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【J2:第39節 北九州 vs 群馬】レポート:最後は群馬の猛攻にあうが、2トップと守護神の活躍で、北九州が4試合ぶりの勝利を収める。(13.11.04)

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勝利を掴むという事は、こんなにも厳しいものかと思い知らされた試合になった。
17位の北九州が、ホームに20位の群馬を迎えての一戦。北九州は降格の可能性は薄れていたものの、対戦する群馬は残留を確実なものにする為に、勝点3が欲しかった試合。前節岡山戦から、FWエデルがスタメンに復帰。対する北九州は、キャプテンの前田和哉が累積警告から2試合ぶり、MFの森村昂太は6試合ぶりにスタメンに復帰した。

朝から止まなかった雨、そして勝たなければならないという緊張からか、立ち上がり動きが堅かった群馬に対して、前節東京V戦のノーゴールに終わった鬱憤を晴らすかの如く、北九州攻撃陣がプレッシャーをかけた。そして、前節途中出場ながらも動きの良かった森村昂太が、逆サイドの井上翔太とポジションチェンジを繰り返しながら、攻撃にリズムを与えていった。対する群馬も、エデルが左ポストに直撃するシュートを放ち盛り返していたが、開始14分に相手との接触プレーで負傷してしまい、交代を余儀なくされてしまう。群馬の秋葉忠宏監督は、すぐさまダニエルロビーニョを入れ、ゲームプランの立て直しを図るが、その隙を北九州は見逃さなかった。右サイドにポジションチェンジしていた森村は、ペナルティエリア内に居たFW池元友樹めがけてクロスを上げるが、群馬のDF小柳達司はそれをしっかり読み、先にインターセプトに入った。慎重に胸トラップしたかに見えたが、雨の為かボールは滑り後ろに逸れてしまう。その僅かなミスを見逃さなかった池元は、誰よりも早く反応し、落ち着いて左隅に流し込み、北九州が16分に先制点を奪う。ホーム本城では、実に30節の岐阜戦以来のエースのゴール。すると、もう1人のFWも負けじと華麗なゴールを奪ってみせる。4人の選手がダイレクトにボールを繋ぎ、最後は森村のスルーパスに抜け出した渡大生が決め、北九州は点差を2点に広げる。「この一週間は、間でボールを受けて背後を突く、というトレーニングをかなりやってきた。特に2点目は非常に狙い通りのゴール」と、北九州の柱谷幸一監督も納得がいく見事な得点シーンだった。

しかし、順調に行き過ぎたのか、北九州は守備で緩さを出してしまった。35分にコーナーキックのチャンスを逸し、群馬にカウンターを許すと、センターサークル付近からダニエルロビーニョにドリブルを許し、1点を返されてしまう。後半に入って、すぐさま渡が追加点を決め、再度突き放すが、残留に向けて最後まで反撃して来る群馬に、北九州の守備が後手を踏んでしまい、再三ピンチを招く。87分、幾度となくゴールへの執念を見せていた群馬のFW平繁龍一に1点差に詰め寄られるゴールを奪われる。アディショナルタイムの5分間、平繁やGK北一真のあわや同点ゴールかと思われたシュートを最後の砦・武田博行がスーパーセーブで防ぎ、長く感じられた群馬の猛攻を凌いだ北九州が、辛くも逃げ切り4試合ぶりの勝利を収めた。

敗れた群馬は、残留を確実にすることが出来ず、次節も今季苦手としているアウェイで、最下位鳥取と対戦する。「しっかりと切り替えて、残り3戦、もう一度良いコンディションと、良いメンタリティを持って、また一週間良い準備をして、鳥取戦に挑みたいと思っています」と、語った群馬の秋葉監督。試合終盤に見せた強い気持ちをキックオフから見せれば、残留を大きく引き寄せられる試合になるだろう。

以上

2013.11.04 Reported by 坂本真
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