休暇です。この仕事を始めて18年目にして、初めてといっていい長期休暇です。といっても4日間くらいですが、そういう時間を頂けたのは一重にいつもお世話になっている方々、とりわけ読者の皆様のおかげだと思っています。ただただ、御礼を申し上げる次第です。

その休暇をどこで過ごしたか？それは内緒ですが、日本対イタリアの歴史に残る激闘をテレビで見ることができなかった場所とだけ、言っておきます。いやあ、痛恨でした。この試合をライブで見られなかったことは、一生の悔いになるのかも……。でも、だからといって休暇をとってこの場所に来たことを後悔はしていません。この休暇は僕自身にとって、本当に大切な時間でした。ほんの数日とはいえ、サッカーのことも仕事のことも忘れることができた。次なる収穫の前に、一度畑の土を入れ替えることが、僕には必要だったのです。日程的にも経済的にも、かなり無理をしてとった休暇だったのですが、今は本当によかったと思います。

というわけで、今の自分にはお金がありません。どうしても、totoで勝ちたい。というか、次の休暇のための遊ぶ金が欲しい（苦笑）。だからもう、totoだけでなくBIGでも勝負する覚悟です。今度はもっと、リッチな旅行がしたい。行き帰りの飛行機は最低でもビジネス（ファーストクラスと言わないところが人間のスケールを物語っているでしょ）。部屋はスイート、チップは1ドル紙幣を細々と数えたりはしない。食事は毎晩、フルコース。リムジン＋ガイド付きで観光旅行。それでも余るくらいの夢が、totoやBIGでは手に入る「可能性」だけはあるのだから。

とはいえ、今回のtotoは難しい。Ｊ２ではプレーオフ圏内を争う中位グループの競い合いがシビアだし難しいが、何といってもヤマザキナビスコカップの予想が困難だ。１ヶ月もの中断期間、各チームはキャンプなどを通じて戦術をブラッシュアップし、コンディションも整えてきているはず。負傷離脱者も戻ってくるだろうし、密かに新戦力が台頭している場合もある。そういった情報がコンフェデ杯の陰に隠れて表に出てこないだけに、予想はさらに困難を増す。

今野泰幸・遠藤保仁（共にＧ大阪）、さらに中村憲剛（川崎Ｆ）ら日本代表選手の不在が各チームにどう響くか。もちろん、戦力ダウンには違いないが、だからといって「ポイントロスト」に直結しないのが、サッカーというスポーツの不可思議なところだ。

不規則性や混沌の中で流れがうごめくサッカーの予想は、だから難しく、だから楽しい。たった一枚のシートが、いつかリゾート行きのチケットに変身することを信じて、今回もチャレンジすることにしよう。そのためにもまず、休暇ぼけした頭を仕事モードに戻すこと。うーん……、それが一番、難しいかも。

以上

2013.06.21 Reported by 中野和也