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【J1:第32節 浦和 vs 川崎F】プレビュー:もう1つも落とせない浦和。川崎Fはあの時の借りを返せるか(13.11.23)

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「非常にチームとして『やってやるぞ』という気迫が練習の中でも伝わってくると思うし、みんなが口々に言っている通り、今週の試合の重大さはわかっているのでピッチの上で表現できればと思っている」(槙野智章)

前節、浦和は勝てば首位浮上という大事な試合で仙台と3−3で引き分けてしまった。しかも、リードを奪いながらも終了間際にゴールを許すというショックの大きい展開だった。関口訓充は「勝点を失った大きさが衝撃というか、精神的にやられた」と振り返る。

浦和はまたも勝負弱いところを見せてしまった。これまでも浦和は勝てば上に行けるという大一番をことごとくものにできず、優勝争いをずっと繰り広げながら一度も首位に立ったことがない。ここで川崎Fにも勝てないようだと、いよいよ“本番に弱い”というレッテルを覆せなくなる。ここで勝たねば男がすたる。リーグタイトルを、そしてプライドをかけ、死に物狂いで勝利を目指す。

勝ち切るためには、絶対に受け身の姿勢にならないことだ。以前、興梠慎三が「うちは守ろうとしても守り切れない」と話したことがあるが、仙台戦はまさにそれだった。リードしている展開で梅崎司、原口元気といった攻撃陣を下げ、坪井慶介や山田暢久を入れて逃げ切りを図ったが、うまくいかなかった。

今の浦和の強さを支えているのは、前からボールを取りにいくアグレッシブなマインドだ。これまでずっと磨き上げてきた攻撃のコンビネーション、そしてボールを失ってもすぐに勇気を持って奪い返しにいく積極的なスタイルで敵をねじ伏せてきたのだ。ならば、その強気の姿勢を崩さず最後まで押し通すのが勝利への近道となる。

無論、川崎F相手にそのスタイルを貫くのは容易ではない。彼らは大久保嘉人、レナトという傑出したタレントを擁している。実際、浦和には大久保、レナトに手痛い目にあわされた苦い記憶もある。一瞬でも隙を見せたら致命傷を負いかねない。

とりわけ危険なのは絶好調の大久保だ。得点王レースでトップを走る日本人ストライカーは、リーグ戦5試合中4試合でネットを揺らし、合計6得点と荒稼ぎ。天皇杯の山形戦でも2ゴールを決めており、ちょっと手がつけられない状態だ。得点王へのモチベーションも高く、浦和の守備陣に鋭い牙を剥いてくるはずだ。

また、川崎Fは浦和にちょっとした借りがある。ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦、引き分けでも決勝進出という状況だった川崎Fは浦和に0−1で敗れ、決勝に進めなかった。しかも、内容的には終始劣勢でシュート数は浦和の18本に対してわずか6本。主導権を握るサッカーを身上とする彼らにとって屈辱的な試合になったのは間違いない。

今年の川崎Fはそれまで浦和に対して、強いインパクトを残していた。7月13日のリーグ戦では強烈な速攻で0−4と圧勝。9月7日のナビスコカップ準決勝第1戦では、2点ビハインドをひっくり返して3ー2の大逆転勝利。浦和に対して精神的に優位に立っていたのは想像に難くない。それだけに、その流れのなかで喫した完敗のショックは大きかったはずだ。今回はあの時の借りを返すと意気込んで埼玉スタジアムに乗り込んでくるだろう。

浦和は総得点でトップ、川崎Fは2位と数字上にも表れているが、ともに攻撃的なスタイルを標榜しているチームだペトロヴィッチ監督率いる浦和と、風間八宏が采配をふるう川崎Fが激突すれば、エキサイティングな試合になることは間違いない。実際、両者がぶつかった今季3戦いずれも迫力のある試合となった。今回も白熱の一戦になること請け合いだ。

以上

2013.11.22 Reported by 神谷正明
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