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【J2:第20節 徳島 vs 千葉】プレビュー:順位は大きく違っても勝点差は僅かに3―。徳島は組織バランスのいい守備で千葉の攻撃連係を封じ込みたい。(13.06.21)

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4試合白星から遠ざかっているとは言え、千葉を侮ることなど決して出来ない。その組織力はやはり高く、特に攻撃の連係はJ2でも屈指と言っていいはずである。次から次に絡む選手たちが少ないタッチ数によって展開するそれは、ボールの奪いどころを簡単には絞らせないスピーディーさと正確性を持っていると言えよう。さらに、3人目の動きの質がいいことも千葉の攻撃連係の大きな特徴。ピッチに立つ全員のイメージ共有がしっかり行われていることによって効果的なその動きが生まれるのだろう。
16、17節で連敗はしたものの、その後の2戦はドローと徐々に復調の兆しは見えてきている。前節終了後には「今日はボールが上手く回って、久々に自分たちが支配しながらのゲームだった」と米倉恒貴も手応えを感じているようであっただけに、千葉が今節本来のパフォーマンスを取り戻す可能性は十分だ。

それだけに、迎える徳島としては相当強い勝利への執念と意欲を持って相対さなければならない。前々節からのいい流れをそのまま持ち込み、集中を一時も切ることなく戦い続けなくては。そして前述のような攻撃連係が千葉のストロングポイントと考えると、徳島においては当然守備が大きなポイントになるわけだが、その守備に絶対欠かせないのが組織全体のバランスであろう。

もちろん厳しいプレッシングは必要である。それによって少しでも高い位置でボールを奪うことが出来たなら徳島は前節の先制点のような効果的なショートカウンターを仕掛けられるのだから。ただ、だからと言ってあまりボールにばかり寄せ過ぎると、背後に思わぬギャップスペースを空けてしまう危険性がある。ボール奪取のためのアプローチのはずが、逆に組織バランスを崩すものになってしまうということだ。そうなれば、連携と3人目の動きに優れた千葉にそこを使われかねない。徳島の選手たちは常に全体のバランスを意識しながら、激しくプレッシングに行くのか、プレーを限定させる間合いの詰めに留まるのかを正しく判断しなければならないだろう。
前節終了後の会見で小林伸二監督は、攻撃面に触れた話で「使い分けが出来るともっといやらしいチームになるのかなと思います」と語っていたが、今節については守備にもそれと同じことが求められるということではないか。

そこで徳島のキーマンとしては、GKの松井謙弥を挙げたい。前節ファインセーブを連発し、勇敢な顔面ブロックも見せてゴールを守り抜いた守護神が、戦況を読んだ的確なコーチングで守備における組織バランスの崩れを防ぐことが出来れば、チームはきっと千葉のストロングポイントを効果的に消す戦いで勝利へ近付けるに違いない。

6位につける千葉に対し、徳島は13位。現在両者の順位には大きな開きがある。が、そこにある勝点差は僅かに3だけ―。だからこそどちらにとっても今節は負けられないゲームだ。間違いなく火花散る激戦が繰り広げられることだろう。

以上

2013.06.21 Reported by 松下英樹
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