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【J2日記】福岡:6度目の福岡ダービー。勝利しかない。(13.10.05)

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(C)中倉一志

苦しい状況だからと言って下を向いてはいられない。胸を張れ。前を見ろ。

(C)中倉一志

今こそチーム一丸となって戦う時だ。

苦しい状況が続いている。第29節の長崎戦以来、勝利から見放されて現在は5連敗中。チームの始動日以来、勝利の時も、敗戦の時も、常に変わらぬ高い集中力と、高いモチベーションを維持してきたチームも、さすがに元気がない。終盤に来て訪れた思わぬ状態に、チームを始め、アビスパに関わる多くの人たちが戸惑っているように見える。しかし、このままではシーズンは終われない。マリヤン・プシュニク監督は話す。

「我々は難しい状況にあるが、この状況に追い込んだのは我々自身。チームは責任を持って戦わなければならない。振り返れば、シーズンの3分の2は非常にいい試合ができ、私も非常に満足していたが、直近の5試合で我々は全てを台無しにしてしまった。8か月間かけて築き上げてきたものが、目の前に突然現れた障害物に壊されてしまった。だから、次の試合は全ての障害物を消しさる試合にしなければならない」

そして迎えるのはギラヴァンツ北九州との福岡ダービー。それは単なる勝点3を得るための戦いではない。それは、選手たちの、チームを支える人たちの、クラブに関わる全ての人たちのプライドと意地をかけた試合。言わばクラブのアイデンティティをかけた戦いは、あらゆるものを背負って、あらゆるものを代表して戦う試合。その試合に勝利以外の結果は要らない。
「プロとしての意地、プライド、そういうものを見せなければいけない試合。5連敗という状況だからこそ、ダービーという舞台を踏まえて示さなければならない。本当に大切な試合」
岡田隆は自分に言い聞かせるように話した。

「自分たちの力を信じてやろう」と話すのは古賀正紘だ。そして「前半は失点は少なかったし、全く出来ないチームではない。まず、全員が上手くいっていた時のことをよく考えて、いま何が良くて、何が悪いのかをしっかりと把握することが必要」と話す。攻撃的なサッカーを志向するアビスパだが、実際は粘り強く戦って失点を押さえ、ここぞというところで縦に速い攻撃からゴールを奪い、最後は全員が体をっ張って逃げ切るのが勝っていた時のパターン。ところが、5連敗中は攻撃に注力するあまりに守備に対するリスク管理がおろそかになり、カウンターから簡単に失点することを繰り返している。アグレッシブなプレスは守備のためにあるもの。まずは自分たちの原点に戻ることだ。

そして、ダービーが特別な試合だからこそ、その結果は、これからのアビスパの行方を大きく左右する。単なる昨シーズンの繰り返しに終わるのか、それとも、新しい一歩を踏み出したシーズンにするのか。それは今シーズンだけではなく、これからのアビスパにさえ影響を与える。負けられない試合なのではない。勝たなければいけない試合。それが迎える北九州とのダービーなのだ。
「いまチームがなかなか勝てない状況の中で、メンタル的にネガティブになってしまったり、後手、後手になることはある。だから、こういった試合では戦術というよりも、1人、1人がいつも以上にポジティブな姿勢を持つことが大事。それがあって、戦術、技術的なところがあると思う。奇麗事ではなく、根性論でも何でもいい。泥臭くても、どんな形でも、勝つことが大事だと思う」(古賀)。

正直に言えば、アビスパの状況は決して良くない。だがらと言って、このままで終わることなど、選手のみならず、アビスパに関わる全ての人にとって、受け入れられるものではない。福岡ダービーに勝てないことなど許されるものではない。とにかく勝利を掴むこと。それ以外の結論は要らない。

以上

2013.10.05 Reported by 中倉一志
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