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【J1:第14節 仙台 vs 湘南】手倉森誠監督(仙台)記者会見コメント(13.07.06)

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●手倉森誠監督(仙台):
「まず、『今日のゲームはJ1再開に対してのリスタートで、それをフレッシュな気持ちで迎えよう』という話をしました。『自分達がこれから示すものは、はい上がること、巻き返すことだ』と。『そしてその自分達の目標に向かう意志、意欲を存分に発揮しよう』と。自分達でこれからどう戦い抜いていくのかというところを、今週にチームで確認し合いました。自分達が高めようとして取り組んでいること、攻撃力、ただしその攻撃力で高めている部分だけでは勝てないし、じゃあ自分達のストロング(ポイント)は何なのだというところでは、コレクティブな守備だと。いかに手堅い、厳しい守備からゲームをコントロールしていくのか。そのストロングが出てきたときに、仙台らしい勝ち方というものが見えてくるはずだ、と。
フロンターレにJリーグヤマザキナビスコカップで2戦しての反省点から、自分たちが気づくべき問題だったなというところです。そういう意味で、今日はそこに立ち返ってゲームができたと、非常にバランスを取りながら、コレクティブに、まず相手ボールになったときの前から(プレスに)行くときと、ブロックを組むとき…持たされたときに湘南が予想以上に自陣でブロックを組んでいた印象だったのですが、それでも間を縫って中央突破、そしてサイドにつけてからのクロス、攻撃のバリエーションを示せたと感じている。そのしかけの中から不要なカウンターというのは、フロンターレ戦に比べればだいぶ減ったという手ごたえは感じています。
今日のメンタリティ、ピッチ上での攻守におけるバランス、オーガナイズのバランス、プラスピッチに立つ選手のメンタルのバランス、決して相手を侮らない、隙を見せない手堅さを緩めないというところに対して、90分間非常にいいゲームをしてくれたな、と。会場からは勝てなかったことに対して『もっと頑張れ』という叱咤激励のブーイングがありましたけれども、今日のゲームは、僕は、チームとしてコントロールの効いた、非常にクリエイティブなゲームをしてくれたなと、選手たちを労ってきました。
このベースがなければどの試合を迎えたって勝つか負けるかわからない試合を繰り返してしまいます。『今日のゲームのベースが、これから勝点3を積み重ねる可能性をより高める』という話をしてきましたので、いずれにしても折り返しまでの3つ、ここの3連戦で今日の悔しさをしっかりバネにしなくてはいけない。アウェイ、ホーム、ホームと続くこの連戦で、今日の分も勝点を積み重ねたいと思います」

Q:武藤選手を(J1)初スタメンで起用した意図と、彼のプレーぶりはどうだったか?
「まず、先週のトレーニングで、ヤマザキナビスコカップを2つ負けたときに、これまでサブに甘んじていた選手に対して、チャンスがなければいけないだろうと。そこの可能性を見ながら、今週のトレーニングを進めてきました。そのなかでの彼の生きの良さ、フロンターレ戦の第2戦での彼のしかけの部分で、J1のリーグが再開するというこの日に、フレッシュな気持ちでというところをメッセージとして、彼をJ1リーグ戦初スタメンに抜擢しました。ほかの選手たちにも、そういう意図を説明しました。そして彼の初出場を十分に後押ししてほしいと、武藤のコレクティブな守備の中の1枚としてしっかり機能することを求めた。彼は期待以上のプレーをしてくれたと思うし、決定的なプレーを演出したことに絡んでいた。彼のしかけの良さというものが、いかんなく発揮されていたので、あとは決めるだけだなと思いました。チャンスを見て、また使い続けたいと思います」

Q:1点が遠かったということで、相手が守備ブロックを組んでいたことに手こずった原因、足りなかったことは?
「手こずったとは思っていません。決定的なチャンスまで行ったし、『あとは決めるところを決めるだけだ』と『そこのクォリティは自分たちに厳しさを持てば突き詰められるはずだ』と選手たちと話をしてきました。やはり、何分いい試合をしていても勝てなければ悔しいし、こういったゲームをしていても決定的なチャンスで決めきる、決めきれないというところにこだわりを見せて、あとはやるだけ。勝てなかったからやり方を変えるということは、今はしない。本当に今日、コレクティブにやっていれば負ける可能性の下がるゲームを進められているということに対して、やはり守備が安定しないチームに優勝はないと思っていますから、まずは今日の1点が遠かったということよりも(失点を)0に抑えたということをポジティブにとらえたいと思います」

Q:梁選手をボランチで起用して、こぼれ球を拾ったり前への展開をしたりというところが際立っていました。今日の起用の狙いは?
「武藤を使うこと、梁がボランチに下がること、それはチームのバリエーションだし、可能性を見出す作業だと。本番での経験がまた彼らをそのポジションで成長させてくれる。常に可能性というものを求めなければいけないと思って戦っていますから。ただ、それが思うようにボールを動かせないときに、湘南のラインが少し下がったなと。そういう意味で、もう少し食いつかせてから裏を取る作業というのも、これからは突き止めなければいけません。
曹監督も話していました。『梁がサイドにいたときのほうのプランを練っていた』と。ただ、自分はやはり相手に読まれてやってくることをわかられて試合をするよりは、今回はリスタート、だいぶ中断があった先に、自分達の持っている可能性というものを見出す可能性にトライしたゲームでした。勝てなかったですが、梁もボランチで十分やれたゲームだったと感じました」

Q:赤嶺選手の状態を監督はどうご覧になりますか?
「ターゲットとして、競り合いの部分でもこぼれ球を作ってくれるというのがありました。正確にトントンというリズムの中で、相手をスクリーンしているときに、ターゲットのままプレーするのか、自分がターンしてプレーするのか、今日は少し迷いがあったのかなと思いました。収めて体を寄せて、自分が倒れてしまったというシーンもあった。やはり強引でも自分が振り向いてシュートを打つ、そこに対してもう少し貪欲になってもいいなと。実際に攻撃力を高めようと思ったとき、コンビネーションというところに頭がいきがちで、周りを生かすということのほうに彼の場合は今は進んでしまった。そういう意味で交代をしました」

Q:中断前よりもだいぶポゼッションの質も高まってはきていて、それだけでなくロングボールやクロスボールも入れてバリエーションはあったとは思うので、あともう少しだとお考えでしょうか? また、柳沢選手を使って若いDFをかく乱するプランもあったと思うのですがどうでしょうか?
「本当にもう少しなだと思っています。ひとつ、きっかけで点を取って、無失点で抑えて勝てるゲームを1つ経験すれば、そういうゲームが続くだろうと思っている。もちろん、狭いスペースの中での動き出しの部分でヤナギ(柳沢)を今日はプランとして盛っていました。しかし、今日のスタジアムに入ってから首痛に襲われて、そういったところでのメディカルのチェックが入ったので、無理をして使うよりはという思いで、今日は出場を断念させてもらいました」

以上
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