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【第93回天皇杯 2回戦 鳥取 vs 北九州】レポート:選手交代がズバリ的中!先発メンバーを大幅に入れ替えた北九州が鳥取を下し、今後につながる3回戦進出。(13.09.09)

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プレビューで記した通り、31節・熊本戦の再試合を9月5日に、しかもアウェイで消化し、中2日で再び地元を離れての試合に臨んだ北九州。9月1日にリーグ戦32節を終え、地元で準備を進めた鳥取とのコンディションの違いは明らかだったが、後半の2得点で勝利をつかんだ。

北九州は2―1で勝利を収めた9月5日の試合から、2試合連続で先発したのはGK武田博行、DF渡邉将基、MFアン・ヨンギュのみで、先発メンバーを実に8人も変更(MF新井純平は9月5日の試合は出場停止)。一方の鳥取は、リーグ戦でチーム最多の8得点を挙げているFW永里源気が、体調不良でベンチからも外れ、前節は2トップの一角で先発したFW住田貴彦もベンチ外。川崎Fからの期限付き移籍で8月に加入したFW谷尾昴也が、加入後初めて公式戦で先発出場した。

鳥取は10分、北九州の中盤でのミスを突き、敵陣でボールを奪った谷尾がドリブルで突破。相手DFと2対1の状況を作り、左サイドでフリーだった久保裕一にパスを通したが、久保の右足シュートはジャストミートせず、左に外れて絶好の先制機を逃した。一方の北九州も27分に、ハーフウェーライン付近で鳥取MF横竹翔からボールを奪ったキム・ドンフィが、そのままドリブルで進んでシュートまで持ち込んだが、鳥取GK小針清允にブロックされた。

0―0で迎えた後半は、鳥取が良い位置でのボール奪取などからゴールに迫る場面が増えたものの、シュートが正確性を欠いて相手を脅かすことができない。しかし北九州も、良い形になりかけたところで大事なパスにミスが相次ぎ、チャンスを作れなくなっていった。
そこで北九州の柱谷幸一監督は63分と64分に、ナム・イルウとキム・ドンフィの2トップに代えて、池元友樹と渡大生を投入。「前半から、決定的なシーンになりそうな場面が結構あって、全体的には良いゲームができている中で、なかなか良い形が作れなかった。渡(大生)と池元(友樹)はずっとJリーグでもコンビでやっているので、この状況の中で、必ず点を取ってくれるんじゃないか、チャンスを作ってくれるんじゃないかということで送り出した」という交代策が、すぐに結果につながる。直後の65分、田中優毅の右からのセンタリングを、中央に走り込んだ渡が左足ボレーで合わせ、ファーサイドのネットに送り込む鮮やかなゴールで先制点を奪った。

その後は鳥取も選手交代で攻撃が活性化したものの、集中力の高い北九州の守備網を破れない。逆に北九州は87分、鳥取GK小針のキックミスからチャンスをつかむと、フリーでゴールに迫った森村昴太が、冷静なチップキックでGKとの1対1を制し、ダメ押しの2点目。結局、北九州が2―0で勝ち、3回戦進出を決めた。

北九州は、メンバーを大幅に入れ替えたことで攻守の連係のズレも見られたものの、終わってみれば完封勝利。今回先発した選手について「非常に良い形でトレーニングも練習ゲームも毎週こなしてきているので、やってくれるだろうなとは思っていましたけど、公式戦の緊張感があるので、非常に難しいゲームになると思っていた」と振り返った柱谷監督だが、「しっかり相手を抑えて、自分たちが点を取れて、結果を得ることができた。Jリーグは残り10試合ですけど、そういう選手たちが自信を持ってプレーしてくれたので、これからの今後3カ月のシーズンに向けて、非常に大きな成果を得ることができたんじゃないかと思う」と語った。多くの選手が経験を積んだ上で勝利もつかむという、非常に実り多き勝利となった。

逆に鳥取は、リーグ戦3連敗に続く黒星で公式戦4連敗。「ホームで北九州を迎え撃って、勝ち癖をつけていこうと、選手と話をして送り出した」という前田浩二監督だが、思惑は外れた。相手のプレッシャーがさほど厳しくない状況でも、パスワークが乱れ、バックパスが増える傾向が続いており、J2残留争いが待ち受ける今後のリーグ戦に向けて、さらに不安が募る敗戦となった。

以上

2013.09.09 Reported by 石倉利英
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