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【ヤマザキナビスコカップ 柏 vs 横浜FM】プレビュー:タイトル獲得に懸ける思いはどこにも負けない。ネルシーニョ監督の復帰によって強まる“VITORIA”の意識。柏は全力で横浜FMを迎え撃つ!(13.09.06)

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ネルシーニョ監督が帰ってきた。
その一連の顛末については、ここで述べることは控えさせてもらうが、監督自身が、表明した“辞任”という過ちに気付き、戻るということへの強い覚悟を抱いての復帰である。“VITORIA”(勝利)の精神の下、並々ならぬ思いを持って柏をさらに戦う集団へ変えていく、その手腕が楽しみだ。

今回の監督問題、選手たちは思った以上に冷静だった。「選手たちには関係ない。僕たちはグラウンドで結果を残すだけ」と誰もが話し、臨んだ天皇杯2回戦の筑波大戦はしっかりと勝利を収めたことが、今回の一件に動揺していなかった何よりの証拠である。
ヤマザキナビスコカップ準決勝に勝ち残っている他の3チームに関しては、天皇杯は来週の水曜に試合が組まれているが、柏はAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、アウェイでのアルシャバブ戦を18日に控えていることもあり、他のチームとは異なり、4日に天皇杯の試合を戦ったのである。こうした過密日程を強いられているが、筑波大戦では大谷秀和、近藤直也、田中順也、菅野孝憲、ジョルジ ワグネルら、ここまで試合に出続けていた選手を休ませ、彼らにわずかでも休養を与えられたのは大きい。

今回のヤマザキナビスコカップ準決勝は、横浜FMが相手だ。2009年から負けなしと柏は横浜FMとの相性が良く、J1復帰後の2011年以降を見ると、リーグ・カップを合わせて5勝2分である。ただ、結果だけを見れば大きく対戦成績は上回っているものの、試合内容に関してはどれもギリギリの勝負を強いられており、どちらが勝ってもおかしくはなかった。
しかも直近の試合では、逆に「やれれた」というイメージが強い。キレキレの中村俊輔からボールを奪えず、そこで起点を作られた上に、中村に対して数人がかりでボールを奪いに行くため、他の選手へのマーキングが空き、中町公祐、兵藤慎剛らにギャップを突かれ、完全に後手に回ってしまった。最後の最後、セットプレーからオウンゴールで追い付き、なんとか敗戦こそ免れたものの、相性の良さなど微塵も感じない試合だった。今シーズン、リーグ戦では開幕から上位をキープしているのも頷ける。
「向こうには試合を決定づけられる選手が何人もいて、タレントはJリーグ屈指」と近藤が警戒するように、横浜FMは中村だけを抑えればいいという相手ではない。上記した中町、兵藤をはじめ、マルキーニョス、藤田祥史というタイプの異なるストライカーもいれば、最終ラインには中澤佑二、栗原勇蔵と代表クラスが並ぶ。1秒たりとも気は抜けず、キックオフ直後から試合終了のホイッスルが鳴り響くまで神経を研ぎ澄まさなければ勝てる相手ではない。

ただ、このヤマザキナビスコカップに懸ける思いは、柏は相当強い。昨年、同じ準決勝で鹿島に敗れ、大谷は「悔しい思いしか残っていない。同じ大会の悔しさは、同じ大会を勝つことでしか払拭できない」という。田中も「本当にヤマザキナビスコカップで優勝したいんです」と言葉に感情を込める。一昨年はJ1優勝、そして昨年は天皇杯優勝と、近年はタイトルを取り続けてきたチームだからこそ、“タイトルを取る”ということに関しては、どこにも負けない強い欲求を持っている。技術・戦術は大事だが、そういうメンタルもまた、勝負事には絶対に欠かすことはできないだろう。
そして個人的に期待したいのが狩野健太である。普段は淡々と物事を語る彼が、「やるしかないですね。珍しく相当気合が入っています」と古巣対決に並々ならぬ闘志を燃やし、それを言葉にしている。

ネルシーニョ監督の現場復帰で、チームはまた一段と引き締まった感がある。タイトルに懸ける思い、意気込みも十分だ。11月2日、あの国立のファイナルの舞台に立つために、まずは横浜FMとの準決勝第1戦、柏は全力で勝利を目指す。

-柏-【いざ国立へ!!】ヤマザキナビスコカップ準決勝直前選手コメント
-横浜FM-【いざ国立へ!!】ヤマザキナビスコカップ準決勝直前監督・選手コメント

以上

2013.09.06 Reported by 鈴木潤
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