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【J2:第23節 札幌 vs 福岡】プレビュー:得点力に課題を抱えるチーム同士の対決。流れを一変させるためにも、欲しいのはゴールラッシュ。激しい攻め合いから目を離すな。(13.07.07)

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7月最初の日曜日に開催されるこの23節。北海道札幌市にある厚別公園競技場では、現在勝点29で10位の札幌が、同34で7位につける福岡と対戦する。前回対戦は3月24日の第5節で、このときは0−1のスコアでアウェイの札幌が勝利している。

この試合をホームで戦う札幌は前節、敵地で徳島と対戦して0−1で敗れた。「連戦の疲れなのか反応が遅く、少し圧倒される時間帯が長かった」(財前恵一監督)という前半をなんとかしのいだものの、後半立ち上がりに失点し、相手にペースを握られてしまう。そのうえ、後半中頃には守備の要として徳島の長身FWと激しいバトルを繰り広げていたセンターバックのパウロンが、この日2回目の警告を受けて退場に。ビハインドを追う状況でさらに数的不利。完全に相手のゲームとなってしまい、この敗戦により連敗にもなってしまった。「結果を出せば上位にいくチャンスがあったなかで連敗。個人的にも自分らしいプレーを出せなかった」と攻撃の中軸である岡本賢明は振り返る。

ただし、必ずしも悪い流ればかりのゲームではなかった。相手に主導権を取られたままの時間帯は確かに長かったが、10人になってからの残り時間は同点を目指して積極的に敵陣へと飛び込んでいった。結果的には無得点に終ってしまったものの点差は僅か1点だったわけで、相手ゴール前でのスクランブル、あるいは何らかのアクシデントに乗じて1度でもゴールネットを揺らしていれば、敵地で勝点1という上々な結末を迎えることも十分に可能だった。そうした展開を踏まえていけば、敗れたとはいえバッドゲームと簡単には切り捨てられないだろう。もちろん、1点も奪えなかった以上は得点力不足が叫ばれて然るべき試合ではあるのだが。

話は前後するが、退場処分となったブラジル人DFパウロンは久々の試合出場だった選手で、韓国人DFチョ・ソンジンと実戦でセンターバックを組むのは初めて。ちょっとしたズレや個人のミスなどはあったものの、それでもグループとしての守備組織は大崩れしていない。パウロンの退場を受けて次節は再び違った組み合わせのセンターバックで挑むことになるわけだが、今シーズンの札幌はどのポジションも複数の選手が起用されてきたため、誰が出ても特段、大きな不安が生まれることはないだろう。特に守備に関しては、引いて守った際の粘り強さがしっかりと表現されつつある。

一方、九州から北海道へと乗り込んでくる福岡の前節は、ホームで群馬と対戦して1−0の勝利。後半開始直後に城後寿が挙げた虎の子の1点を最後まで守り抜き、ホームスタジアムに詰めかけたサポーターに歓喜をプレゼントした。

特筆すべきは、やはりディフェンスだろう。福岡はこの日のシャットアウトで3試合連続の無失点である。
これについてマリヤンプシュニク監督は「我々にはツキがありました」と振り返っているが、言うまでもなく、守備というのは運が良かったりツキがあったりするだけで無失点にしのげるほど甘いものではない。「サッカーの神様が、我々の仕事ぶりに対してご褒美を与えてくれているのではないでしょうか」と謙遜をすることで具体的な言及こそ避けているが、グループとして連動して高い位置からボールを奪いに走る守備が、試合を重ねるごとに質を高めているという手応えも間違いなくあるはずだ。

そしてこの群馬戦での勝利で順位を7位にまで上げている。勝点34という数字は6位の栃木と並ぶもの。今節の結果によってはいよいよプレーオフ出場圏内の6位へと浮上する可能性も出てきた。チームは4試合続けて勝点を獲得と好調。チャンスは多いにある。

そうして迎えるこの試合だが、ポイントはやはり得点力の部分になるだろう。札幌は2試合続けて無得点中で、この部分が大きな課題となっていることは間違いない。そして同じように福岡も、守備こそ安定を見せながらも、ここまでの総得点22という数字は6位以内に食い込んでいくには若干、もの足りないと言える。この試合を勝つことだけを考えれば、まずは相手の攻撃をしっかり封じることから入っていくことになるのだろうが、札幌としては2連敗中で、なんとしても流れを変えたいところ。福岡としては、ここから連勝をすることで一気に浮上の契機を掴みたいところ。そうした観点でいけば、やはり積極的に前に出て勝利することで今後のリーグ展開をも変えていきたいのが双方の胸中だろう。夏場のデーゲームであるが、アグレッシブな攻め合いが見られそうである。

以上


2013.07.06 Reported by 斉藤宏則
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