●三浦知良選手（横浜FC）：
「左サイドで、ジャンボ（大久保）が野崎がうまくつないでくれて、自分のところのスペースが一瞬空いたところがあって、来ないかなと持った瞬間にボールがいいスピードでジャンボから来た。いい位置にトラップできたのが全てだったと思う。トラップで相手のディフェンスを置き去りにできたので、あとはシュートはネイマールでした（笑）。何回も見てイメージを作っていたので、左足を振り抜いて上に突き刺すと。ネイマールですね（笑）。決勝でのゴール、場面は違いますけれども、左足で振り抜いたイメージはネイマールですね。

最終的なスタメンは、いつも当日のミーティングの時なんですが、昨日セットプレーやフォーメーションの確認でスタメン組だったので、何人か入れ替わっていろんなパターンを想定して練習していて、コーナーキックのパターンでも、ほぼスタメン側にいたので。前日そうであっても当日変わることがあるのでわからないですが、いつもスタメンであっても、ベンチであっても、準備という部分では自分のやることは変わらないので、特にスタメンだからとかは、準備では関係なかったです。

たぶん今季初シュートが初ゴールになったと思います。2、3日前にもチームのみんなと『ゴールどころかシュートもない。シュートしないと入らないよな』という話をしていたばかりで。ただ、初シュートが初ゴールになるとは思いませんでした。チームの状況も前半戦苦しいことが多かったので、なかなかペナルティエリアの仕事が僕だけでなくてフォワードに少なかったと思うので、それがここ何試合かで増えていたので、そろそろそういう場面が増えてくるという感触はあった。守備のほうも安定していて、全員の守備の意識が3連勝につながっていると思いますし、守備からのみんなの意識が変わったと今日やっていて思いました。

（試合後山口監督とは）『あそこまで、相手がボールに触らずにゴールになるのはないんじゃないか』という話があって、開始から相手がボールに触っていないと思うし、17秒なので相手が触る時間もなかったと思う。ただ、前半戦は借りが沢山あるし、まだまだ順位は真ん中で昇格争いは言えないが、1つ1つ満足せずに、自分のプレーもその後2点目、3点目を取れるチャンスはあったし、もっと試合に出て、やっていけばもっとできると思う。前半の終わりにシュートチャンスはあったし、試合に出て自信がつけば、もっといろんなアイディアが出たと思うし、試合不足というわけではないが、あそこで一発でシュートを打つという選択しか持てなかった、そこで切り返す余裕があれば2点目、3点目が取れた。その意味で、物足りなさはあるので、満足せずに、次も厳しくやっていきたい。

開始1分だから、ダンスというのは全く考えていませんでした。（最年長）ゴールにどうしても注目が集まるが、これは自分がグラウンドに立たないとできないし、まずは立つというのが条件。そのために、これからも努力しないといけない。自分が、試合に出る理由というか、監督が期待しているのは、FWですからゴールもあるが、自分の役割はチームを落ち着かせる、いい入り方をする、いいリズムで前半を過ごす。それは中盤と前の間でボールをもらって落ち着かせる、チームのみんなの動きをスムーズにするのが一番だと思いますし、前半ああいう風にボールを回されても、回させていると感じるようにチームをもっていくことが僕のベテランとしての役目、役割だと思っている。その上で、チームとしてゴールを生み出さないといけないが、まずはチームの役割を果たしていきたい。

コンフェデのブラジルを見ても、先制点が早い時間に入ると試合は楽に進むのですが、それは本当にうまく行き過ぎなぐらいうまくいっている時で、今日も最初に点を取れたのはうまくいきすぎかなと。なかなか前半はみんな固いですし、集中力も高いし、体力もあってコンパクトでなかなかスペースがないので、ゴールチャンスはないなかで、先制点がチームに落ち着きと余裕が生まれると思います。これは世界のどこを見ても、先制点が大事。でも、なかなか開始5分以内に取るのはなかなかできないこと。代表でもクラブチームでは前半は固く入るもので、その中で取るのはチームを楽にすると思う。

FWの位置で横並びの2トップで、前で我慢しながらゴールの近くでプレーしたいなとは思って入りました。ただ、なかなかそう言う展開にならないときもありますし、今日も途中から縦関係の2トップに変えましたし、そのほうがチームとしてはリズムも出ることもある。いろんな役割があるなかで、FWとしてゴールは大事ですが、まずはさっきも言ったように守備の貢献だったり、チームを落ち着かせることだったり、間でうまくもらって、ボランチとフォワードの間でチームを動かせるように時間を作ったり、そのほうが最初は意識する。最初からゴールの意識だと空回りするし、チームの役割を整理しながら。これで、スタメン4試合目ですが、いつもそういうつもりでいます。開始直後のゴールは13秒というのもあって、ジェフ戦かな。99年、市原臨海で。

ホームで前半戦なかなか勝てなくて、ここに来てホームで勝てるようになって、そして横浜FCのファンが沢山きて、子供たちが沢山来てくれたのも、挨拶で回ったときにわかったんで、子供たちも『カズ、カズ』と言ってくれて、自分の子供よりも小さな子が『カズ』と名前を呼んでもらって、声援を送ってもらえるのは自分としてはサッカーをやっていて良かったと思う。ありがたいです。

ゴールはイメージ通りだし、いいボールがジャンボからきた。ただ、悔しいのは前半の終わり頃にもう一回来た時に、もっとアイディアというか余裕があれば。シュートという選択をはやいうちから持っていたので、余裕が無かったのが情けない。本当におちついてできれば、シュートという選択もいいけど。結果論ですけど、僕は相手がスライディングした股の間を狙ったんですが。周りから見えれば、切り返せたんじゃないの、という感じかもしれないし、悔しいですね。

先制点は、チームメイトあってのことだし、自分がゴールを入れたくてもチームのバランスを考えてしないといけないし、ディフェンスもフォワードから、ジャンボも一生懸命やっているし、そんな中でああいうチャンスがあって、チャンスはどこかにあるけど、はじめにあって、なかなか普通は最初というのは入らないけど、そこで決めきる力は大事で、コンフェデのブラジルも練習でも入らないようなゴールをネイマールとかは決めるし、あの場面でゴールを出せる、決め切るのは大事。左足は完全にネイマールでしたし。

攻守の両方がチームにとって大事で、消極的ということではなく、チームとして意識をもって守備から入る意識付けがあって、回されていても耐えればいいし、厳しい時間があっても凌げば攻撃する時間がやってくるというのを信じてやっているのが、良くなっているところで、ここ5戦負けなし、4勝1分に表れていると思う。そこはみんなが、勤勉というかまじめというか、1人もさぼらずにまじめにやっていると思う。今日も久しぶりの先発でしたが、前回でた北九州戦よりも守備のバランス、みんなの走る距離は良かったし、回されても最後はやられないということが良かった。特にジャンボはすごい守備をしてくれる、2トップをジャンボと組むと楽です。

（前半最後にDFラインに声を掛けたのは？）あそこは1点入れられると、全く違う展開になると、そこは絶対に取られただめだと。失点0が絶対条件だと言いました」


●ペ スンジン選手（横浜FC）：
「相手に起点を作らないことを心がけていた。でも、前半は少しラインが低かったかなと思う。間に付けられて、マークにいけなかった部分もありました。ただ、全体的には集中して、一生懸命走って、前の守備も頑張ってくれたので、良かったと思う。本当は最後の0で終わりたかったで、そこが残念です」

●松下裕樹選手（横浜FC）：
「カズさんが出て、ああやって早々に入れてくれて、やはりカズさんは雰囲気作ってくれるなと思いました。やはり、ありますし、あれで今日はいけるという雰囲気にはなった。相手にボールを持たれている時間も多かったですけれども、しっかり守備のところは我慢して、じれずにコンパクトにしてスライドしてというのはやれた。前半ルーズになった部分もあったけど、見つめ直して相手が点を取りに来ていたのも耐えることができた。失点0で抑えたかったけど、ゲームはコントロールできたと思う」


●菊岡拓朗選手（栃木）：
「立ち上がりの失点が今の失点の多さを象徴しているというか、同じ失敗を繰り返している。失点0で進めていくのが栃木の試合で、最近点が取れているからといって安易にプレーするとこういう結果になる。間で受けて、前を向いて、サイドやフォワードを生かすことを心がけていたが、点は1点しか入らなかったので、最後の質の部分はまだまだ足りないし、改善していかないといけない」

●近藤祐介選手（栃木）：
「縦パスを入れることは悪くないが、ミスした時のカバーリングができていなかった。1点目は自分達の集中の問題で、あんなに簡単にやられてはいけないし、立ち上がりは失点しないようにと言っていた中の失点だったので反省が必要。間延びして、最後は間で受けられるようになったので、そこでシュートまでいければ良かった」

以上