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【J2日記】福岡:夏休みの思い出〜雁の巣の光景(13.09.10)

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(C)中倉一志

壱岐FCの石蔵大嗣くん、渡辺凌雅くん、田中哲くん、安河内晴陽くんの4人。アビスパの練習は、とても良い刺激になったようだ

(C)中倉一志

子どもたちの勢いに立ち往生する選手たち。それでも、嫌な顔一つせずにサインに応じる

(C)中倉一志

石津選手にサインをもらう女の子の嬉しそうな笑顔がまぶしい

(C)中倉一志

高野剛通訳兼コーチも、子どもたちからサイン攻めにあっていた

猛暑に襲われた福岡の夏。それでも、夏休みを利用して多くの人たちが福岡の練習見学のために雁の巣球技場に足を運び、そして、選手たちに応援のメッセージを様々な形で残していった。そんな出来事のいくつかを、夏休みの宿題よろしく、みなさんにも紹介したい。

夏休みには、普段は雁の巣球技場に来られない様々な人たちが足を運んでくれる。お盆休みに多かったのは家族連れのサポーター。子どもたちは、手を伸ばせば届くところで練習している選手たちの姿に目を輝かせ、そして、練習が終わると手にした色紙やサイン帳に山ほどのサインをもらい、これ以上ない笑顔を見せる。だが、満面の笑顔を見せているのは子どもたちばかりではない。実は、家族連れのほとんどは、親御さんが大のアビスパサポーター。その影響を受けてアビスパサポーターになった子どもたちは多い。

物心がつく前から、親御さんと一緒にアビスパの試合を応援に行き、雁の巣球技場へ足を運ぶ。そんな子どもたちにとって、アビスパは特別な存在ではなく、いつもそばにある存在。誰に学んだわけでもなく、親に強制されたわけでもなく、小さなころからアビスパに関わることで、ごく自然に、ごく当たり前に、そこにいるチームは自分たちのチームになる。また、お父さん、お母さんのサポーター仲間は、子どもたちにとっても仲間。そして、年齢を超えたコミュニケーションが自然発生的に生まれて行く。Jリーグが始まって20年。こういう繰り返しの中でJリーグは地域の文化になっていくのだなと実感する。

そして、福岡の町のサッカークラブの子どもたちがコーチに連れられてやってくるのも夏休みの光景のひとつ。サッカーをプレーする子どもたちにとって、おらが町のチームの選手たちは憧れの存在。ピッチでトレーニングに励む選手たちを一瞬たりとも見逃すまいと、真剣な表情で追いかける。そして、練習が終わると、選手たちがピッチから引き揚げてくる入口に並んでサインをねだる。あまりの勢いに入口は塞がれてしまって、選手たちは立ち往生することになるのだが、それでも選手たちは嫌な顔一つせず、順番にサインに応じて行く。元気をもらっているのは子どもたちだけではない。選手たちもまた、応援してくれる子どもたちから元気をもらっている。

夏休みの終わりにやってきたのは壱岐FCの子どもたち。代表してコメントをしてくれたのは、石蔵大嗣くん、渡辺凌雅くん、田中哲くん、安河内晴陽くんの6年生4人組だ。
「興奮と喜びで一杯。汗が染みついたシャツがかっこいい」(石蔵大嗣くん)
「パススピードは早いし、テクニックも高いし、迫力もある。レベルの高い練習が見れて良かった」(渡辺凌雅くん)
「すごくハードな練習だけど、それをみんなが楽しんでやっているように見えた」(田中哲くん)
「トレーニングの内容がハード。さすがはプロの練習だなと思った」(安河内晴陽くん)
きっと今頃は、選手たちのトレーニング姿を思い浮かべながら練習に励んでいるに違いない。10年後には、雁の巣球技場のピッチでボールを追っているかも知れない。

さて、残念ながらアビスパの夏休み期間中の成績は1勝1分5敗。だが、選手たちの前へ進む想いは少しも衰えてはいない。そして、夏休みに大勢のファン、サポーターから送られた応援メッセージは、しっかりと胸に刻まれている。それを形にするのは9月。反撃はここからだ。

以上

2013.09.10 Reported by 中倉一志
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