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【J2:第35節 岡山 vs 千葉】レポート:最高の形の3ゴールを重ねた岡山が約1ヵ月ぶりの完封勝利。千葉は撥ね返す力を発揮できず。(13.09.30)

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いつになく喜びに溢れた声で「今日は持っていた」と語った復帰初戦のFW荒田智之。カンスタでの初ゴールは気持ち良かった」と言うのは、8月に加入のFW清水慎太郎。「今週はスタッフの熱も相当だったので」と明かすDF後藤圭太。「結果は出来すぎな所がある」と冷静に試合を振り返るボランチの島田譲。「守備をしている時間がチャンス、というチームの気持ちがあった」と充実感あふれた表情のボランチの千明聖典。

岡山は前節・北九州戦の敗戦から気持ちを立て直し、順位が上の千葉に3−0で勝利した。千葉と初めて対戦した2010年4月18日以来の勝利。それは理想的で、確かに少々、「出来すぎ」なところもあったが、残りのリーグ戦を戦う上でこの日の勝点3と、3得点の意味は大きい。

岡山はトップに清水とFW押谷祐樹がずれ気味に並び、トップ下にFW金民均。最終ラインはDF後藤圭太、DF篠原弘次郎、DF近藤徹志という初めての組合せの3人が並んだ。ちなみに先発11選手の平均年齢は24.55歳。千葉は前節に続いてFW森本貴幸がスタメンで1トップのポジションに入り、トップ下に大塚翔平、両SBが大岩一貴、竹内彬。米倉恒貴の右SHでの先発は第30節・群馬戦以来となった。

千葉は米倉の突破から森本を狙ったクロスから始まり、森本へのロングボール、中央を繋ぐ形でゴールを狙い、中盤での奪い合いも迫力があった。しかし千葉のキープを千明はするりと奪い、島田は身体を入れてパスカットし、FW押谷は前線で潰れ、決定的なシュートを打ち込み、またFW金は理想的なアクセントを作る。まさに岡山は理想的なゲームをしてみせた。

0−0で迎えた後半4分、岡山の先制点は相手DFのクリアミスを突いた清水。相手DFの戻りが背後に迫っていたが、GKの位置を見極め、角度のないところから素早く威力のあるシュート。これが決まってさらに後半18分、金民均の絶妙のパスを受けた清水が中央を抜け出し、落ち着いて2点目を決める。2点を決めた清水に代わって後半22分、怪我から復帰した荒田智之が約3ヵ月ぶりに入った。そして後半36分、荒田を走らせるスペースへの最高のパスを金民均が繰り出す。荒田は相手DFとGKをかわし、千葉のゴールに流し込み、3点目が決まった。質の高い2アシストの金民均は、「(3点目は)パスを出した瞬間、入った! と思った。気持ちよかった」と笑顔だった。

コンスタントに得点を積み重ねる21歳の清水慎太郎は、オールラウンドな強みのあるFWとして伸び盛りだ。試合後の会見で清水について聞かれた岡山・影山雅永監督は「吸収力が高い」と話した。大宮での初年、現在の千葉・鈴木淳監督に教わったことをベースに、3年目の夏にやって来た岡山で、影山監督のもと、バリエーションに富んだタスクをこなしている。昨年岡山でプレーした新潟のFW川又堅碁を彷彿とさせる岡山でのブレイクがもう始まっている。

リードされた千葉はクロスを送るがその精度は低く、身体は動いているが、心がついていっていないように映った。「リードされても撥ね返すエネルギーが必要。本来ならその力を持っているが、最近、勝てていないことが影響していると思う。森本の特長を生かす精度のいいパスが出せたら」と大岩。「終わりは崩しに入ってもしょうがないところで崩しに入ったり、クロスを上げておけば何か起こるかもしれないところで、もう一回繋ぎに入っちゃったり。逆に開き直って思いきりチャレンジしてもよかった」と、途中出場でチームを引っ張った深井。自信が持てないから判断を迷う千葉。大きな歯車を動かすための小さな歯車、小さなきっかけが必要だ。

以上

2013.09.30 Reported by 尾原千明
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