにはネガティブな発想では絶対に戦えないと思います」

Q:次の天皇杯はリーグ2連覇の広島とですが、この対戦については?
「僕は今の3バックを決断する時に一番参考にしたのが広島でした。広島が何故に強いのか、対戦相手としても研究していましたし、我々は2週間しか時間がなかったので、あのシステムのストロングポイントとウィークポイントをずっと認識してきました。それは広島という存在があったからで、この山梨中銀スタジアムで彼らを破ることができてそれが大きな自信になった。それは間違いない。積み重ねてきたことを彼らにぶつけることはまたとない機会。チャレンジ精神をもっていきたい。広島は同じ相手に連敗することはないという思いで来ることは目に見えていますが、我々には失うものはない。市民クラブが国立に行くこと、こんな夢のあることはない。リーグ戦を制覇したチームが天皇杯も制するというのは刺激的なリーグとは言えない。広島を上に行かせないために、我々が立ちはだかるべきだと思っています」

以上
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