●池谷友良監督（熊本）：
「最終戦ということで。はっきり言って力の差というか、（熊本の）現状がよく見えたゲームだったなと思います。まだまだ足りないところもいっぱいあるし。（選手たちは）本当に自分たちの今持っている力を出してくれたと思います。だけど結果、こういう得点差、内容を含めてまだまだ神戸さんとの差を改めて感じたゲームだったかなと思います。色んなシーンを挙げていけばいっぱいあったと思います。まず個のスキルアップとか、フィジカルもメンタルも含めて、もう一段上げていかないと、このステージで勝っていくのは難しいなと。現実的に難しいことをこの１年を通して、今日が一番よくわかるゲームだったかなと思います」

Ｑ：今日の試合を見て、来季は守備でテコ入れが必要ではないかと感じましたが、どういう評価でしょうか？
「そうですね。まぁ選手たちは力を出してくれていると思いますけれど、これが現状で。個人スキルもフィジカルも含めて、全てにおいてレベルが、J２の降格争いをしたというのが現状だと思います。神戸さんが相手なので余計にそういうのが目についたのもあります。神戸さんの選手と比較したときに、FWとの対人の中では、スピードであるとか、特徴とかで危ない場面を作られるし、（対応が）できなかったということですね。トレーニングの中で改善しないといけないこともあるし、個人レベルの話もいっぱいあると思うので、チームとしては来季の課題だと思う。その修正は必ず必要だと思っています」

Ｑ：北嶋選手にメッセージをお願いします。
「まず一つ、ご苦労さまということ。よくあの身体で14年くらいですか、よくやってきたなと。逆に驚いています。そういう意味では北嶋は高校時代から、最初のプロになった時に一緒に戦ってきたので、正直、ここまでやれるとは最初は思わなかったです。最初はメンタルも弱かったですし。色んなことを経験するなかで本当に成長したなと。やはりあれだけ数多くの、アウェイの中でもコールがもらえる選手って数少ないと思うんですよね。それは彼がやってきた功績だと思いますし、やってきた証だと思います。僕から言えるのは“本当にご苦労さん”と“成長したな”と。ビックリも含めて本当にご苦労さまと言いたい。でも、彼は引退を表明してからゴールを入れて辞めると言っていましたけれど、今日も北嶋と話していましたけれど、取れなかったねと。でも、取れないから辞めないといけないんだろうし。やり残したものを彼も、形は変わりますけれど、色んな意味でやり残したことをもう一回充実して後輩たちに伝えていってほしいなと思います」

Ｑ：前半はラッキーな場面もあって０−０でしたが、後半を迎えるにあたって修正した部分はあったのでしょうか？
「そうですね。まぁラッキー。これも一つ大事な要素なんで。ラッキーなのかという部分は、常々言っていますが、そういうプレッシャーを与えられるとか、寄せられるとか、そこは大事な部分だと思うんですよね。うちもチャンスはあったけれど最後のところで、逆にそういうプレッシャーを感じて、イージーなミスが出るとか最後に打てないとか、何回かあったと思うんですけれど、そういう場面が何回かありました。修正するにあたってというか、後半は立ち上がりが勝負だと。前半はあれを乗り越えたのでなんとか持ちこたえて自分たちの形がいくつか出て来たというのもあったので、立ち上がりを乗り切ること、特に15分を集中することを言いました。結果、ああいう形で取られました。集中力の無さがあったようにも感じましたし、それが本当の課題だと思います。そういう意味で本当に来季に向かって、その辺を一掃しないとまた同じくり返しになるので。この悔しさをちゃんと持って来季に臨みたいなと思います。今はある意味で言い訳にしかならないので、現実が今こういう状態だというのをしっかり受け止めて、来季チームを進めて行けたらなと思います」

Ｑ：最初にエンドを変えたのは監督の指示ですか？また北嶋選手が90分間出場したのは最初から考えていたのですか？
「エンドに関しては陽射しを含めて選手たちには話していました。あとは選手たちに任せて。コイントスがあるんでね。そういう中でああいう判断をしたんだと思います。北嶋については、常々僕が選手たちに言っているのは90分出られなければサッカー選手じゃないと言っているので、彼はサッカー選手だと僕は思っているので。頭から使うなら90分というのは当然頭にあって。その上で体力とか戦術とか色んな部分での交代はあるけれど、今日の彼は90分プレーするに値するコンディションだったと思っています。あとはセンターフォワードがいないというのもありますけれど。そういう意味で最後、彼に回ってきたチャンス。色んな要因があったと思いますけれど、90分やらせたというのは、そういう色んな要因があったと思います。引退だから使ったというのはありません。チームの状況を見て、ポジションを見た中で、彼しかいないというのもあって、彼にたくしました」

Ｑ：２枚目のカード（堀米選手）について、時間帯も含めて感想をお願いします。
「結果からすると、もっと早くから行ったほうが良かったかもしれません。ホリ（堀米）が入って、攻撃のアクセントが変わったと思うので、もう少し時間を与えてあげた方がよかったというか、与えた方がよかったかなというのは感じました。攻撃のリズムを変えたくて、彼を入れることによってボールの散らしとかで、変化がほしいなという状況だったので彼を投入しました」

Ｑ：大迫選手でできるだけ引っぱってというのを早い段階で悩まれて、あの時間帯の堀米選手の投入になったと？
「そうですね。一発というか、もっと言えば北嶋のゴールが見たかったのもあるので。そのパターンだとすると大迫からのクロスというのがあったので、そういう意味で悩んだというか、ちょっと遅れたという感じです」

以上