３年前の天皇杯でＧ大阪と対戦している栃木。当時、ピッチに立っていたメンバーは今では数少ないが、その一人がクラブ生え抜きの赤井秀行だ。背番号１９は右サイドバックとしてスタメンに名を連ねていた。

前半に栃木が２点のリードを奪った試合は最終的に２−３で敗れることになるが、確かな手応えを残しもした。それだけに、「嫌なイメージはない」と赤井は言い切る。「ガンバを相手にチームとしてどれだけできるのか。個人個人でどれだけ戦えるのかを計れる機会。試合が終わってがっくりするのか。それとも、やってやったぞ、と言えるのか。そう言えるように、最後までしっかり戦いたい」と、先発出場に意欲を見せた。

「相撲でいえば白鵬を倒すようなもの」と、Ｇ大阪からの勝利をなぜか相撲に例えた赤井。横綱を倒して金星を獲得できるのか。戦う場所は土俵ではなく、スタジアム。アップセットを果たした後に座布団が舞い、直撃する心配はない（たぶん）。思う存分、自分達のスタイルを貫き、クラブ史に新たな歴史を刻み込め！

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2013.10.05 Reported by 大塚秀毅