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【J2:第40節 栃木 vs 北九州】柱谷幸一監督(北九州)記者会見コメント(13.11.10)

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●柱谷幸一監督(北九州):
「まず、サポーターのみなさんに感謝したい。ゲームは先に点を取られて苦しい展開だったが、後半に何とか粘ってクロスゲームにしたところまでは選手も非常によく頑張った。結果を見ると、3失点目が痛かった。後半にウチが先に点を取る展開だったら、もっと相手を苦しめるゲームができたと思うが、先に点を取られたことで、相手に余裕が出た。中盤にプレッシャーが来るのは分かっていたし、栃木は前から引っ掛けてショートカウンター、というのがストロングポイント。それはどの選手にも『来るぞ』と伝えていた。そこで逃げてサイドから攻める手もあったかもしれないが、ウチはこれから成長していかないといけないチームだし、そこから逃げていたら、いつまで経ってもチームは強くなっていかない。『怖がらないで付けて、外して、相手の背後を突こう』という話をしていた。失点場面は相手の守備にハメられてしまっていた。ただ、後半に相手も運動量が落ちてきて、自分たちのゲームを進めることはできていた。真ん中でボールを付けてスルーパスやサイドに散らすことなどが、後半はかなりやれたのではないかと思っている。勝点を取れなかったのは悔しいし残念だが、このゲームの中で経験したことは次につながるし、つなげないといけない。あと1点取るチャンスもあったので、勝点を取れずに帰るのは残念。今季残り2試合、特に次はホーム最終戦なので、しっかり準備して勝てるようにやっていきたい」

Q:前回対戦時と比べて、栃木の印象は変わった?
「完全に変わった。前は[4-4-2]でブロックを作って、ポゼッション力も上げて戦おうという形だった。監督が変わってから、マンツーマンでかなり前にパワーをもって1対1の勝負に出ていく、奪ってカウンターという形に完全に変わった。ある意味180度変わったような印象。外国籍選手や三都主のような選手を、松本監督がうまくモチベートしてやらせていることが、この結果につながっているように思う」

Q:栃木の経営が厳しい状況だが、元監督としてどう感じている?
「自分自身が栃木の監督を引き受けたときに感じたのは、栃木SCには栃木教員時代からの歴史があるということ。彼らの思いも自分たちがしっかり受け止めながら戦って、J2に上げた。その時代だけのチームではない。クラブには歴史があるので、それを築いてきた人たちの思いがある。その思いを感じながら、自分は仕事をしてきた。いま栃木SCがここにあるのも、僕らの前からの歴史があってこそ。そういう思いを自分たちは持っていたし、そういう思いは常に持っていないといけない。なくしちゃいけない。そこには大きな責任と義務がある。J1とJ2で3チームくらい監督やGMをやってきたが、それぞれのクラブでそれぞれのクラブの環境は違う。当然運営の仕方も変わる。その中でクラブにとって何がいいのか、地域の人にとって何がいいのかを考えて、いま何をやらなきゃいけないのか考える。中期的にどういうことを目指すのか、長期的に何をしていくのか。次の世代に受け継いでいくことが、50年100年先にクラブが存続していって、それぞれのクラブの遺伝子を積み上げていって、地域の人に愛されるクラブになる。それはクラブの大きさに関係なく、そういうクラブになっていく。僕たちもいま、次の世代につなぐために何をやらないといけないのかを考えてやっていくことが、一番大切なことじゃないかと思う。いま栃木SCが置かれている状況は、どこのクラブも抱えている問題でもある。そういうところを自分たちも受け止めながら、地域に愛されるクラブを一緒に作っていきたいとは思っている」

Q:サブメンバーにMF登録の選手がいなかったが?
「森村が出場停止で、井上翔太が連れて来られる状況ではあったが、まだ痛みがあった。そのワイドアタッカー二人を連れて来られなかったので、今日は鈴木をサイドの位置に置いた。1週間の中で多田や(キム・)ドンフィはワイドのトレーニングも入れながらやって、そういうオプションも持っていた。メンバー表を見るとDFとFWだけだが、あれは登録上の話で、彼らはワイドのポジションもできるように準備してきた。後半に入って(鈴木)修人が結構落ちてくると思っていたが、間で受けたりトップ下で受けてから展開したりなどがうまくできていたので、2トップを少し代えて、パワーを付けていきたいと考えていた。ドンフィには『一発目で必ず(チャンスが)来るから、狙っていけ』と言っていて、思ったとおりに一発目に来た。あれは決めてほしかった。自分たちが描いているとおりの形ができていた。ただ、そういうサブの選手たちもゲームの状況を見て、状況に合ったプレーを判断してやってくれた。だから後半最後のところで少しクロスゲームになった」

以上
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