堤俊輔の守備面での貢献を抜いては、今シーズンのアビスパは語れない。ここまで3,488分(第41節終了時)の出場時間はチーム1。CBとして高いパフォーマンスを発揮するだけではなく、SB、ボランチと守備的なポジションならどこでもこなし、けが人や、出場停止により守備陣が手薄になった時も、その能力を活かして福岡の守備を支えてきた。また、SNSを使ってファン、サポーターと積極的に触れ合う他、t.t.mプロジェクトを立ち上げて社会貢献活動を展開。多方面に渡って活躍する姿は、今シーズンのアビスパの顔と言っても言い過ぎではないだろう。
そして、第37節鳥取戦ではJリーグ通算100試合出場を達成。期間だけを見れば長かったようにも見えるが、2008シーズンに左ひざ前十字じん帯断裂の大怪我を負い、さらに翌年に再手術を受けるなど、選手生命の危機を乗り越えての100試合出場には大きな価値がある。その100試合に至る道を、堤は次のように話す。
「ここまで来れたのは自分だけの力じゃない。周りの方のサポートがあったからこそ、いまサッカーができていることを忘れずに、いつも感謝の気持ちをしっかりと持ってプレーしなければいけない。そして、アビスパのファン、サポーターだけではなく、これまで自分に関わってくれた方たちへの恩返しの意味でも、福岡で活躍し、頑張っている姿を見せていきたい。そういう気持ちで、まだまだ頑張っていかなければいけないと思う。100試合目まで長かったという印象だが、これで満足することなく、これからも少しでも多く試合に出られるように、そして200試合、300試合を目指して頑張っていきたい」
今シーズンは、あらゆる面で心身ともに充実した姿を見せているが、それは、昨シーズンの悔しさと、マリヤン プシュニク監督との出会いが生んだものであろうことは想像に難くない。併せて、彼の心の中にある自分を突き動かす強い気持ちが、今シーズンの堤を支えている。そして24日、今シーズンの最後を締めくくる試合をレベルファイブスタジアムで迎える。
「今シーズンを振り返ると、正直、もったいないという気持ちが強い。アディショナルタイムで失点して勝点を失った試合が多く、そういう場面で、しっかりと勝てていれば、もっと上位に食い込めたはず。本当にもったいない試合が多かった。加えて、今シーズンは、いい形でホームで勝てていない。最終戦では、スタジアムに足を運んでくれるファン、サポーターの皆さんが気持ち良くなれるように、今までに自分たちが求めてきたことを表現できればと思う」
チームの成績という意味では思い通りにならなかったシーズンだったが、最終戦は自分たちが積み重ねてきたものが何だったのかを表現するための試合。そして、この1年間の集大成を見せる試合でもある。その試合で、どんなプレーを見せてくれるのか。堤のプレーに注目したい。
以上
2013.11.22 Reported by 中倉一志
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