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【ヤマザキナビスコカップ 川崎F vs 仙台】プレビュー:第7節での対戦時からの成長を表現することで、準決勝への道を切り開く。川崎Fと仙台、双方の上積みと駆け引きに注目。(13.06.23)

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Jリーグ公式戦の中断期間は、Jリーグヤマザキナビスコカップで明ける。6月23日の等々力陸上競技場では、ともに初優勝を目指す川崎Fと仙台が激突することになった。この二者は昨年も顔を合わせたが、そのときは予選リーグの一戦(※注:結果は川崎Fが3-1で勝利)だった。今度はホーム&アウェイの2戦で勝負する。ただし、この両チームにとっては、今季のJ1第7節に等々力で対戦したときからの成長を示すことが勝利につながるという側面もある。

ホームの川崎Fは前述の第7節では、4-2で大勝。これが今季のリーグ戦初勝利となった。シーズンの立ち上がりには苦戦していた川崎Fだったが、Jリーグヤマザキナビスコカップを戦う中で公式戦初白星をおさめ、リーグ戦でも仙台に勝利して、以後の好調への契機とした。川崎Fは今回のホーム戦で中核の中村憲剛が日本代表招集に伴い欠場するが、第7節の仙台戦も中村を欠いていた。しかしこのときは、レナトと大久保嘉人が2点ずつを挙げる大活躍で勝利。試合後の田中裕介の「前半が全てでした。今日に関しては」というコメントにあるように、特に前半のうちに3点を畳みかけたことが大きかった。
この試合では選手の構成と初勝利のための現実策としてカウンター攻撃を多めにしかけたことが奏功した川崎Fだが、もともとは高いボール支配率のもとで攻撃の一手を繰り出すことを得意とする。レナトと大久保の技術・パワーはどんな場合でも相手の脅威だが、当然二度目の対戦となれば警戒対象となるもの。ここに山本真希の長短のパスや、昨年の仙台戦でアシストを決めた福森晃斗のクロスなどがからんで攻めの幅が広がれば面白い。中断期間前の4-4-2に加え、選手構成によってはトップ下を置く4-5-1でのボール回しも予想される。
そして、川崎Fは守備面では第7節の反省を生かさなければならない。Jリーグヤマザキナビスコカップの決勝トーナメントではホーム&アウェイ、しかもアウェイゴールルールが適用される。だとすればリーグ戦での4-2のように打ち合いになってしまってはならない。2失点は場合によっては4点分の重みを持つことになりかねないからだ。後半に仙台のクロスを易々と許して追い上げられた苦い経験を、チームは忘れてはいないだろう。中断期間中にベトナムや函館でトレーニングした成果を、川崎Fは攻守に見せられるか。

一方の仙台は、当然、第7節の苦い経験を払拭しなければならない。鎌田次郎はあの時の川崎Fがそれまでと違いカウンター中心にゴールをねらってきたことについて、「自分達がボールを『持てていた』のか『持たされていた』のかはわかりませんが、そういうときにプレーの精度を上げ、シュートで攻撃を終われるかどうかが大事だとあらためて思わされました」と振り返った。川崎Fと仙台と、どちらがボールを支配し、どちらかがカウンターを狙うことになるのか。この駆け引きの中でボールを持てたときに、自信を持って、しかも複数人でイメージを合わせて、ボールを回せるかが、仙台にとっての勝利のカギだ。梁勇基や松下年宏といった、パスの出し手としても受け手としても気の利く名手の動きに注目すると面白いだろう。
中断期間中にJ-GREEN堺で、集団でのボール回しを磨いてきた仙台にとって、この川崎F戦はキャンプの成果を表現すべき場所となる。「あの(第7節の)川崎F戦後にも言いましたが、我々がボールを握ったときに表現すべきは『うまさ』よりも『強さ』。今度の川崎F戦ではしっかり表現したい」と、手倉森誠監督はこの一戦に向けた思いを語った。

Jリーグヤマザキナビスコカップでの勝利は勿論、その後のリーグ戦につながる勢いも得たい、中断明けの一戦。両チームの成長に、期待したい。

以上

2013.06.22 Reported by 板垣晴朗
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