●吉田靖監督（熊本）：

「非常に厳しい状態になったなと思います。ゲームの内容については、大事な所で失点をしてしまうというところで、まだまだ課題が残るなと思います」

Q：後半は蹴りあいのようになってしまいましたが、後半の狙いはどういうものだったんでしょうか？

「空いていたらつないでいけという指示はしていたんですけど、そういう中で前の方がチャンスで出て行って少し後ろと前が離れてしまい、そこをうまく使われて、バランスが悪くなったと思います」

Q：それでも前半は、１点失ってリードされた後も、今までのようにならずバランスも意識できていたと思いますが、後半になって距離が伸びてしまって間を使われた要因は？

「前の方はいけると思って行って、そこでボールを失った時に後ろがついて来れていない。ラインの押し上げがだんだん遅くなったというのはあると思います。あとはそういう中で、基本的には１対１でうまく対応できなかったというのが失点の原因じゃないかと思います」

Q：ラインを押し上げられなかったのは、前節の0-7という結果を受けて裏への怖さがあったのか、それとも単純に疲れなのか、どうでしょうか？

「ちょっと疲れもあったかもしれません。ファビオ、原田も足をつったということで、少し前半よりも押し上げられなかったのは、疲れもひとつの原因であったとは思います」

Q：守備に関しては前からのプレスやバランスの悪さといった要因もあるかと思いますが、この６試合で20失点になっています。最も問題なのは何でしょうか？

「全体のバランスが悪くなっているのは確かなので、そこを修正しないといけない。いろんな状況はあると思いますが、できるだけ空かないようにするには、早く攻めることも大事なんですけど、難しい時にはしっかりボールを動かしながらと、まだまだ状況に応じたゲーム運びができていないというのは、ひとつあると思います」

Q：選手たちもピッチ上ではそれぞれ判断しながらプレーしていると思いますが、ベンチの声や意図というのは届いているんでしょうか？

「できるだけバランスを取るために、ボランチの所で（ポジションを）動かないようにということは言っていたんですけど、他の所のバランスも悪くなっていたので、そういう面では修正できていなかった気がします」

Q：先制された後、セットプレーの守備をマンツーマンからゾーンに変えたのは？

「相手が動きを変えながらきていて、マンツーマンでうまく付ききれなかったので指示をしました」

Q：危機的な状況にあるかと思いますが、どう立て直していきますか？

「ひとつには、守備を徹底して全体のバランスを保つこと。守備は決まり事の中で全員が協力していくことが大事なので、その辺を徹底していくことです。あとは攻撃のバランスが守備のバランスにも関わってくるので、そこで距離を離れすぎないというか、一体とした攻撃と一体とした守備、勝っていた時にはそれができていたので、それを取り戻さないといけないなと。今はメンタル的にも難しい状況なので、やろうとすることを整理して次の試合に臨まなければいけないなと思います」

Q：冒頭で、非常に厳しい状況とおっしゃいましたが。

「そうですね、やはり北九州、群馬と、力があることは分かっていましたが連敗したということで、そういう危機に直面する可能性があると思いますので、１試合１試合、本当に危機感を持ってやっていかないといけないと思います」

以上