10月に入って突如、雁の巣球技場に表れた子猫。その愛くるしい姿で、選手、サポーターに愛想を振りまいて可愛がってもらっていたが、このほど、めでたく里親が決まった。チームスタッフ、選手、そして一部のサポーターには雁の巣を離れることになったことを、お伝えしたが「可愛がってくれた多くの方にお礼がしたいニャン」と子猫が望んでいた(?)ので、この場を借りて報告をさせていただきたい。
新しい住まいは東京。関東在住のサポーターを介して、その友人が新しい親になってくれることが決まった。雁の巣球技場を離れたのは22日の火曜日。練習がオフだったために、皆さんにはお会いできなかったが、私と2人で小一時間ほど過ごして、雁の巣の風景を瞼に焼き付けた。いつもなら、ジーパンにじゃれついて遊ぶのだが、この日は私の膝の上に座ったきり全く動かず。雁の巣を離れる寂しさを感じていたのかも知れない。
健康診断の結果は極めて健康。ペットホテルで4日間を過ごした後、26日に飛行機で東京へと向かった。搭乗手続きをするためにケージから顔を出した瞬間に、地上勤の女性職員4人から一斉に「可愛い〜」との声が上がった時は、ちょっと誇らしげな顔をしていたように見えた。初めて空を飛ぶことに、少しばかり心配もしていたが、羽田で到着を待っていると、何食わぬ顔で登場。福岡を離れた寂しさよりも、初めて見る都会の風景に興味深々だった。
迎えに来てくれた関東在住のサポーターに預ける時には、何とも複雑な想いが胸をよぎった。おそらく、娘を嫁に出す父親の気持ちとは、こういうことを言うのだろう。そんな気持ちを知ってか、知らずか、子猫は福岡を離れたことよりも、新しい世界への興味の方が強い様子。そんな姿を見ながら「何ともあっけないものだなあ」と思ったが、別れはベタベタしない方がいい。雁の巣でいつもしていたように、片手を挙げ、笑顔を見せて、「じぁあね」と見送った。
その後、関東在住のサポーターからの報告によれば、食事をモリモリ食べて、部屋の中で思い切り元気に遊んでいるらしい。「なんだよ、俺と別れて寂しくないのかよ」と突っ込みを入れたくもなったが(汗)、まあ元気が一番。その方がこちらも心の整理が着く。きっと、新しい親に迎えられても、雁の巣にいた時のように愛くるしい笑顔を振りまいて、可愛がってもらうに違いない。
「みんなありがとニャン。必ず幸せになるニャン」と言ったかどうかは分からないが(笑)、子猫のこれからの人生が幸せ一杯であることを願っている。
以上
2013.10.29 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
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(C)中倉一志
空港へ向かう途中、ケージから顔をのぞかせる子猫。「今度はどこに行くのかニャン」
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ペットホテルで最後のお別れ
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名残惜しいのか、雁の巣球技場の最後の日は足の上に乗ったまま離れなかった
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実は木登りも得意。「東京には一杯遊べるところがあるかニャー」
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