本文へ移動

今日の試合速報

ルヴァン 準々決勝 第1戦
ルヴァン 準々決勝 第1戦

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第28節 磐田 vs 仙台】レポート:これが磐田対仙台のゲーム。またしても互いに譲らず、同カード6試合連続のドロー決着(13.10.06)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
試合後のインタビュールームで仙台・手倉森誠監督は思わず表情を緩めた。「やはりこれが磐田対仙台のゲームだなと思います。いつもがっぷり四つで、いつもドラマティックになる」。2008年のJ1・J2入れ替え戦でもある因縁のカードは、またしてもドローに終わった。

互いに負傷者に悩まされた一戦だった。17位・磐田は山田大記(左ふくらはぎの肉離れ)、山崎亮平(右もも裏の違和感)、川口能活(腰の違和感)がそれぞれベンチ外。負傷離脱中の金園英学、松浦拓弥を含め複数の主力選手を欠いてこの一戦を迎え、FWには今季リーグ初スタメンとなる阿部吉朗を、左MFには本職がボランチ(もしくは右MF)の小林裕紀を先発起用した。
対する8位・仙台は前節・横浜FM戦と同じスタメンで臨んだが、エース・ウイルソンが接触プレーの中で頭部を強打し、34分に途中交代。赤嶺真吾を投入、早い時間帯で交代カードを1枚使う展開となった。

試合前日の天気予報が外れ、ピッチ上空はくもり。やや風のある中で試合が始まった。前半を0-0で折り返すと、63分に試合が動いた。アウェイ・仙台がしぶといプレーでゴールへ結びつけた。右サイドから攻撃を仕掛け、最後は柳沢敦に代わりFWに入った武藤雄樹が前線へ縦パス。これを梁勇基と磐田・チョ ビョングクが競り合い、こぼれ球を菅井直樹が左足で押し込んだ。「ボールがこぼれてくることは予測していた。あそこでボールを受けられれば何か仕事ができると思っていたし、それができてよかった」と菅井。しかし、その後の時間帯は磐田に主導権を握られた。ボランチの富田晋伍は「先制した後のゲーム運びが課題。早めに間伸びしてしまった」と後半を振り返る。磐田の猛攻を受け、後手に回ることになった。

0-1と追い込まれたのは残留争いの渦中にいるホーム・磐田。ヤマハスタジアムに漂い始めた『またか…』という空気を変えたのは途中出場の安田理大だった。「とにかくアグレッシブに前に行くことを意識していた」(同選手)。0-1で迎えた72分に左MFに投入されるとドリブルとクロスで仙台ゴールに迫った。最大の見せ場となったのは75分。右サイド・駒野友一のクロスに反応し、ニアサイドへ猛烈にダッシュ。クロスを押し込むことはできなかったが、ファーサイドへこぼれたボールを前田遼一が左足で押し込み、1-1。スタジアムのボルテージは一気に高まった。さらに83分には鋭い切り返しで相手をかわし、左サイドからクロス。ゴール前でフリーとなった前田へ合わせたが、ゴールはならず。試合終了間際には再び前田に決定機が訪れたが、これも決まらず、1-1の引き分けに終わった。「勝点3が欲しかった。(決定機を逃したことは)自分の実力不足」と天を仰いだのは前田。是が非でも勝利が欲しい試合ではあったが、最後のところで勝ちきることはできなかった。

シュート数としては磐田が11本、仙台が10本とある程度打ててはいるが、大きなチャンスは互いに数えるほど。手倉森監督は試合前に選手たちにこう伝えていたという。「自分たちも上位に食い込むためには今日はどうしても勝点3が欲しい。磐田も残留争いに巻き込まれているが、残留のためには(勝点)3が欲しいと。その思いがぶつかれば自然と激しいゲームになる」。その言葉の通り、両者の意地とプライドがぶつかる一戦となった。結果的に1ポイントを分け合い、磐田は17位、仙台は8位のまま。下位と中位という異なる立場で残り6試合に臨む。

以上

2013.10.06 Reported by 南間健治
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/09/02(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0830-0901】