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【J2日記】北九州:鳥取アウェイの旅〜後編〜(13.06.27)

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現役の岡野雅行選手とサッカーができるなんて、鳥取の子どもたちがうらやましい!

1日記者体験中の子どもたちとガイナマン。3000円のガイナマンぬいぐるみが欲しくなったのは紛れもない事実です

アウェイゴール裏に集まった北九州サポーター。この日の声援もスタジアムに響いていました

とりぎんバードスタジアム。写真を見ていただけばおわかりの通り、とても観やすいスタジアムでした

前編での「スーパー居酒屋 鳥取だいぜん」で食べた海鮮丼が、お値段以上のボリュームで心もお腹も満たされ、残る最後の目的地・ガイナーレ鳥取のホームスタジアム「とりぎんバードスタジアム」へ車を走らせました。道中の標識にもしっかり記載されているため、全く迷うことなくスタジアムへ。駐車場の係の方の優しい誘導で、隣の土のグラウンドへ停車すると、時を同じくして、クラブオフィシャルバスツアーでやって来た北九州サポーターも多数到着したところでした。

スタジアム内では、まだキックオフ3時間前だというのに様々なイベントが行われていました。ピッチ上では鳥取に所属する元日本代表の岡野雅行選手が、子どもたちと仲良くサッカーをする姿を目の前で拝見。野人の異名を持つ岡野選手の活躍とスピードには、浦和や日本代表時代にホントいろいろな意味でドキドキさせられたなあと、一ファンに戻って感慨深かったです。記者会見場では、ペンとノートを持った少年少女たちが記者席に座って、鳥取スタッフの話を真剣に聞いています。地元新聞社の企画で、子どもたちが一日記者として北九州戦を取材するとのこと。良い企画だなあ…。試合後の監督記者会見では普段より張り切って仕事したのは言うまでもありません。「北九州から来た記者さんは、たくさん仕事してました」とか、子どもたちに書いてもらえていたらうれしいな(笑)。

スタジアムの周辺も、たくさんのスタジアムグルメと趣向を凝らしたイベントで大変盛り上がっています。なにか食べたかったのですが、遅かったランチのせいで全く手が伸びない。失敗したと思いながら、飲み物なら…と、鳥取と言えばコレ!大山乳業農協の「白バラ牛乳」をいただきました。濃厚でありながら飲みやすい、とてもおいしい牛乳でした(帰り道のコンビニエンスストアでは「白バラコーヒー」も飲みましたが、コレもおいしかったです!)。J's GOALにも写真が載っていましたが、鳥取と北九州のサポーターが腕相撲するイベントも行われていましたが、試合前に両クラブのサポーターがこんなふうに交流するなんて海外のスタジアムでは考えられないでしょう。こういう風景があるのもJリーグの良さなんでしょうね!

さて、鳥取といえばあの男!そう、「強小戦士ガイナマン」。実際に会うまでは「あのイケメンのチャラチャラしたマスコットだろ?」と冷ややかな目で見ていたのですが(鳥取関係者の皆様、すみません!)、この日の彼との初対面はドラマのように突然やって来ました。
子どもたちと楽しそうに遊ぶ彼。北九州カラーの服装の私。彼は私の正面に立つと、その大きな優しい瞳で見つめ「遠い所から、わざわざ鳥取に来てくれてありがとう。僕も会いたかったよ」と言わんばかりの表情。その瞬間、いい歳をした男ながら心を撃ち抜かれました(笑)。写真撮影にも実に協力的で、その後もいろいろな場所で会うたびにいつも会釈をしてくれる。これがモテる男の秘訣だなと感心しっぱなしです。

キックオフ前に記者席に着くと、だんだんと陽も落ちていき、近代的なデザインの照が点灯する頃には涼しい風が通り抜ける心地良いスタジアム。選手との距離も近く、ゴール裏にシュートが飛び込んでくることもあるので、否が応でもゲームに集中することができます。試合は鳥取に先制される展開でしたが、森村昂太選手の2試合連続となるすばらしいミドルシュートが決まり、北九州が早い時間帯に追いつくことができました。しかし前半終了間際、ホームでサポーターの後押しを受ける鳥取が見事な崩しから勝ち越し。すると後半開始すぐに小手川宏基選手のFKが直接決まり、またも北九州が同点に追いつく手に汗握る試合に!66分には先ほどと同じような位置でFKを獲得、小手川選手のFKのこぼれ球にしっかり詰めたアン・ヨンギュ選手が頭で押し込み、2−3と逆転!その後の鳥取の反撃を凌ぎ切った北九州が今季初の連勝を収め、順位も20位から18位にジャンプアップ。ただ、試合後の記者会見での柱谷幸一監督も選手も勝てて良かったという表情は見せていたものの、ミスもあった試合で順位もまだ下位ということもあって、その視線はすでに次のアウェイ岐阜戦へと送られていました。

仕事を終えて、これから約500km、約9時間の長いドライブ。でも清々しい気持ちで帰ることができたのは、アウェイで勝ってくれたチームと、アウェイに来られない仲間たちの分までチームに熱い声援を送り続けてくれた北九州のサポーターたちのおかげ。そして、温かく迎えてくれた鳥取のみなさんのおかげ。

次は天皇杯2回戦で当たるのも鳥取で、会場はとりスタ。また来たいと思わせてくれた鳥取には、まだまだ知らない魅力があるはず。今度来るときはお尻が痛くならないような、違う移動手段を考えたいと思っています。その時が来るまで、ガイナマン、僕のことを覚えていてくださいね!

以上

2013.06.26 Reported by 坂本真
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