●ストイコビッチ監督（名古屋）：

「まずは新潟の勝利を祝福します。後半は特に勝利に値するプレーをしていたと思います。今日のゲームは今年の我々を象徴するような試合でした。波があり、良い時もあれば悪い時もある。それを象徴するような内容でした」

Q:今日の試合で良かった点といえば、どのような部分になりますか？
「見ての通り、（藤本）淳吾や永井、（田中）輝希がチャンスを多く作りはしました。それを活かすことができませんでした。アウェイでのこういったチャンスはしっかり決めきらなければいけません。そうしなければ勝つことはできない。これはサッカーにおけるルールのようなものです。我々は2軍に近いメンバーで戦ったわけですが、それでも試合をある程度コントロールはできました。しかしこの内容というのは今季を象徴するものだったと思います。それに引き換え川又選手は1本のシュートで1得点を挙げました。これがストライカーというものです」

Q:今季の最終戦でしたが、波がある戦いになってしまった原因をどのように考えますか？「一言で説明するのは難しいですね。最初から最後まで安定した戦いをできませんでした。どこが一番の原因かを言うのは難しいのですが、たとえば今日のダニルソンのプレーです。今日の彼のプレーには受け入れがたいプレー、プロとして許せないプレーが多かったです。それに今季はチームとして攻撃の部分で問題を抱えていました。これは攻撃にかかわる全ての選手における問題でした」

Q:6年間お疲れ様でした。さしあたって明日から何をしますか？
「まずは明日、選手たちにお別れをします。そしてスタッフたちと夕食を共にし、それから私の新しい人生がスタートします。トレーニングもありませんし、とりあえず試合もありません。ゆっくり休ませてもらいます」

Q:昨日教えて頂いたスタメンからボランチが入れ替わりました。若い選手を入れたというのは、グランパスの未来を考えてのことですか？
「もちろん田口と磯村はグランパスの未来を担う選手です。ダニルソンは昨日、電車に乗り遅れたこともあって、規律上のことで外した部分があります。中村直志も100％のコンディションではなかったため、今日は二人の若い選手を使いました。彼らはクオリティも高く、冷静であり、実力もありますから、しっかりプレーしてくれました。彼らはグランパスの将来を担っていくでしょう。この選択は間違ってなかった、良い選択をしたと思います」

Q:今日の選手たちから“ネバーギブアップ”を貫きましたか？そして日本中の監督のファンへ向け、メッセージをお願いします。
「まずは私を応援してくださった、名古屋そして日本全国のみなさん、本当にありがとうございました。本当にいい経験をさせてもらえました。またいつか、日本には戻ってきたいと思います。心の底から感謝しています。多くの試合をともにし、100回以上勝利を一緒に祝えたことは良いことです。そして報道陣のみなさんも、ご協力ありがとうございました。今日の選手たちもネバーギブアップはもちろん貫いたと思います。これはずっと引き継いでいってもらいたい。若い選手たちは得点が奪えず、結果を出せませんでしたが、気持ちはよく出せていたと思います。今日はダニルソンがボールを奪われ、2点目を取られたところで試合が決まってしまいましたね。ありがとうございました。みなさんの幸運をお祈りします」

以上