●ペトロヴィッチ監督（浦和）：

「非常に悔しい敗戦です。ただこういった結果が起こるのもサッカーである。試合前から簡単になるとは思っていなかった。山形はJ1でのプレーの経験のある選手が数多くいる素晴らしいチームで、そういったチームとの対戦は、決して我々にとって簡単なゲームではなかったし、簡単になるとも思っていなかった。メディアの見方は違うとは思いますけれども、ただ私自身は今日の試合、若い選手も非常に多く出場していたゲームでしたけれども、経験のある山形に対して五分に渡り合えた戦いであったと思います。最終的に山形が3-2で勝利しましたけれども、内容的に我々が劣っているとは決して思っていません。
我々選手たちは、とにかく勝利すべく、最後まで懸命に戦ってくれたと思います。今日出場したベテラン選手たちの本来の出来ができなかったということが、今日勝敗になかなか結びつかなかったところとも思えない。我々チームとしてヤマザキナビスコカップ、天皇杯、そして週末の重要なリーグ戦と、この連戦をチームとしていかにいい形で乗り切っていくか。そういったことを考えた上での今日のゲームでしたけれども、今日の敗戦をもってチームに少しネガティブな見方が生まれるかもしれませんけれども、ただ決して私自身は選手たちがそのようにとらえないのではないかと思っています。やはり彼らはこういった敗戦の後でも、必ずそれを糧に奮起してくれるんじゃないかと思っています。常に敗戦というものは悔しい結果であると思いますけれども、ただ負けているものを私はネガティブにとらえません。負けたなかにも必ず学ぶべきものがあり、そこから我々が学ぶことができれば、それはポジティブに変えることができる。シーズンを通してアジアチャンピオンズリーグ、リーグ戦、ヤマザキナビスコカップ、そして天皇杯とここまで戦ってきたわけですけれども、全ての大会において我々は常に全力で戦ってきたと思います。今日は　残念ながら、天皇杯という大会で我々は結果を出すことができませんでしたけれども、まだ我々のシーズンは続いていく。とにかく、チーム一丸となって引き続き戦っていかなければいけないと思っています」

Q:邦本選手が出場してゴールを決めましたが、どういったところを見て彼を起用したのか。また、彼のプレーについての評価をお願いします。
「邦本に関しては、これまでトップチームのキャンプに参加して、あるいは練習試合も一緒にトップチームで出場したりといったこれまでの経緯があり、若く才能のある選手だと思っていますし、今日もゴールを決めました。ただ、いいプレーはしましたけれども、彼自身まだまだ足りないところはたくさんありますし、将来的に面白い存在であると見ていることは確かです。ただ、若い選手を褒め過ぎるのも良くないと思いますし、まだまだ彼自身、練習を積まないといけないのは確かです。今日の彼のプレーを見て、少しサッカーの専門知識がある方ならば、彼がどういう選手なのか、16歳のどういう選手なのかというのはわかるんじゃないかと思います。今日のゲームに関しては、川崎Ｆ戦に出場した選手、プラス、マルシオ選手がいない中でのゲームでしたけれども、そういった中で我々がどういう戦いを見せてくれたのかは、みなさんがご覧になったとおりだと思います。現実というのはしっかりと見極めて、いいものもそうでないものも、しっかりと見ていかないといけません。今日非常に出場した選手は悔しいと思います。ただ一つ言えることは、彼らは本当に勝利を目指して、最初から最後まで戦ったということ。若い選手も非常に頑張ったと思いますが、ベテランの選手たちがもっと責任を持って戦わなければいけないのかなと、そういった見方もあります」

以上