●ネルシーニョ監督(柏):
「このセミファイナルへ、レイソルよりも相手チームの方が良い状態で来ていたと思います。2試合とも彼らが上回った試合だと認めます。堅い守備からカウンター、質が高く、決定機をしっかり決める。ゲームプラン通りの内容をしっかり遂行したと、非常に力のあるチームだと感じました。準決勝の結果は当然だと思います。しかし私のチームのレイソルも、この強いチームと戦って、試合を通じて選手たちが諦めずに戦ってくれたことを私は誇りに思っています」
Q:いつもと違うシステムで臨んだと思いますが、その狙いと、後半から通常の4−2−3−1に戻した理由は。また、昨年のACLで蔚山に負けたことを今年生かしたように、今回の敗戦もまた今後の戦いに生きてくると感じていますか。
「今日の試合に対して私も策を用意してきたわけですが、相手のサイドバックが攻撃的でかなり上がってくるということで、うちの中盤、中の数が相手と同数以上になるようにダイヤモンドにしていました。クリ(栗澤)を底に置いて、バラ(茨田)、(田中)順也、ジョルジ ワグネルを置く。サイドにスペースが空くんですが、そこに誘い込んでブロックをしてボールを奪い、さらに上がってきたサイドバックの背後を突く。そのために2トップの工藤とクレオでセンターバックを監視しながらカウンターに備えさせていたんですが、前半は両方とも狙った通りでできていなくて、サイドのスペースの対応が良くなく、相手のサイドバックの攻撃が活性化していましたので、2トップという利点も生かせなかった。それで後半はシステムを変える必要がありました。サイドバックの上がりと攻撃をブロックしなければいけないので、システムを戻しました。
あとはACLの準決勝まで勝ち上がってこれたこと、そして準決勝は簡単ではないことを実感しましたし、我々も各大会を並行しながら、マラソンをしながらのアウェイでの試合ですから本来のコンディションではなかったと思います。またセミファイナルに残っているチームで一番強い相手と戦ったと思っていますし、これは良い経験になると思います。相手もこのセミファイナルで持っている力を出した、勝ちに値するチームだったと思います。我々がこのACLで勝者になるためには、まだ沢山のことがありますから、今回のことを糧にして前を向いて戦い続けなければいけないと思います。まだ日本に帰って大会は残っていますので、来年ACLに戻るために天皇杯を取って、この大会に挑みたいと思います」
Q:今日と日本の試合を合わせて8−1になりましたが、中国国内の選手よりも外国籍の選手の力によってこの結果になったと思っていますか。また、中国人の選手で印象に残った選手はいますか。
「このチームの外国籍選手の重さ、クオリティーは非常に高い。チームの中で重要な役割をこなしていると思います。中国人選手7人が走り、しっかりとハードワークをして、前の3人がカウンターで質の高い攻撃をして点を取る。そういう仕事がしっかりしていると思います。中国人選手たちは堅い守備をしっかりする選手たちでした」
以上
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