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【J2日記】北九州:場外バトル! 両クラブ関係者による「福岡ダービー」展望 〜2〜(13.10.03)

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柳原亜希子さん

森田みきさん

いよいよ「福岡ダービー」が近づいて来た。
北九州のホーム・本城で行われる今回の一戦。なにか僕にも盛り上げられることがないかと前回の対戦からずっと考えていた。福岡が練習を行っている雁ノ巣へ取材に行っても、偵察と思われてつまみ出されるのがオチ。そこで、福岡と関わりが深い2人(クラブOBでスカパー!解説者の中払大介さんと、スカパー!ピッチレポーターの森田みきさん)に取材をお願いすると、お忙しい中で快く引き受けてくださった。
北九州側からも、クラブOBでスカパー!解説者の桑原裕義さんと、スカパー!ピッチレポーターの柳原亜希子さんにコメントをお願いした。いちばん間近でチームを見ている4人に、ここまでの戦いぶり、現状、ダービーへの想い、そして注目選手を挙げていただいた。この4人が語ってくださった言葉から、両クラブのサポーターのみなさんがダービーへと盛り上がれる何かを感じていただければ幸いです。

●柳原亜希子さん(北九州担当 スカパー!ピッチレポーター)
Q:今のチーム状況をどう感じていますか?
「決して圧倒して勝っているわけではないですが、少ない決定機をしっかり決めて勝利に結びつけていますよね。そういう勝負どころでの強さに、チームの成長を感じています。ただ、順位も関係しているのかもしれませんが、選手たちが勝利の余韻に浸っている印象はありません。今季始めの頃には手探り状態でプレーしていたのが、どこを改善すればいいのかをチーム全体でわかって来た、そんな空気は感じますね。
残留争いから一歩抜け出して精神的にも落ち着けたとは思うのですが、まだ決まったわけではありません。選手たちも言っていますが、残り7試合、このままの状態で最終節までいってほしいです」

Q:前回の福岡ダービーの印象は?
「ひょうが降ってきて、森田さんとびしょ濡れになったことしか覚えてないです(笑)。それは冗談ですけど、正直に言うと前半をよく2失点で抑えられたと思いました。福岡の勢いに、北九州はチーム全体が押されていましたよね。後半、冨士祐樹選手のゴールで1点は返しましたが、『やられてしまった』と感じた試合でした。それは試合が終わった後の2トップ・渡大生選手と柿本健太選手の姿を見たからかもしれません。あそこがダメだった、ああすればよかった…と、2人はずっと反省の言葉ばかりを口にしていました。あの時の悔しそうな表情は今でも覚えています。
でも、昨季のアウェイゲームよりも北九州のサポーターが確実に増えていました、それもコアなサポーターが。それはうれしかったですね」

Q:今回はホーム・本城での福岡ダービーです。期待すること、注目している選手を教えてください。
「昨季のような試合が見られるのが理想です。たくさんのお客様が入って、スタジアムの雰囲気も『ザ・ダービー』という感じ。試合を盛り上げてくれました。今季もレベスタでは負けていますが、昨季のようにホームで大勝(4−2)して、ギャフンと言わせてほしいです。
注目選手は…みんな頑張っているので絞りにくいですが、渡選手と新井純平選手に期待したいです。渡選手には前回のうっぷんをゴールで晴らしてほしい! 新井選手は新人ですが落ち着いたプレーぶりで、前線にいいボールを配球しているんですが、まだゴールがないのでダービーで初ゴールを期待しています! ダービーに勝つか負けるかは、その後のクラブの成長にも関わってきます。北九州に関わる人がみんな、スカッとできるような勝利を期待しています」

●森田みきさん(福岡担当 スカパー!ピッチレポーター)
Q:今のチーム状況をどう感じていますか?
「プシュニク監督が目指すのは「走るサッカー・攻撃的なサッカー」で一貫しています。守備でも前からプレスを掛けて、攻撃的な守備をしていました。ただ、今の順位や結果からもわかる通り、チームは守備に課題を抱えていて修正しようと取り組んでいます。今季前半にはできていた球際の強さ、走り切るメンタルの強さを取り戻そうと選手たちは話し合ってやっています。
周りが思っているほどチームに悲愴感がないのは、監督が試合や練習ですごく怒っているからで、選手たちは落ち込んでいる暇もないんです(笑)。でも、監督が怒るのは選手たちを信頼しているからで、選手たちもそのことは充分に理解しているようです」

Q:今週末は北九州との「福岡ダービー」です。
「福岡は今、いい状態とは言えません。でも、選手たちはこのタイミングでのダービーを、盛り返すためのきっかけになると思っているようです。古賀正紘選手も『ダービーでの勝利は勝点6の価値がある』と言っています。
同県内のダービーだからこそモチベーションも上がりますし、歴史は浅くてもいろいろなドラマが起きていますよね。今季の初戦は福岡が勝ちましたが、昨季の本城で屈辱的な負け方をしたことを、選手はもちろんサポーターも忘れていません。そういった意味でも『昨季のリベンジを果たしたい!勝って自信を取り戻したい!』というのはみんなの思い。なにがなんでも勝たなければならない試合ですね」

Q:このダービーに、どんなことを望みますか?
「福岡は5連敗中で、サポーターも「声も出ない、ブーイングも起こせない」という状況。プシュニク監督は「悪かったらブーイングをしてほしい」と言っていますが、それすら起きないのは選手にとっても辛いでしょうし、責任を感じてもいると思います。
ただ、このダービーでは特に、試合中のサポーターの声援は1つの戦術だと思っています。サポーターがリードして、この試合の重要性を発信して盛り上げてくれれば、選手のモチベーションも上がってくるはずですから。
今回のダービーも、北九州担当の柳原さんとピッチリポートをする予定です。上位対決ではないのに、スカパー!がピッチリポーターを2人起用するのは、福岡ダービーを重要視しているから点。全国のサッカーファンも注目しているはずですから、両チームの選手もサポーターも、みんなで盛り上げていけたらと思っています」

Q:注目している選手を教えてください。
「背番号24・金森健志選手です。 高卒ルーキーながらコンスタントに試合に出続け、現在3試合連続ゴール中! U−19日本代表に選ばれて、ひと回り成長しましたし、監督も彼のアグレッシブさ・若さ・気の強さを買っていて、いろいろ場面やポジションで使われています。ぜひ4試合連続ゴールを決めてほしいです!」

以上

桑原裕義さん、中払大介さんの「場外バトル! 両クラブ関係者による「福岡ダービー」展望 〜1〜」はこちら

2013.10.02 Reported by 坂本真
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