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【柏:監督についての会見】吉田達磨ダイレクター コメント(13.09.05)

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本日、日立柏サッカー場にて「柏レイソル 監督についての会見」が行われました。会見での吉田達磨ダイレクターのコメントは、以下のとおりです。
ネルシーニョ監督 コメントはこちら

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●吉田達磨ダイレクター(柏)
「こんにちは。土曜日の夜からお騒がせしておりましたが、我々の監督についてです。ネルシーニョ監督が引き続き、土曜日から指揮を執ることに決定しました。経緯に関しましては報道されていますし、インタビューを受けながら話してきたつもりですが、簡単に説明させていただきます。

まず土曜日(8月31日)の鹿島戦に敗れ、その後に選手、私という順番でネルシーニョ監督から辞意が伝えられました。その日、私と通訳を挟んで話した中で、これは難しい、もう覆らないという感触がありました。それは紙に書いた(契約などを交わした)わけでもなく、私と彼の付き合いの中でそう判断し、慰留ということに関しては、その時点では無理だと私の中では決めて、次の動きに舵を切りました。
その日の夜には井原正巳ヘッドコーチを監督代行として立て、次のスタートラインに向け、止まらずに走ると決めました。慰留という報道にはなっていましたが、言い方を変えると慰留をしていたというよりは、ネルシーニョに落ち着いて考えてくれと投げたのは事実です。落ち着いて考える時間がネルシーニョには必要であり、明くる日(9月1日)の練習で選手たちには井原監督代行でいくということを伝え、練習をしました。その日、直接のコンタクトではないのですが、ネルシーニョに『どうだ』と聞いたら『無理だ』という返答があり、いよいよ慰留は無理だという判断になりました。
その翌日・月曜日(9月2日)に、ネルシーニョ自身から『やはりやりたい、柏に戻りたい』という連絡が届きました。ただ事が事ですし、オフィシャルな場で自分自身が発言をしてしまっているということで、突っぱねたというわけではないですが、冷静に考えようということで、その日は終わりました。
一昨日の火曜日(9月3日)、そういう経緯を持って私とネルシーニョで会談の時間をとりました。ネルシーニョから直接『やらせてくれ、もう一度このチームの指揮を執らせてくれ』という話がありました。私のほうからは『選手たちには、おそらく監督は帰ってこないだろうと伝えたし、選手も監督との長い付き合いの中で復帰はないと思って、それなりの切り替えというものを見せてくれた』ということを話しました。また、『発言を撤回すれば、こういったことが起こるぞ、それでもいいのか』ということを説明しました。ネルシーニョは『それでもいい、もう一度やらせてくれ』と言いました。
土曜日(8月31日)に『こういう別れ方は、私たちにとって良くない。今まで一緒に歩んできて、いろいろなものを要求し合ってきた中で、最後にこういう一方的な別れをするべきではないんじゃないか、終わり方を考えなければならないんじゃないか』と話していました。
最終的に、ネルシーニョは自分の考え・発言が生んだことを理解している。それを反省していると捉え、一旦現場を空けましたが、ネルシーニョの復帰を決定しました」

Q:月曜日(9月2日)にネルシーニョ監督からもう一度やりたいと届いたのは電話ですか。
「いえ、私と別の人間が会って話をしました」

Q:改めて監督が辞めたいと言った理由と、やりたいと言った理由については。
「辞めたいと言った理由は、負け方に納得がいかなかったというところだと思います。それを信じる以外はなく、他の詮索も必要ないと思います。もう一度やりたいと言ったのは、単純に離れてみて、もう一度やりたいと思ったのでしょう」

Q:今回の影響をどのように分析され、もう一度任せると判断された一番の決め手は。
「先ほどの話の中にも出ましたが、ネルシーニョが築き上げてきたものというのは勝ち星の数のほかもあります。ネルシーニョがいない中でもチームが何かをガラリと変えるのではなく、水曜日(9月4日)の天皇杯までですが進むことができた。彼が今まで植え付けたもの、サイクルとして残したものというのは数日で見てとれました。決め手というか、もう一度一緒にやろうと思った大きな理由は、ネルシーニョが『やりたい』と言っているのに、それをこちらが『それはできるわけないだろう』ということは初めからする気はありませんでした。まさかの辞任であり、そこからの撤回はないと思っていましたが、こういうことが実際にあった時のイメージは持っていましたので、そういう時にこちらから伝えることは、新しいステップで動き出していると伝えた中で、その反応を見なければいけない。それに対してどういう覚悟を持って考えているかということを見なければいけない。それが見られましたし、感じられたというところです」

Q:判断されたのは今日ですか。
「一昨日です。火曜日(9月3日)に会った時に決めました」

Q:選手には説明したのでしょうか。
「選手には伝えました。監督が代わることに関しては、うちの選手はあまり慣れていません。ただ、文化としてはみんな心の中に持っていて、捉え方としては『なんだ』と感じる選手もいれば、『自分が関与するところじゃない』と黙々とやる選手もいれば、『よっしゃ』と思う選手もいるでしょう。そういった選手がいる中で、選手のリアクションは穏やかというか、パッと思い描くような『なんなんですか』という反応もなく、それはあまり意味がないと理解しているでしょうし、そんなに大きなリアクションはなかったです。選手には、『感情的に言えばいろいろなことが出てくるけど、クラブとしては総合的に考えた結果だ』と伝え、了承を得られた状態です」

Q:選手に伝えたのはいつでしょうか。
「つい先ほどです。この会見の前にミーティングルームに集まってもらって話があると言って伝えました」

Q:ネルシーニョ監督が選手と会うのはいつになりますか。
「そろそろですね。この会見後の練習からです。土曜日(9月7日)から指揮を執ることになるので、できるだけ早い方がいいだろうということです」

Q:今度の土曜日から、ネルシーニョ監督、井原ヘッドコーチという体制は変わらないのでしょうか。
「はい。元に戻ったという形になります」

Q:今回の件について、監督へのペナルティーは。
「考えていません。ペナルティーについての議論もありませんでしたが、ペナルティーを課す意味がそもそもわからない。ペナルティーを取る、罰金を取ってこの問題が終わりですということではない。もう少し根本的には重たい問題だと思っていますから、ペナルティーでこの問題の何かを収束しようとは思っていません。もともとペナルティーに関しては考えていませんでした」

Q:辞意を言われた時点で、来季続投を前提にいろいろ考えていると話されていましたが、その話も復活するのでしょうか。
「基本的には話されたことというのは残っているものですから、継続して考えてということにはなります。クラブとしては言うほど混乱しているということはなく、幸いにして小さなクラブですし、フロント・現場ともに、特にフロントスタッフのまとまりはびっくりするぐらい、ぶれることもなく、この期間を過ごしていました。来年について僕とネルシーニョで補強のところに関してどう転がっていくのかなというのは、今は気にならないというのが率直なところです。ただ、このクラブは大丈夫だなと、ネルシーニョもそう感じただろうし、私自身も今回の件でそう感じました」

以上
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